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イの折れの発音の理由とは?
- イ( i )の折れは、日本語において特定の単語でiの発音が入る現象です。例えば、ゴルフの青木選手の名前がエイオキと発音されるのは、イ( i )の折れの一例です。
- イ( i )の折れは、日本語以外の言語でも起こることがあります。例えば、英語のtextがイ( i )の折れを入れることでテキストとなります。
- イ( i )の折れは、言語の発展や言語間の関係から生じる現象です。日本語では多くの単語でイ( i )の折れが起こり、表記や発音に変化が生じます。
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#3です。補足です。 >> 「折れ」は、短母音が二重母音になる現象です。 ☆ そういう一般論もあるのですか? はい、そうです。 >> bono が buono や bueno のように――つまり 短母音が 重母音へと割れるように――変化することを 《折れ》と言うのでしょうか? おっしゃる通りです。 >> ★ 「イ(i) の折れ」は イ(i) が二重母音になることです。☆ これは どうでしょう? 問題ないと思います。 >> 前項の議論からすれば おそらくわたしが《折れ》という用語を知らずにあやまって使っているということになりますが ここでは 《或る母音にイなる母音を添えること》を言っています。《イへと折れて行く・イをみづからに誘い込む・単純にイを差し込む》といった音韻変化の事例です。 それは「イの挿入」で、「折れ」ではないと思います >> ★ 1。 青木の最初の音はイではないので除外します。☆ だそうですが では このアオキの場合の変化は どうしてイが入り込むのか? という問いに切り替えたいと思います。 ローマ字では最初が a になりますので、「長い a」が、大母音推移で辿る道で/ey/に変わった訳です。 http://www.weblio.jp/content/%E5%A4%A7%E6%AF%8D%E9%9F%B3%E6%8E%A8%E7%A7%BB >>次の三つの場合も 同じ問いになります。 ★ 2。 can [kǽn]には、イがないので除外します。 ★ 3。 ガール[gə́ːrl]にもギャル[gǽl]にも、イがないので除外します。 ★ 4。 テキスト [tékst]にも、イがないので除外します。 どうしてイが入り込むのか? という問いに切り替えたいと思います。 2、3、4、5、6ともイはありません。ロシア語にもイはありません。 >>おそらく今の記憶で行けば 服部四郎だったと思うのですが この言語学者が この《イの折れ》という用語を いまの《添加・挿入》の内容として使っていたはずです。 蒙古語について「母音の*i が一定の位置で別の母音になった。」. これがすなわち, 「*i の折れ」 と呼ばれている。」と言う意味の発言なら、ここでは *i の例がありませんので無関係です。 >> あまりにも自己閉鎖的なお考えであるかと考えます。 僕は「折れ」、Brechung (ラムステッドが使っています)、breaking などの常識を述べただけです。
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- Erdbeerkegels
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一般的なこと、なぜかはわからないのです。 しかし、例を挙げることはできると思います。 1.キリスト これはchristosなのですが、スペイン語では後に来る母音の口の形に先行する子音が引きずられるそうです。前後は違うけれどもテキストは前の音に引っ張られていると思います。 2. ロシア語の軟音と子音の例 外来語がロシア語でつづられている場合、ある特定の音が軟音として理解され得ているように思います。軟音というのは、母音でも子音でも口の形がイの形になる音で、これが何らかの助けになるかもしれません。 たとえばギリシャ語におけるἀμήν(アミン、ラテン語でいうアーメン)はロシア語ではаминь(アミーニ)のように最後は軟音としてつづられています。エルサという人名はロシア語ではЭльзаとつづられていますが、最初の音は軟らかい母音のイェではなくエで、ルの音は軟音のリが当てられています。 ということはスラブ系の民族は、何らかの形でその音を軟音として発音すべきか硬音として発音すべきかを区別していることになると思うのです。なぜかは私は浅学にしてわかりませんが、そこに隠れた規則があって、それはあなたの探していることの理解に助けになるかもしれないと思います。
お礼
