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「去声に読む」とは?
漢字源で熟語「蹌踉」をみたところ「去声に読む」と注釈してありました。 広辞苑で「去声」を調べれば「四声」だの「仄声」だの「現代中国の標準語」だのと、特別に国語を勉強しなかった者にとってはまったく「日本人による日本語の解説」とは思えなくなってしまいます。 ありふれた日本語の例で解説をしていただける方はいらっしゃいませんでしょうか?
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漢詩、特に近体詩には細かい決まりがあり、その一つに平仄があります。 しかしながら、日本人には平仄が分からないので、覚えてしまうか、調べるしかありません。 つまり、漢和辞典に去声等の記載があるのは、漢詩を作る際に平仄を調べるためだと思います。
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- yanhua
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【蹌踉】「去声に読む」との注釈 つまり両字とも去声で読めに随うと 蹌踉の発音は qiàng liàng ということです. 言うまでもなく そうろう に対する注釈ではありません. 態々このように書いてある理由は これらの文字には異読があるからです. 中国語では文字に声調(アクセントとは異なる)が付随することは 先行回答にもある通りです. 〔蹌〕qiāng陰平声 と qiàng去声 --意味/用法が異なる 〔踉〕liáng陽平声 と liàng去声 --意味/用法が異なる 注:陰平=第1声,陽平=第2声,上声=第3声,去声=第4声,入声-消滅 例:【跳踉】tiào liáng では〔踉〕は陽平声となります 元気よく跳ねまわるさま 【蹌蹌】qiāng qiāngでは〔蹌〕は陰平声となります 歩き方が礼節にかなっているさま ------------------------------- さて 日本の辞書に何故中国語の解説があるかとの指摘ですが その理由は以下によるもの と考えます. 『漢字源』 の現物は見ておりませんが 漢和辞典であると理解します. 出版元の学研は 漢字総合辞典としつつ漢和辞典とも唱っております. 漢和辞典であるとすれば以下のことが言えます. -漢和辞典でない場合は以下は的外れです skipしてください- 漢字の素性を明らかにするとともに 日本語での漢字の解釈や用法を解説すること. が目的の辞書です. 学研『漢字源』の編集方針は分かりませんが 漢和辞典では一般に 中国語での漢字の発音の重要要素である“声調”を文字ごとに表記しています. その理由は 漢字の発音は音と声調のセットで決まっている 同一音でも声調が異なると意味が異なる などによります. 従って 同一文字が複数の発音(音 and/or 声調)を有する場合は 当面課題の語において どの発音を適用するかを明示する必要があります. 漢和辞典は国語辞典とは異なりますから 『漢字源』もその役割を果たしているにすぎないと考えます. 「蹌踉」の日本語音=そうろう の説明に 「去声に読む」と書いてあるとは考えられないのですが 編集方針/凡例/表記法などに説明はありませんでしょうか. 広辞苑の「去声」の解説も中国語の特性を 日本人が日本語で説明しているにすぎません.「去声」がそもそも中国語です.どのような専門分野も術語はそうしたもので 本質はその世界を学ばねば理解することはできません.
