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国語の助詞の選び方
「幸い植木鉢の破損のみで他に被害がありませんでした。」 という文章があります。 私は何となくこの文章に違和感を覚えます。 そして 「幸い植木鉢の破損のみで他に被害はありませんでした。」 とした方が滑らかに感じます。 単に好き嫌いの問題なのでしょうか? 国文法を習ってから五十年以上経ってしまい、参考書も手元にありません。 私の感じた違和感の理論的な説明が、あれば教えて頂きたいのです。
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おっしゃるとおりで、この文脈においての「被害が」は誤用と判断されるべきです。 表現をする場合、「自分は、何について述べようとしているのか」ということに留意する必要があります。 「が」の基本的な用法としては、主格を表わすもの(わたしが行きます)及び、好悪や希望などの対象を表わすもの(林檎が食べたい)があります。(下記辞書の (1) と (2) ) http://www.excite.co.jp/dictionary/japanese/?search=%E3%81%8C&match=exact&itemid=DJR_ga_-090 「幸い植木鉢の破損のみで他に被害がありませんでした。」は、「ありませんでした」という述語の主格として「被害」を特定している(表わしている)ことになります。 「何がなかったかというと、それは被害です」という意図ですが、それは、話者の真意とは異なっているので不適切になるわけです。 「被害に関して話しますと、特にありませんでした」「被害については、特にありませんでした」と言いたいのが話者の真意のはずですから、「主題(話題)提示」という基本的用法を持つ係助詞「は」を使う必要があります。 下記辞書の(1)または(2)の用法です。 http://www.excite.co.jp/dictionary/japanese/?search=%E3%81%AF&match=exact&itemid=DJR_ha_-140 「が」=主格または対象の特定。 「は」=主題提示(主題の宣言)。 と言えるわけですが、他の例も挙げてみたいと思います。 道に落ちている札束を見た人は何が一番言いたいかというと、「落ちていること」のはずです。そして、「何が落ちているのか」を特定する意図で「札束が」と表現します。 「札束は落ちている」の場合は、「札束についてお話ししますと、落ちています」といったニュアンスになってしまうため不自然になります。 この話者は、札束を主題として提示することによって何かを語りたかったのではなく、「落ちていること」を真っ先に伝えたい無意識が働くので「(札束が)落ちている」と表現するわけです。
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- fxq11011
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「が」各助詞、「は」係助詞。 格助詞の中でも主格、主格がどうする、が一番の基本、否定語はなじみません、主格=主人公にしながら、影の薄い否定語表現ではちぐはぐになります。。 係助詞、以後の言葉を限定する、らしい、私なりの理解ですが、説明臭い内容、どうだ・なんだ、・・・他が続く。 私が鈴木です≒ザ・鈴木 私は鈴木です≒ア・鈴木
お礼
体系だてて教えていただき、納得がゆきました。ありがとうございました。