えあどべーあけーげるすさん こんにちは。ご回答をありがとうございます。 ★ 1.キリスト / これは christos なのですが、スペイン語では後に来る母音の口の形に先行する子音が引きずられるそうです。 ☆ なるほど。つまり 最初 それは音節として イ( chris- )にアクセントがあるから わざわざ ch- と -ris とのあいだにそのアクセントを持つ母音と同じ音を用いることはないのではないか。と思いましたが 考えてみると あの細川ガラシャなる語の例がありました。 Gratia あるいは Gracia でしょうか。たしかに音節の母音に引っ張られて ガラシャとなっているようです。 ふむ。だとすると これは 《イへの折れ》ではないですね。ありがとうございます。 ★ 前後は違うけれどもテキストは前の音に引っ張られていると思います。 ☆ この事例をも合わせて イへの折れではない場合があるということ。 ただし まだその近隣の母音に引っ張られるという方程式から漏れる場合もあるかに思われます。 まづ あらためて近隣の母音に同化してその母音で音節をつくる例として: ・ Cristao > kirisitan キリシタン ・ ink > inki インキ ・ text > tekisuto テキスト / tekusuto テクスト ・ strike > sutoraiki ストライキ/ sutoraiku ストライク これらは イの法則から漏れたからと言って ちくしょう(畜生)を チキショーと母音同化して怒っても かなしいかな その漏れたことを証明するだけになります。 ただし このイの法則が消えてなくなったわけではないと思います。 ・ Englesch (蘭語)> Egeresu エゲレス ・ Ingles (ポルトガル)> Igirisu イギリス ・ extra > ekisutora エキストラ これらのイの現われさえも 母音のイやエに引きつられていると思われます。 そうしますと 漢語からのイへの折れが 残ったかたちであるかも分かりません。 ・ sen 銭 > seN / zeni 銭 ・ sen 蝉 > zen / semi 蝉 ・ ken 検 > kemi-su 閲す(調べる・経過する) ・ pet 別 > betu/ beti 別 ・ tek 的 > teki 的 これらは――必ずしも 精確な音韻表記ではありませんが―― イが顔を出してもそれは エなる母音への付和雷同組の気配があります。ほかの語例は どうでしょうか。 ・ tan 丹 > tani-ha 丹波 > tanba 丹波 ・ nan 難 > nani-ha 難波 > nanba 難波 ・ on 隠 > oN / in( iN ) 隠 > oni 鬼 ・ gun 郡 > guN 郡> kuni 国 ・ ton 頓 > toN > tomi-ni頓に ・ sam 三 > sami 三味線 sabu-roo 三郎 ・ wang 王> oo おお / wani 和邇・丸邇・王仁 ・ yang 羊 > yoo 羊/ yagi 山羊 ・ yang 楊> yoo 楊/ yanagi 柳 ・ pat 八 > hati 八 ・ pat 罰 > bati/ batu 罰 ・ pat 撥 > bati 撥 ・ wet 越 > oti 越智/ etu 越 この際 参考資料としてのごとく次の事例をも引き合いに出します。 サモア語における《イへの折れ》とおぼしき語例です。出典は 《 Teach Yourself Books 》シリーズ本です。 英語 > サモア語 ___________ ・ pen > peni ・ machine > masini ・ salmon > saamani ・ satan > satani ・ spoon > sipuni ・ telephone > telefoni ・ spring > sipuligi ・ time > taimi ・ rabbit > lapiti ・ market > maketi ・ cricket > kirikiti ・ wheel > uili ・ mail > meli ・ knife > naifi ・ jeep > sipi ・ bus > pasi ・ Christmas > Kirisimasi 例外:-a または -e を添えるという場合がある。 ・ newspaper > niuspepa ・ line > laina ・ wine > uaina ・ pin > pine こうして見てくると佐渡へ佐渡へとというごとく イへイへと草木がなびくクセがあるようにさえも感じられます。つまり 近隣にイやエがある場合は もとよりそうであるけれど 一般にほかの母音と隣り合わせても イがけっこう強い。といった傾向です。(イの法則の黄泉がえりを画策しようとしています)。 ★ ~~~~~~~~~~~~~~~~ 2. ロシア語の軟音と子音の例 ・・・ということはスラブ系の民族は、何らかの形でその音を軟音として発音すべきか硬音として発音すべきかを区別していることになると思うのです。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ☆ えぇ。