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屠殺という漢字がかな漢字変換できない理由は?

魑魅魍魎とか南蛮鴃舌という難しい漢字は、一発でかな漢字変換されるMS IMEですが、 「とさつ」といれても漢字変換されません(候補が表示されません)。 国語の面からみると、このような単語にはどのような差があるのでしょうか。 「えた」と入れても穢多と変換されない理由は、歴史上の差別語を現代国語から抹殺しようとする意図の表れだとおもいますが、「屠殺」という語を抹殺する理由は見当たりません。 現代国語の語彙分類に詳しい方からアドバイス頂けれありがたいです。

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  • kine-ore
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回答No.10

ご指摘の通り「とさつ」が漢字変換できないことを知り驚きました。 そこで、改めて変換辞書に関する昨今の事情なるものに出会いました。 1.MS-IME…中国開発シフト 次の書き込みによれば「MS-IMEが、日本開発から中国開発に移行してからというもの、どんどんおかしくなってきた。」とあります。ですから辞書規制問題以前の、そもそも「かな漢字変換のエンジンがおかしいし、辞書もおかしい。」事態が出来(しゅったい)しているかのようです。 参照: http://blog.livedoor.jp/editors_brain/archives/1463301.html 2.ATOK…「不快語」の排除スタンス 「ATOK監修委員会は、この種の言葉を収録するか否かをめぐって、さまざまな角度から長期にわたり、検討した結果、社会のあるべき人権意識に立脚し、現時点では、原則として収録しない方針を採用しています。」とあります。 http://www.justsystems.com/jp/tech/atok/dic/faq/03.html また、「屠殺」という連語がいつから熟語となったのかを少し探ってみました。 最初の国語辞書「言海」には訓読みの「ほふる (屠)(切リ放(ハフ)ル意)」だけで漢連語「屠殺」は載っていませんでした。 漢和辞書によれば出典は「咸陽を屠り、秦の降王子嬰を殺す」(「史記・項羽」)にあるようで、この場合は「からだをばらばらにして殺す」という動物に対する殺害から、城・市などを陥落させた後そこの住民を虐殺する意味となり、意図して人物を抹殺する「殺」と連語化して後世に伝わったということでしょうか。 「五十音別 中国語辞典」(講談社学術文庫)を引くと「屠殺」は「大量虐殺する」という動詞扱いで、家畜を殺す意味は「屠畜」であり、それを専らとする「屠畜業者」は「屠戸」となるようです。 「日漢大辞典」(機械工業出版社)では中国語でも「屠宰」や「宰殺」などでも記されていますが、昨今では「屠畜」という中国語で定着されつつある背景には、あながち不快語排除といった意図的配慮以前の、そもそもは「屠殺」が明治期の英語「butchery」の訳語当て嵌めのための造語の一つとしてお役所言葉に加わった可能性やら、近頃での「日本語変換のコア」の開発所在の移行問題が横たわっているのかも知れません。 お陰様で、今回初めて「GoogleIME」があることにも気付かされました。

Mokuzo100nenn
質問者

お礼

色々お調べいただきありがとうございました。 手書きの量が減って、キーボードの仮名漢字変換に依存する時代になったので、かな漢字変換の辞書の標準語彙から排除する事が、国の中の語彙を抹殺することに繋がるとおもいます。 PCの仮名漢字変換辞書も国の辞書と同様に無差別に漢字を登録してほしいと思います。 どうもありがとうございました。

その他の回答 (9)

noname#212313
noname#212313
回答No.9

 #8です。  回答は書いた通りに読んで頂きたいものです。あるいは、一部を無視するなどして歪曲して頂きたくありません。 >現代国語で「屠殺」が使えないという不便を一介のコンピューターソフトメーカーがコントロールしてはいけないですね。  そんなことは書いていませんよ。こう書いたのです。 再掲>何を変換して何を変換しないかは「そのメーカーに寄せられたユーザー(個人、法人)の要望」によって決定される 再掲>「そうしないとユーザーが買ってくれないから」ということに尽きます (※↑この一文は辞書収録語の削除に関するもの)  確かに、 再掲>ユーザーはまとまった見解を言いませんから、メーカー側で取捨選択します。 とユーザーの要望が直接には反映されず、メーカー側で取捨選択されるとは書きました。しかし、不特定多数が個々に自分の都合を言ってくるという状況なのは明らかに分かるはずですし、メーカー側がユーザーの意見を最大限汲み取ろうとすることも、容易に想像がつくはずです。なぜなら「そうしないとユーザーが買ってくれない」わけですから。  ユーザー、つまり我々の側が決めているということです。先の回答はそのように書いてあります。「一介のコンピューターソフトメーカーがコントロール」しているなど、一言も書いていない。そんなことは匂わせてもいない。先の回答内容は真逆ですから。  よく分かりました。質問などではなく主張であったわけですね。そして、どんな回答であろうが、己が主張に賛同するものだと見えてしまう、あるいは捻じ曲げてしまう。何かを学ぶ気は全くない、なぜなら自分が一番偉大で無誤謬であるから。  私もよくこんなばかげた無駄骨を折ったものです。今後、あなたに回答することはないでしょう。

