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トンネル効果とは
- トンネル効果とは、物理学の現象の一つで、粒子がエネルギーが足りない場合でも、障壁を通り抜ける現象を指します。
- エネルギーがポテンシャルエネルギーよりも小さい場合、古典的には粒子は容器から抜け出ることができないと考えられますが、量子力学の観点からは、粒子は確率的に障壁を通り抜けることができます。
- シュレディンガー方程式を使用して、粒子のトンネルする確率を求めることができます。具体的には、障壁におけるポテンシャルエネルギーと粒子のエネルギーの差を用いて、波動関数の振る舞いを解析します。
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☆全エネルギーはポテンシャルエネルギーと運動エネルギーの和のことなので、運動エネルギーが負になると思います。これはあり得るのですか? ◇ポテンシャルの壁のむこうがわで、 どうして運動エネルギーが負になってはいけないのよ(ニコニコ)。 運動エネルギーは(1/2)mv^2だから? これは古典力学での運動エネルギーだよ。 ☆また、シュレディンガー方程式を使えば、障壁にぶつかる粒子がトンネルする確率を求められるらしいのですが、どのようにもとめられますか? ◇まず、シュレディンガー方程式ね。 ポテンシャルVを V = 0 (x < 0) V = V0 (0 ≦ x) とする。 すると、シュレディンガー方程式は -h^2/2m・d^2ψ/dx^2 = Eψ (x < 0) (1) -h^2/2m・d^2ψ/dx^2 = (E-V0)ψ (0 < x) (2) そして、(1)と(2)の微分方程式の解を求める。 ここで大切なのは、 x= 0で、 (1)の微分方程式を解いた解ψ1と(2)の微分方程式の解ψ2が、一階微分を含めて連続であること。 つまり、 x=0で ψ1(0) = ψ2(0) dψ1/dx = dψ2/dx とならなければならない。 こうすると、一応、シュレディンガー方程式の解は求まります。 で、この後、《確率密度の流れ》を計算する。 そうすると、透過率と反射率が求まる。 この計算は、 現代物理学序論第一 講義ノート http://www.stat.phys.titech.ac.jp/~nishimori/lecture_data/ModernPhys_v1-2.pdf のp.64以降を読んでください。 ☆V(x)を障壁におけるポテンシャルエネルギーV(>E)として、ψ=Ae^(λx)とおくと、λ=±√{2m(V-E)}/h となったのですが、ここからどうすればよいのかわかりません。 ◇λが正の値だと、x→∞で、波動関数ψは発散してしまう。物理的にこの解はおかしい!! なので、プラスの値は捨てる。 そうすると、 ψ = Ae^[-√{2m(V-E)}/h] となって、ψは減衰します。 x→∞で、ψ→0となる。
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