おおきく重要な主題であるようにわたしも思いました。まだ感覚としてそう思うだけですが つまりそもそもロシア語では 母音の組織じたいが 硬音と軟音との二重構造であるといった事態になっているようですから。 硬音:А ы у э о : ア ゥイ ウ エ オ 軟音:я и ю е ё : ヤ イ ユ ィエ ィヨ と つねに区別するようですから。 これについては わたしに何の用意もありません。 チャイコフスキーを じっさいには チイコフスキーと発音しているようですが これは 愛嬌としても ぎゃくにイの気配を拒否する硬音の場合には わざわざ硬音記号( ъ )をつけて表記するからには イが入らないですよと宣言しているみたいですし。 そう言えば アップルが あたかもヤップルとなるかのごとく ヤーブラカと発音する例を出しました。これは 日本語でア行とヤ行とで別ではないかという見方が当てはまらないようなのです。 つまりは もうひとつの例は エッグ(卵)に見ることが出来ます。 ▲ (OnlineEtymologyDictionary: egg) ~~~~~ http://www.etymonline.com/index.php?term=egg&allowed_in_frame=0 ・ mid-14c., from northern England dialect(これが egg だったというのでしょうか) ・ Old Norse: egg, ・ which vied with Middle English: eye, eai (from Old English: æg) ・ until finally displacing it after 1500; ・ both are from Proto-Germanic: *ajja(m) (cognates: Old Saxon, Middle Dutch, Dutch, Old High German, German: ei, Gothic: ada), ・ probably from PIE *owyo-/*oyyo- "egg" (cognates: Old Church Slavonic: aja, Russian: jajco, Breton: ui, Welsh: wy, Greek: oon, Latin: ovum); ・ possibly derived from root *awi- "bird." ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ☆ エッグ=卵という語は アヰ(*awi- )なる《鳥》を表わす語から来ているらしい。 ところが ヱールズ語で ヰィ( wy )と言うように w- なる子音が現われているけれど ほかは ふつうの――イを寄せつけない――母音を保っている。にもかかわらず ロシア語では ヤイツォ(Яйцо=jajco. じっさいの発音は イィッツォのごとくなるみたい。チイコフスキーのごとく)であって イへと靡いた軟音である。その古い語としては 古教会スラヴ語(Old Church Slavonic)のアイヤ aja であって ここには軟音は出て来ていないらしいのであるけれど。 この主題については まだ分かりません。模索して行きます。 こんな感じになりました。ありがとうございます。
- SPS700
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#3です。補足です。 >>☆ 取りあえず このような感じになりました。ここから どうすすめるかですが。・・・ まあ多少母音調和の類型学的な推移の可能性がでてきますね。 I。 チュルク語型 中性母音がない II。 ハルハ方言型 中性母音が一つ III。 フィン語型 中性母音が二つ 男性母音の板と、女性母音の板が I では離れており、 II は前舌の隅だけくっつき、 III では、接触面が前舌下方に広がっているという図ですね。 まあこれも目が覚めたら霧散するたぐいの仮説なんで、、、お後がよろしいようで
お礼
このご提示については じっくり考えないと分かりません。 えすぴーえす700さん お早うございます。ご回答をありがとうございます。 母音調和については かなり長い間ああでもないこうでもないといじくっていたことがあります。 朝鮮語には だいたい明らかにそれがあるようです。日本語にも 痕跡があるのではないかと言われていました。 エゲレスなどという エ段の音をつらねるのは 日本語では母音不調和であるようですし。 ヘベレケとか エへへとかの音を聞くと 奇妙な感じがするのではないかと思われます。 からめ手から攻めてみたことがらでしたが。 要するに――いくつかの言語で 少しづつ違った母音調和のそれとしての規則があるようなのですが―― 成案を得るには到りませんでした。ですから 分かりません。 あらためてまなび考えてみたいと思っています。 