Mokuzo100nenn
質問者

お礼

先の御礼欄で、私の勝手なコメントがお気に障ったようで、申し訳ありませんでした。 MS IMEのカナ漢字変換で「とさつ」が「屠殺」と変換されたら、ユーザーが買ってくれなくなる(とメーカーが判断してる)とのご回答内容、正しく理解しまいた。 お詫び申し上げます。

noname#212313
noname#212313
回答No.8

 IMEは、以前の経緯も含めて言及しますので、「かな漢変換(ソフト)」と呼んでおくことにします。  かな漢変換が、何を変換して何を変換しないかは「そのメーカーに寄せられたユーザー(個人、法人)の要望」によって決定されるということになります。とはいえ、ユーザーはまとまった見解を言いませんから、メーカー側で取捨選択します。  マイクロソフト社がどうして今のようなIMEの変換にしているか、準拠したものは不明ですが(※仮に知っている人がいたとしても、秘密保持契約により言えない筈)、法人、特に企業が多いため、企業文書向けになっているということになります。  最新のMS-IMEは持っていませんが、Windows付属の2009年リリースのMS-IMEと、Office2010付属のIME2010(2010年リリース+辞書バージョンアップ)で、ご質問の単語につき、微妙な違いがあります。  両方とも「屠殺」は出ませんが、IME2010では「屠畜」は出て、MS-IMEでは出ません。IME2010のほうが新しく、Office付属(特に文章書きに特化したワープロのWord)であることなどがターゲットとするユーザー層の相違を表しているようです。  これも推測になりますが、「坊主」は派生語が多くて辞書から削ると、文章が書きにくいといったクレームが出かねず、「乞食」(こじき、こつじき)は仏僧の托鉢(修行兼)などを表す言葉でもあるため、無暗に削ることはできなかったと思われます。  ついでですので、IMEがかな漢変換(ソフト)と呼ばれていた頃の、ある電機メーカーの古くてPCではマイナーな(ただし、当時出荷数が多かった専用ワープロも同じものだった)かな漢変換について、少し述べてみます。なお、そのソフトはもう事実上存在していません。  放送禁止用語、差別用語に対する配慮はほぼありませんでした(歴史的に古いことが書けないと困る、といった理由)。その代り、学校など教育関係が大きなユーザー層となっていたため、かな漢変換できるのが「漢字種制限なし」「常用漢字まで」「教育漢字まで」といったことが選択可能でした(その他、文部省(当時)の送り仮名改定などに敏感に対応もしていました。  そうしていたのも、メインターゲットのユーザーからの要望ゆえです。売れないと困るのは民間企業の宿命ですから。もし、新聞社などが大手ユーザーだったら、事情は異なっていたでしょう。  しかし、どこのメーカーでもまず間違いなく同じですが、いったん変換できるようにした単語は、途中から変換できないようにするのは、非常に難しいです。気が付いたユーザーが騒ぎ出し、大きなクレームとなっていく恐れが強いからです。他社との比較はもちろん、一社だけのかな漢変換の系列を追って行って、何か整合性がないような、合理性を欠くようなものになっていても、その理由は「そうしないとユーザーが買ってくれないから」ということに尽きます。 P.S. 「屠殺」ですが、日本では歴史的に卑しめられた言葉だという経緯があります。肉食の制限・禁止は、文献で分かる限りにおいて、古くは奈良時代に遡ります。主に牛馬です。思想的には仏教の殺生禁止(魚介類は陸棲でないため殺生という認識が薄かった模様)、経済・産業的には農耕用だったこと(魚介類は労働、耕作地と無関係)が影響しています。  武士が台頭してくると貴族が眉をしかめるのをよそ目に、肉食がよく行われるようになっていったのですが、江戸時代の生類憐みの令以降に廃れ、卑しめる傾向になっていっています(それ以前は犬肉ですら料亭で供されたりしていた)。  もっとも、肉食を積極的に栄養源として取り入れようとしても、江戸時代の日本では穀物生産の土地ですら不足(人口増加は3千万辺りで頭打ち、収穫期前の餓死が多かった)、牧畜用の土地・飼料が確保できるはずもなく、肉食の普及は食糧事情として無理がありました。  おおむね、世界のどこでも古くから屠殺は聖なるものか、穢れたものかのどちらか極端になる傾向がありました。日本においては穢れです。卑しめられたわけですね。そうなると、社会的な地位が低い者が担わされます。「屠殺」は「穢多」「非人」に深く関わる言葉であったわけです。  しかし「屠畜」は「屠殺」の言い換えとして後に登場したようで、「と畜場法」(屠が常用漢字でないため平仮名)などの法律にも使われており、若干扱いが異なるようです。

