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国内優先権について
国内優先権についてですが、次のような記述がありました。 日本弁理士会近畿支部 http://www1k.mesh.ne.jp/kjpaa/faq/faq2-19.html --- 引用 --- 例えば、先の出願ではCa塩を有効成分とした発明である場合に、試験の結果、Mg塩、Sr塩についても有効であることが判明しますと、これらをアルカリ土類金属塩として請求の範囲に記載した出願をすることにより、一層広い範囲を権利化できる可能性が生じます。 国内優先権を主張した後の出願内容の内、先の特許出願に記載されている内容については、先に特許出願をした日に出願をしたものとして扱われ、後の出願のときに追加した内容については、後の出願の出願日に出願したものとして扱われます。 因みに、国内優先権を主張する出願をしますと、先の出願はその出願した日から1年3ヵ月経過後に取り下げられたものとみなされます。 --- 引用 終わり --- この場合、「アルカリ度類金属塩」という言葉は、もともとあった請求項をCa塩に置き換えて書き直すのか、新規の請求項に追加してに書くのか、、、どうなのでしょうか? また、置き換えた場合、Ca塩と追加された他の物質との有効期限(出願日)の境目はどこで判断するのでしょうか?「先の出願」は取り下げられたものと見なされるとありますが、これが参考にされるのでしょうか?
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> この場合、「アルカリ度類金属塩」という言葉は、もともとあった請求項をCa塩に置き換えて書き直すのか、新規の請求項に追加してに書くのか、、、どうなのでしょうか? 新たなクレーム(請求項)とすればその分余計に出願審査請求料や登録料を支払わなければいけなくなりますから、「Ca塩」を「アルカリ土類金属塩」に置き換えた方がいいでしょう。 また、多少のお金は惜しまないということであれば、クレーム1で「アルカリ土類金属塩」としておいて、クレーム2以下ではCa塩等実際に効果を確認したものを従属項としてクレームしておけば、審査の際に、どの部分が特許性があると判断されてどの部分が特許性がないと判断されたかがわかりやすくなって、便利になることもあります。 > また、置き換えた場合、Ca塩と追加された他の物質との有効期限(出願日)の境目はどこで判断するのでしょうか? 1クレーム中に複数の発明が含まれている場合には、そのクレーム全体として判断するのではなくて、それぞれの発明について出願日を判断します。つまり、「アルカリ土類金属塩」中の「Ca塩」に係る発明については先の出願がされた日、それ以外のものに係る発明については後の出願がされた日が出願日となります。 ところで、oshiete_kunさんは自力で特許出願をしようとしているのですか? 出願すること自体は、【形だけは】素人の方でもそれなりにできるとは思いますけど、異議申立て制度が廃止されて無効審判に統合されるという話が出てきてから、審査が厳しくなっている傾向があるように感じられます。大抵の場合、一度は拒絶理由通知が来ると考えた方がいいです。その場合に、法律的な知識及び技術的な知識の両方がないと、対処するのは難しいですよ。 拒絶理由通知の中には、出願人が本気で特許を取ろうとしているのかという様子見のようなものも含まれているように思われます。それに、審査官の言うことが常に正しいわけではありません。言いなりになっていたら不当に拒絶査定されたり必要もないのに権利範囲を狭めさせられたりという損をするだけということも、ないわけではありません。そういうものは、特許庁や発明協会等の無料相談室に問い合わせてもわかりません。 どういう場合には従った方がよくてどういう場合には反論した方がいいかという判断は、相当の特許実務キャリアがなければ難しいです。法律的な知識がないばかりに拒絶理由通知に対する応答の仕方を間違えてせっかくの発明を棒に振るということは、よくあることです。その部分が難しいから、我々専門家がいるんです。 拒絶理由通知が来た時にもこのサイトで相談しようとお考えでしたら、それはやめた方がいいです。特許明細書を全部読んで、引用文献や拒絶理由通知書の審査官のコメントも充分に吟味しなければ正確な回答を出すことはできません。