ということで このお礼欄としましては まだごあいさつだけになります。 ★ 男性母音の板と、女性母音の板 ☆ そして 中性なり中立の母音といった言い方を聞くと わたしはすぐに・いつも なんで言葉に男女中の区別があるのか? といった感じをおぼえ けんか腰にさえなりかねません。ちょっと誇張しすぎましたが いろんな不思議なことがあるようですね。 牧畜という生業 遊牧民という生活および社会の形式 ここには 家畜の去勢がおこなわれ 果てはこれが 人間のそれにまで《発展》したとかしなかったとか。 だから 太陽は 男性であったり女性であったりするんでしょうか? その言語によってこの区別が違ったりするのも おもしろいですね。とは言っても なんでわざわざその文法としての性だとしても いちいちつけなければならないのでしょう? あっ。すみません。 持ち合わせる駒がなく おあとがよろしくなかったものですから――どなたか 参加してくれる方がいるといいんですけれど――。 イなる母音が 中性であって 男性母音とも女性母音とも 仲良く共に語をつくるということ。このことが 母音調和なる現象から導けるとしたら それだけでもおもしろいのではないかとは思います。
- SPS700
- ベストアンサー率46% (15297/33016)
#3です。寝言です。 >> アーがどうして エイと成るか? 年代的には下記のようです。僕には理由は分かりません https://www.princeton.edu/~achaney/tmve/wiki100k/docs/Great_Vowel_Shift.html >>中立母音のみから成る語幹に接尾辞をつけるとき 前舌母音から成るものをつける。 これでフィン語の深層では中性母音は前舌に属するようですね。
お礼
ご回答をありがとうございます。 ★ ~~~~~~~~~~~~~~~~ >> アーがどうして エイと成るか? 年代的には下記のようです。 ▲ (Wikip:Great Vowel Shift) ~~~~~~~~~~~~ http://en.wikipedia.org/wiki/Great_Vowel_Shift Changes to the long front vowels Middle English [aː] fronted to [æː] and then raised to [ɛː] , [eː] and in many dialects diphthongized in Modern English to [eɪ] (as in make). The [aː] in the Middle English words in question had arisen earlier from lengthening of short a in open syllables and from French loan words. ☆ アの長母音は 開音節なる末尾で 短母音が長音化した。また フランス語からの借用語でも同じく。 (か) というその長母音アーは 後舌から前舌へと移り :[aː] > [æː] (き) そのあと 低から中母音へと挙げられた。 : >[ɛː] , [eː] (く) 多くの方言では近代英語で 二重母音となった。 : > [eɪ] ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ☆ アーも 低母音から中母音へと挙げられる過程を経るのですね。=(き)。 ということは: (く) 多くの方言では近代英語で 二重母音となった。 : [eɪ] < [ɛː] , [eː] < [æː] < [aː] この最後の段階における変化――つまり [eɪ] < [ɛː] , [eː]――の内実に焦点が当たる。となりましょうか。 ★ ~~~~~~~~~~~~~~~ >>中立母音のみから成る語幹に接尾辞をつけるとき 前舌母音から成るものをつける。 これでフィン語の深層では中性母音は前舌に属するようですね。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~ ☆ あぁ。これが 深層心理 いや違った 語における音韻現象の深層という意味ですか。 ううーむ。分かったような・分からないような。 小泉の解説を詳しくしておきます。 ▽ (小泉保:フィンランド語文法 p.119) ~~~~~~~~ 中立母音のみから成る語幹に接尾辞をつけるとき 前舌母音から成るものをつける。 ・peili 鏡 → peili-ssä 鏡の中に:語幹(中立)+語尾(前舌) cf.・ kylä 村 → kylä-ssä 村の中に:語幹(前舌)+語尾(前舌) ・ talo 家 → talo-ssa 家の中に: 語幹(後舌)+語尾(後舌) (α) 語幹の成り立ちが 後舌母音のみかまたは中立母音を含むかの場合 いづれも 後舌母音の接尾辞(語尾と言っている)を採る。 ・ talo 家 ⇒ talo-ssa /タロッサ/ 家の中に ・ sija 場所⇒ sija-ssa /スィヤッサ/ 場所の中に (β) 同じく 前舌母音のみかまたは中立母音を含むかの場合 いづれも 前舌語尾(処格などを表わす助詞)を採る。 ・ kylä 村 ⇒ kylä-ssä /キュラッサ/ 村の中に ・ pesä 巣 ⇒ kylä-ssä /ペサッサ/ 巣の中に (γ) 中立母音のみの語幹のばあい。 前舌語尾を採る。 ・ peili 鏡 → peili-ssä 鏡の中に: (γ-1) 中立母音のみの語幹の場合における例外のごとき現象 ○ meri 海; veri 血 という語は 《分格》では (γ)の規則に反して 後舌語尾を採る。 ・ mer-ta 海の部分; ver-ta 血の部分 ○ ただし他の変化では (γ)の規則に従う。 ・ mere-ssä 海の中に; vere-ssä 血の中に (δ) 複合語では 後半の語の母音に調和する。 ・ maan-tie-llä (土・地‐道‐処格) 国道で (後舌‐中立⇒(γ)→前舌語尾 llä) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ☆ 取りあえず このような感じになりました。ここから どうすすめるかですが。・・・ たとえば 日本語の動態用言(動詞)の命令法活用(命令形)は イへの折れによっているのではないか。 ・書き(概念法=連用形)/書か(不定法=未然形) kaka-i > kakä > kake 書け。(命令法=命令形) ・取り/取ら töra-i > …> tore 取れ。 ほかに イ一段活用・イウ二段活用・エウ二段活用・オウ二段活用やさらにカ行とサ行の変格活用がありますが・そして それらの場合いくらか趣を異にしますが この四段(ないし五段)の命令法活用における イの活躍は めざましいものと思われます。
補足
うわああ 大きな勘違いがありました。 日本語・動詞の命令法と条件法(已然形・仮定形)とを取り間違えてしまいました。(暑さの所為? とかにしてしまいたいです)。 x (マチガイです) ~~~~~~~~~~~~~~~~~ ・書き(概念法=連用形)/書か(不定法=未然形) kaka-i > kakä > kake 書け。(命令法=命令形) ・取り/取ら töra-i > …> tore 取れ。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ○ (ただしいです)。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~ ・書き(概念法=連用形)/書か(不定法=未然形) kaki-a > kake. 書け。(命令法=命令形) kaka-i > kakä > kake 書け(既定条件法=已然形) ・取り/取ら töri-a > töre. > tore. 取れ。(命令法=命令形) töra-i > torä > tore 取れ(既定条件法=已然形) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ☆ つまり 言いたいことは ひとつに このイは 《或るいは》のイではないか。です。 大野晋に拠っていますが イ=こと・もの だそうです。 不定法(≒不定詞)の 取ら‐ を イ=こと・もの で承けた。《取るを 確かなものとするかたち》を言葉の複合で表現した。といった捉え方にて 《取ったゆえ・取っているので》といった意味合いを出す。のではないかです。 命令法の ‐ア は 主観を示すとすれば 概念法(=連用形(=名詞形))の 書き(書くこと) に添えて 《書きを欲する》を表わす。のではないかと。 概念法(=連用形)が ‐イで終わるのは イ=こと・もの という語の添加にもとづく。のではないだろうか。 こんなところです。
- SPS700
- ベストアンサー率46% (15297/33016)
#3です。Great Vowel Shift と、中性母音に関する寝言です。 >>大母音推移関係 1。 これらふたつの母音の《音の割れ》によってほかの音韻の変化が促された。ということなのでしょうか? 2。アー>エイや エー>イーの変化は (い‐2)のイー>アイなる変化にどのようにつられるかたちであったか? 3。つまり (い‐1)のイー>アイなる母音変化が 大きく影響していると見られると同時に それだけで(う‐1 / 2)なるアー>エイや エー>イーの変化は 説明しがたいのではないでしょうか? 上の三つの御質問は大母音推移に関するものですが、3っの段階があると思います。 1。中(オーとエー)が上に上がる(オー>ウー、エー>イー)。 2、初め上にあったウーとイーは、行き場所がなくなる。 3。それで前にアがつく。 3の段階で二重母音が出来ますが「音割れ」は下記のように短母音が二重母音になる時には使われますが、大母音推移のような長母音の場合は使わないのが普通です。