お礼
ご回答ありがとうございます。 お礼が遅れたのは他の例を調べていたからです。 この漢字源はCASIOの電子辞書に収録してあるものです。 マニュアルを読みましたが、漢字源についてはわずかに数ページしか書いてなく、詳細については書いてありませんでした。 結局、なぜ日本語読みを「去声」に発音しなければならないのか追及できませんでしたが、面倒くさくなってしまいました。 深く勉強していけば面白味も発見できるとは思いますが、面白味を見つけられる入り口が見つかりませんでした。今回は消化不良で終わることにします。ありがとうございました。
- SPS700
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蹌踉(そうろう)は、下記のように「足下がしっかりせず、よろめくさま」です。 http://dictionary.goo.ne.jp/srch/jn/%E8%B9%8C%E8%B8%89/m0u/ 上古、中古の漢字音では「去声(きょしょう)」は、平声、上声に次ぐ第三声、で、入声の前に位します。今の国語(=北京官話)では、北京方言では入声が無くなりましたので、第四声の下降調です。 中国音の声調(=トーン)に関する記述ですから「ありふれた日本語の例」はありません。
- banzaiA
- ベストアンサー率16% (100/595)
専門家ではないただの物好きの、通りすがりのものです。 >「去声」「四声」 などは、漢和辞典の付録(?)または最後の方の解説(?)などに説明されていますよ。 参考にして下さい。 >ありふれた日本語の例で解説 解説するのはむつかしいのですが、 例えば、「はし」と言えば何なのでしょう? 「端」「橋」「箸」はおなじ「はし」だけれど言い方で意味が分かりますよね。 それは、 「端」「橋」「箸」のアクセントと言いましょうか、音の抑揚で意味が変わりますよね。 その抑揚が、4つあるので「四声」というのだとのこと。 抑揚というと専門に研究なさっている方からは、お叱りを受けるかもしれません。
補足
ご回答ありがとうございます。 具体的な例を示していただきありがとうございます。 「抑揚」については、おっしゃる意味は理解できました。 ありがとうございました。 ただ・・・・、No.1さんへの補足にも書いていますが、「ろうろう」をなぜ「去声」だとか「四声」などに注意しなければならないのか? それらは中国語(たとえば北京語)の発音ではないでしょうか? 「ろうろう」は日本人が漢字を読む際に日本人の発音として読むのであって、「去声」読みに注意を払う必要はないのじゃあありませんか? 「胡 錦濤」を「フー・チンタオ」の発音に真似て「コ キントウ」と抑揚をつけますか?
- comattania
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【去声】は、キョショウ又は、キョセイと読みます。 漢字の四声(しせい)の一つで、発音の最初が強く、最後が低く弱まるものを言います。 發音が最初は強く、次第に低くなるから、声即ち、音量が次第に去りゆくようになる。という意味です。 【四声】は、漢字の韻による4種の区別を言います。音の高低と長短との複合により、 平声(ひょうしょう) 上声(じょうしょう) 去声(きょしょう) 入声(にっしょう)に分類。 平声以外の三声を仄声(そくしょう)といい、また、平声に属する文字を平字、仄声に属する文字を仄字と言います。 通常語でなく、韻を含んだ五言絶句・七言絶句を声高らかに読む雰囲気を想定してください。
- aran62
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ろうろう 足どりがふらつくさま。よろめくさま これが日本語での意味です。 http://d.hatena.ne.jp/xuetui/20090219/1234992733 これを参考にしていただければ解りますが、蹌踉は去声読みになりますよと言う意味です。 あくまでも漢字の本家での読みの話で日本語とは別個の話です。
補足
さっそくご回答ありがとうございます。 私はこの質問を掲載した時点では「蹌踉(ろうろう」を発音するのに去声読みにしなければならないと思っていたのです。 それで「去声読み」について広辞苑で調べインターネットでも検索したが意味不明なので質問したのでした。 ところが、 >あくまでも漢字の本家での読みの話で日本語とは別個の話です。 となると、事態は急転します。 ということは中国語による発音という意味ですか? しかしそうなると中国語では「ろうろう」とは発音しないのではないでしょうか? 「ろうろう」とは漢字を日本人の発音で読むからではありませんか? 言っていることの意味は「胡 錦濤」を中国人は「フー・チンタオ」と読み、日本人は「こ きんとう」と読むこと、を言っています。 「ろうろう」と日本人の発音で読むのになぜ元の中国的発音の去声読みにしなければならないのですか?
お礼
さきほど「漢詩 平仄」で検索してみました。 その中の説明を読んで、納得には程遠いが「そういうものか」と感じました。 だがそれにしてもとても解決の入り口には入れそうにもありません。 が、当面はもっと重要なことがあるのでこれはひとまず置いておきます。 ありがとうございました。