それらの情報を提供すれば、oshiete_kunさんの個人情報(本名・住所)が公開されることになってしまう恐れもあります。このサイトに限らず、ネット上で特許出願に関する詳しい相談をすることにはそういう危険が伴うということを覚えておいて下さい。 また、特許明細書、引用文献や拒絶理由通知書の審査官のコメントを精読するというのはかなりの労力となりますので、本物の専門家はその部分については相応の対価をもらわなければ回答しません(それが「飯の種」だから当然のことだと思って下さい)。回答するのは、実務経験などほとんどない人だけでしょうし、それも乏しい経験に基づく全く無責任なものになるでしょう。正しい回答をもらえる可能性は極めて低いですよ。 出願審査請求料が2倍にはね上がった現在では、大金をただ単にドブに捨てるだけとなるようなバカなマネはやめて、最初から専門家に任せた方が、結果的には得になりますよ。
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- lifeis
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失礼。説明が足らなかったようですね。 私が述べたのは新設される特許法46条の2のことです。 「実用新案登録出願人」だけではなく「実用新案権者」つまり登録後も変更可ということです。つまり登録後も一定の条件(3年以内など)がありますが、変更できるというものです。 通常半年程度で登録されるので変更の機会があまり無い実用新案登録の変更の制度をもっと使いやすいものにしようと動いているみたいです。 国会を通過し、17年4月1日の施行です。 以下のアドレスの新旧対照表から見れます。 あくまで補足です。私もPhoenix1990さんの意見には賛成ですが、oshiete_kunさんのような方にそもそも存在するべき実用新案登録制度を最近強化する方向に動いているようだ言う事をお知らせすべく回答を投稿させていただきました。 それでは私からは以上です。がんばってくださいね。
お礼
素人を相手に時間をつぶさせて申し訳ありません。お二人とも専門家でいらっしゃるようでm(__)m。 結局、やっぱりハードルが高いです。金銭面であれば、1件の弁理士費用20~30万、審査費用20万、出願料1.6万、これだと何とかなると思います。でも、個人のアイデア商品(商品までは至っていないですが)というのはごろごろあるわけで、となると、すぐに車が買える額になってしまいます。これでは無理です。 法律面となると○☆※?!△■です。 だから、とりあえず、1.6万で出願という人は多いのじゃないでしょうか?自分はまだ1ヶ月程度でこの先がどうなるのかはわかりませんが、本を読むと、とりあえず書いてから売り込みに行け・・・となっていたのでそのようにしようかと思っています。どうなるかはわかりませんが・・・ でも、ダメでも株で言えば誤差の範囲ですから、楽しめた分だけでもOKかと思っています。 それと実用新案ですが、保護期間が10年になるとか聞きました。ほとんど実用新案での出願がなく実態がないからだそうです。ついでに出願料が下がってくれると助かるのですけどね。
- Phoenix1990
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> 経済的には16,000円の出願料であれば影響はないのですが 特許は出願しただけでは権利を取得できないってことはご存知ですよね? 手数料を支払って特許庁の審査官に審査してもらう必要があります。(出願審査請求と呼びます。)出願審査請求料は1クレームだけでも172,600円かかりますよ。これは特許庁に支払う費用ですので「必須」です。そして、特許査定されたら登録料を支払わなければなりません。つまり、弁理士に頼まない場合だって、最低でも20万円近くかかるんです。誤解のないように。 特許庁は、「審査に値しないような発明は、(出願だけはしてもいいから)審査請求はするな!」と思ってるんじゃないかというような料金設定にしました。「個人は無視していい」と考えているのは特許庁かも知れませんね。(苦笑) 特許は当たれば年収数千万ということも可能です。そういう桁の利益を得るために出願するわけですから、20~30万円程度のお金は先行投資と考えるべきだと思います。