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ケチでない人から説教をされて改心するという型の話
「梁上の君子」のようにケチでない人から説教をされて改心するという型の話を教えてください。 文学作品であれば洋の東西を問いません。 よろしくお願いします。
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noname#210968
回答No.1
フランスの小説家、ヴィクトル・ユゴーの、「ああ無情」、あたりですか。 ジャン・バルジャンという、ささいな罪で投獄され、すっかり心がすさみ 切った放浪のはてに、ある田舎の教会に立ち寄った。そこの老神父があわれんで、 宿を貸し、銀製の食器類でかざった夕食を無償でジャンに提供した。 おひとよしの坊主め。オレはワルさ。 欲につられた前科者は、その夜神父を殺して銀の食器類を奪おうとしたが、 まったく無防備で、おだやかな寝顔を見ると、 ふん、殺すのは、勘弁してやらあ、お宝は、いただくぜ と、銀製品をかっさらって逃げた。 翌日、盗難に気づいた使用人が、警察に通報して捜索を依頼すると、 こやつが、銀の食器を持ってましたぞ。 と、ほどなくジャンをつかまえてきた。 使用人たちは、そうだ、こいつはここに泊まったヤツだ、神父様のご厚意 を無にした悪人だ と、口々にののしったが、 その時神父は、 「いえ、それはこの者に贈ったものですじゃ。お放しくだされ」 と、逮捕を容赦してほしいと懇願した。 「ジャン・バルジャンさん、その食器は、あなたが真人間になるために 神様がくださったものですじゃ。よかったことですわい」 と、田舎者まるだしの善人顔で微笑まれた。 _という話です。
お礼
ありがとうございます。 豊島与志雄訳『レミゼラブル』が手元にあるので、該当箇所を捜しているところです。お差し支えなければ、小説のどのあたりにある挿話か教えていただけませんか。