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「勘当」の使い方
お前を勘当する という言い方がありますが、 「お前は勘当だ」 という言い方は正しいのでしょうか。 個人的にはそれほど違和感はないのですが、 なぜ違和感がないのかが説明できません。 文法はよく分からないのですが、 動作を受ける対象を前にもってきて 「~は+動作名詞」という言い方で、 「~を○○する」という意味が成り立つのでしょうか。 ご存知の方、教えてください。
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「勘当だ」の「だ」は、室町時代以来の語で、関西の「じゃ(ぢゃ)」に対し、主として関東で使われたようです。「だ」が用いられる文体は「である」とともに常体とよばれ、敬体の「です」「であります」と対比されます。 「お前は勘当だ」は、「お前」=「勘当」ではありません(お前は「勘当」というものである、ではない)ので、この文は、 「お前に対する処遇は勘当だ」 を短く言ったものであると思います。一般に使われたりしますので、耳にすることもあり違和感がないのではと思います。 他にも「お前を死刑にする」「お前は死刑だ」や、「お前を笑いものにする」「お前は笑いものだ」という感じで、処遇に絡むものについては成り立つと思います。
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- sanori
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こんばんは。 「お前は勘当だ」は、正しいです。 ただし、 「~は+動作名詞」という言い方で、「~を○○する」という“意味”になるのではなく、 「~は+動作名詞」において、「~」は「○○」される対象、という関係が成り立つということです。 勘当に限りません。このような表現は、沢山あります。 ・君は退学処分だ。(君は退学処分される対象だ) ・この新聞はカラー印刷だ。(この新聞は、カラー印刷される対象だ) ・この映画は見どころ満載だ。(この映画は、見どころが満載されている)
お礼
早速回答いただいて、ありがとうございました。 大変納得できる解説と例文でした。
お礼
なるほど、処遇に絡むものについて成り立つというのは納得です。 大変勉強になりました。ありがとうございます。