その意味では株と同じようなものかも知れませんが、自分のアイデア(=能力)で勝負する分、株よりもっとやり甲斐のある賭けですよね。せっかくのアイデアなんですから、その程度の先行投資をケチって審査で失敗して棒に振ったら、元も子もありませんよ。 審査のことをよくご存知ない方ほど、自力で出願したがるんです。一度経験してみるまでは、愚かなことだと気がつかないのでしょうね。自力で出願して痛い目に遭う(約20万円の無駄遣いだけじゃなくて、せっかくの優れたアイデアを無償で一般に公開したことにもなります)のはご自身ですので、よくお考え下さい。 それと、No.2の方が仰っている実用新案→特許への出願の変更は、条文上では現在もあるんですよ。 「特許法第46条(出願の変更) 1 実用新案登録出願人は、その実用新案登録出願を特許出願に変更することができる。ただし、その実用新案登録出願の日から3年を経過した後は、この限りではない。」 ただ、現行法の実用新案だと実体審査がないから出願変更する機会はまずないというのが実情です。いずれにしても、法改正でどのように変わるかはまだはっきりしていません。それに、法改正がある前にされた実用新案登録出願に対しては、今までの法律が適用されるはずです(つまり出願変更する機会はまずない)ので、誤解のないように。 ところで、ご質問に対する回答はNo.1の私のものでもう充分だと思うのですが?
- lifeis
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個人がアイデア商品で特許を取りたいと思った場合、20万も30万も出せませんよね。かといって先願主義に加え、個人が出願するには非常にハードルが高いという障害がある。ドブに捨てるという表現は過激ですが、そんなところなのかもしれません。 ところで5月末に国会を通過した、改正法案で実用新案登録から特許出願への変更が可能となる見込みらしいです。詳しくないのでこの制度が使い物になる程度のものなのかわかりませんが、頭の片隅に入れていただければ。考えておられるものが実用新案で出願可能なものならばこちらのルートも要検討と言うことになってくるのでしょうか。
お礼
ご回答ありがとうございます。 確かに弁理士費用は高いです。でも、自分で願書を書いて、これはある意味仕方ない額だと思いました。自分の願書を気楽に書いていても結構大変ですから、他人のものを責任もって書くとなると僕としては、耐えられないようなストレスがあるんではないかと思ったりもします。 でも、依頼する方としては、安いに越したことはないですが。 >改正法案で実用新案登録から特許出願への変更が可能となる見込みらしいです。 企業も個人も立場は同じだと思うのですが、もう少しハードルが低くなってくれると助かります。 もたもたしているうちに他の国の発明家に先を越されたら何にもならないし、そのあたりはどう考えておられるのかと思います。 もっとも、個人は無視していいレベルなのかもしれませんが。。。
補足
ご回答ありがとうございます。 うちが書いているのはだいたいがアイデア商品です。願書を書きだして1ヶ月ぐらいです。単なる思いつきでなくて、試作(形は不細工ですが)して効果を確認し、自分では使っているものです。自分以外の人もこれがあれば助かるんではないかとは思うのですが、単なる思い上がりかもしれません。 過去(2x年ほど前の特許が自分で出願できる物とは知らなかった時代から)に思いついたものが今になって当たり前のように出回っているのを見て、少々悔しい思いをしているので、同じ失敗はしたくないと思いつつ、今は、練習のつもりで書いています。 構造的にはそんなに難しいものではありません。一応、特許庁のDBで検索して先例のないことだけは確認して願書は書いています。もれている可能性はあり得ます。 経済的には16,000円の出願料であれば影響はないのですが、1件 20~30万を弁理士さんに払うとなるとちょっときついです。 それで、WEBなんかを探索していると、とりあえず、書かないと話にならない、迷っているうちに先を越されたらそれでおしまい、、とか読むもので、とりあえず、書いてみようと思って書いています。また、WEBを見ていると特許としては無理そうでも特許として書いておいた方がいいという記述もしばしば見受けます。 法律とかこの世界のルールというのはよくはわかっていませんが、アイデアに興味を持って資本のある方に出会えれば、後はお任せしたいと考えている次第です。