Mokuzo100nenn
質問者

お礼

「屠殺」が「穢多」「非人」に深く関わる言葉であったのは江戸時代から明治の時代までの歴史上のことであり、昭和や平成においては「屠殺」は「穢多」「非人」とは関係なく、市民によって実行されているのですから、現代国語で「屠殺」が使えないという不便を一介のコンピューターソフトメーカーがコントロールしてはいけないですね。 どうもありがとうございました。

回答No.7

気になってMicrosoftIMEで 変換してみたけど 普通に屠殺が変換されましたよ・・・ 別に 悪い事でも無いし 乞食とかも同じ・・ 他人に向かって言うのと文章は別物・・あなたの見当違いだと思うが・・・・

Mokuzo100nenn
質問者

お礼

私の見当違いと思っているなら態々回答しなくて結構ですよ。

回答No.6

「とさつ」という仕事ですが、これも、差別を受けている人々の仕事とみなす立場があります。それが原因です。

Mokuzo100nenn
質問者

お礼

では、なぜ「乞食」とか「坊主」とか代表的な差別用語はかな漢字変換をさせるのでしょうか?

noname#204879
noname#204879
回答No.5

新年に呑む酒を“おトソ”と言うけど、その「トソ」ではチャンと「屠蘇」と出るところから、「屠殺」のシステム辞書への(MS-IME開発者の)単なる登録忘れに違いない!

Mokuzo100nenn
質問者

お礼

巨額な金を使って日本語対応をしている世界一のマイクロソフト社に限ってご指摘のようなチョンボを看過するはずはありません。(笑) 正確さに企業生命を賭けているマイクロソフト社のことですから、自分たちで取捨選択の判断するのは回避して、なにか権威のある現代国語の語彙分類を調べて、それに準拠して取捨選択をしているはずですが、そのマイクロソフト社が準拠している現代国語の語彙分類をご存知でしたらお願いします。

回答No.4

理由はMS IMEだからです 簡単に変換出来ましたよ・・・屠殺・・穢多

Mokuzo100nenn
質問者

お礼

マイクロソフト社が「屠殺」を抹殺し、差別用語である「乞食」や「坊主」などを容認する根拠となっている現代国語の語彙分類などをご存じであったらお願いします。

  • takuranke
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回答No.3

「とちく」だと出る。 XPの出始めの時には「とさつ」で変換されていた記憶がある。 今はたまに使うので辞書登録しています。 >「屠殺」という語を抹殺する理由は見当たりません。 そうですね、 「乞食」は一発変換できるのに。 googleIMEだと出るようですね。 マスコミと同じような自主規制なのでしょうかね。

Mokuzo100nenn
質問者

お礼

ありがとうございます。 乞食と同様に差別用語とされる「坊主」も一発で変換されれるので、「広く差別用語を変換できないようしている」ということではないのですよね。 マイクロソフト社が自主規制をするのは勝手ですが、ここまで広く使われているIMEに規制が加わることで、現代日本語が変質してしまうのは如何なものかと思う次第です。

回答No.2

同様に「とさつ」を差別用語と見なす立場の人々が存在するからです。

Mokuzo100nenn
質問者

お礼

とさつを差別用語とみなす立場の人は、どのような理由で差別用語とみなすのでしょうか?

  • E-FB-14
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回答No.1

グーグル検索で「とさつ」と入れたら一番最初にウィキペディアの屠殺で出てきましたが!! 「えた」は「えった」でやはり同じくグーグル検索で一番最初に出てきました。 グーグル検索でやってみてください。

Mokuzo100nenn
質問者

お礼

PCのカナ漢字変換ができない為に、いつもインターネットで検索してからコピペをしています。

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