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並列型インバータ
並列型インバータの電源に直列につながっているコイルは コンデンサの放電による電流の増加が抑えられるみたいなんですが、 そのコイルはどのような働きをしているのでしょうか。 コイルの過渡現象など色々考えてみたのですがどれもピンときません。 よろしくお願いします。
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たぶん、角型飽和特性を利用した磁気増幅器(マグアンプ)だと思います。 磁気増幅器と言うのは、コイルの磁心が飽和していないときは大きなインダクタンスを持つので、電圧を負担し電流が流れるのを遮りますが、このとき、磁心内部では電圧と時間の積に比例して磁束密度が増加していき、飽和したとたんにインダクタンスが低下して電流がどっと流れる、という特性を利用します。 つまり、入力電圧がステップ状に上昇しても、最初はこのコイルが負担し、一定時間経過後に導通し、その後のトランスなどに電圧が加わるようになります。そしてこの一定時間というのは、コイルに逆電圧がかかっているときに、制御回路から小さな電流を流し、所定のV・t積だけ磁化をリセットすることにより制御できます。 これにより、負荷に加わる波形のデューティを制御し、出力の電圧や電流をコントロールする訳です。 磁気増幅器に関する本は比較的少ないと思いますが、CQ出版社の「改定 スイッチングレギュレータ設計ノウハウ」に詳しく載っています。
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- foobar
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並列型インバータというのは、 交流 電源ー+ーーーーーーーーー負荷 | +-OOーインバーター+ L |(もしくは C 直流電源) という具合につなげて、力率改善や高調波の補償に使っているタイプでしょうか? もし、この形式でのリアクトル(図中のL)でしたら、 1. インバータでは、Cの両端電圧(直流)を交流側につないだり、Cを切り離してインバータ内部で短絡して 交流電源側の電圧(や流れる電流)を制御します。 2. インバータでコンデンサを接続したときに、電圧が異なる電圧源(Cと交流電源)が繋がりますので、直接接続すると大電流が流れるので、直接接続はできません。(インバータ内部で短絡回路を形成したときも同じ) 3. そこで、インバータ(詳しく書くと電圧源型インバータ)の交流側にLをいれて、電流の平滑化を行います。 他の回路形式のインバータの場合でも、 a. インバータ内部の半導体スイッチがONしたときに、電圧が異なる電圧源同士が接続されるような個所で b. Lを挿入して c. 電圧差をLで負担する(電圧差を電流変化率に変える(電流の平均化を行う)) という役割を持たせていることが多いです。