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9F%B3%E5%89%B2%E3%82%8C_%28%E8%A8%80%E8%AA%9E%E5%AD%A6%29 つぎは母音調和での i の問題で、はじめの御質問とは無関係ですが、後のお書き込みにもあり、僕にも興味があるので一言。 服部四郎(1951)は、蒙古語のチャハル方言の第1音節の短母音に 男性母音 /a,o,u / [a,ɔ, o], 女性母音 / ä、ö、ü / [[3, θ,u], さらに一語のなかで,このいずれとも共起しえる中性母音 /i/ [ι] の 7つをたてている。 と述べていらっしゃいます。表向きにはこれでいいのですが後接辞の母音が語幹の母音と調和するならば、語幹の母音が「中性」だと後接辞の母音が男性か女性か決められない、という矛盾に直面します。 言い換えれば/i/は表層の「中性化」の結果で、深層には男性母音の*i と、女性母音の*i がなくてはならないことになります。面白いのはなぜこの二つにだけ「中性化」が起こったのかということです。 これを解決するには前部高母音で、フランス語のような平唇音と円唇音の音韻的対立がある言語が少ないと言うことを証明すれば済む訳です。いい問題を提起してくださってありがとうございます。
お礼
SPS700さん ご回答をありがとうございます。 今回は わたしのほうから おっとどっこいになれるか。その瀬戸際でしょうか。 母音調和のほうからまいります。 ★ 言い換えれば /i/ は表層の「中性化」の結果で、深層には男性母音の *i と、女性母音の *i がなくてはならないことになります。面白いのはなぜこの二つにだけ「中性化」が起こったのかということです。 ☆ ここは モンゴルから視野を広げます。 もうほとんど忘れてしまっているわけですが チュルク系・モンゴル系あるいはトゥングース系(これは エベンキ語のみやりました)を措いて スオミ(フィンランド語)から次のように復習できました。 ▽ 小泉保:フィンランド語文法 1983 ▽ ( p.119 )~~~~~~~~~~~~~~~~ 8つの母音は 3つのグループに分けられる。 ・後舌母音群: u o a ・中立母音群: i e ・前舌母音群: y ö ä ・ちなみに 高母音: i y u ( y, u は唇を丸める) 中母音: e ö o ( ö, o は唇を丸める) 低母音: ä a (前舌)・・・(後舌) ・ y は ü だと思われます。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ☆ このあとは 必要なところだけ意を取って抜き書きします。すなわち: ▽ (同上) ~~~~~~~~~~~~~~~ 中立母音のみから成る語幹に接尾辞をつけるとき 前舌母音から成るものをつける。 ・peili 鏡 → peili-ssä 鏡の中に:語幹(中立)+語尾(前舌) cf.・ kylä 村 → kylä-ssä 村の中に:語幹(前舌)+語尾(前舌) ・ talo 家 → talo-ssa 家の中に: 語幹(後舌)+語尾(後舌) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ☆ ですから 例外も述べられていますが それはそれで 母音調和としての秩序は作られているようなのです。 《深層》の問題にまで行きましょうか どうでしょうか。 ヰキぺの記事もありましたので: ▲ ヰキぺ:母音調和 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AF%8D%E9%9F%B3%E8%AA%BF%E5%92%8C 大母音推移にかかわっての特に イなる母音をめぐる音韻変化についてですが: ★ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 上の三つの御質問は大母音推移に関するものですが、3っの段階があると思います。 1。中(オーとエー)が上に上がる(オー>ウー、エー>イー)。 2、初め上にあったウーとイーは、行き場所がなくなる。 3。それで前にアがつく。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ☆ この(1)および(2)は 先ほどの《▽ ( p.119 )》の母音の図表で見ると分かりやすいかと思います。 そうして (3)も 何故ウーやイーにアがつくかを問わないとすれば 納得が行きます。 そうしますと 問題がひとつ残っているように思うのですが。すなわち 4. アーがどうして エイと成るか? です。確認しますが: 1. 中母音エー>高母音イー: (う‐2) 長母音 [εː] や [eː] は、長母音 [iː] への変化。 (feelなど。「フェール」→「フィール」) は納得です。わたしは前回に 1-a : エー⇒ エーイ⇒ エーイ‐イ>イー のごとく捉えていましたが 直接に エー>イーという変化を想定できるようですから。(もっとも 調音の位置が高くなるということは そのようにイなる音が介在して変わって行くのではないかともうたがっています)。 したがってあとは 4. アーがどうして エイと成るか? 4-a : イへの折れ(イによるウムラウト化) アー⇒ アーイ⇒ アー〔イ〕-イ>エーイ>エイ ⇒ アーイ・〔イ〕>エーイ>エイ といったことを考えています。 ○ ウムラウトという音韻変化は だいたいが イによる横槍ですよね。イへと誘われて行く発音のクセですよね。
#2です。 >☆ スペイン語では この場合 イの折れは起こらない。ざまあ見ろということでしょうか? いえいえ、ここは英語カテゴリーでなく、外国語カテゴリーですから。 外国語=英語ではないし、ヨーロッパの言葉=英語と同じルールでもないですし、広く考えなければならないでしょう。 英語の場合です、と話を限定しない限りは。 いずれにしても、[i]の音が出てこないと対象ではないようですね。
お礼
趣旨説明欄にしめした語例では ★ いずれにしても、[i]の音が出てこないと対象ではないようですね。 ☆ という判断になるということでしょうか? ただ バカにしているだけのようですね。 それでも ご回答はありがとうございます。
補足
読めました。 みなさんは この問いを考えるにあたって これまでの言語学の知識が ぐらぐらと音を立ててぐらつき揺れ出した。ということのようですね。 心配要りません。質問者も分からないから問うています。 ゆっくり考えてみてください。何かヒントのようなものが互いにどこかから顔を出してくるかも分かりません。
- SPS700
- ベストアンサー率46% (15297/33016)
「折れ」は、短母音が二重母音になる現象です。「イ(i) の折れ」は イ(i) が二重母音になることです。 1。 青木の最初の音はイではないので除外します。 2。 can [kǽn]には、イがないので除外します。 3。 ガール[gə́ːrl]にもギャル[gǽl]にも、イがないので除外します。 4。 テキスト [tékst]にも、イがないので除外します。 5。 目、手、稲、木等が橋本進吉の時代に「乙類」と呼ばれたことはありますがイの二重母音化ではありませんので除外します。 6。 おっしゃる通り印欧祖語で 《りんご》を表わす語は *abel ですが、イがないので除外します。 7。「ひとつに自分たちの言葉を知らないのではないか? それも原因ではないか? 」 そうかも知れません。 8。 アイウエオなどの母音の中で イはとりわけ発音しやすいとも思えません。愛嬌があるとも思えません。(あるのでしょうか?) なのに何故 こうもやたらに顔を出して来るのか? まだ「イの折れ」の本当の例が顔を出しておりませんので、なんとも。
お礼
こんにちは。ご回答をありがとうございます。 ★ 「折れ」は、短母音が二重母音になる現象です。 ☆ そういう一般論もあるのですか? それは 知りませんでした。 bono が buono や bueno のように――つまり 短母音が 重母音へと割れるように――変化することを 《折れ》と言うのでしょうか? ★ 「イ(i) の折れ」は イ(i) が二重母音になることです。 ☆ これは どうでしょう? 前項の議論からすれば おそらくわたしが《折れ》という用語を知らずにあやまって使っているということになりますが ここでは 《或る母音にイなる母音を添えること》を言っています。《イへと折れて行く・イをみづからに誘い込む・単純にイを差し込む》といった音韻変化の事例です。 すなわち ★ 1。 青木の最初の音はイではないので除外します。 ☆ だそうですが では このアオキの場合の変化は どうしてイが入り込むのか? という問いに切り替えたいと思います。 次の三つの場合も 同じ問いになります。 ★ 2。 can [kǽn]には、イがないので除外します。 ★ 3。 ガール[gə́ːrl]にもギャル[gǽl]にも、イがないので除外します。 ★ 4。 テキスト [tékst]にも、イがないので除外します。 次の場合も なぜ《イの挿入》が起こるのか? です。 ★ 5。 目、手、稲、木等が橋本進吉の時代に「乙類」と呼ばれたことはありますがイの二重母音化ではありませんので除外します。 ★ 6。 おっしゃる通り印欧祖語で 《りんご》を表わす語は *abel ですが、イがないので除外します。 ☆ なぜロシア語などでは イの添加が起きるのか? が問いです。 ★ まだ「イの折れ」の本当の例が顔を出しておりませんので、なんとも。 ☆ これは 言い過ぎでしょう。おそらく今の記憶で行けば 服部四郎だったと思うのですが この言語学者が この《イの折れ》という用語を いまの《添加・挿入》の内容として使っていたはずです。 あまりにも自己閉鎖的なお考えであるかと考えます。
こんにちは。 分かる部分だけです。 (1)は英語の場合ですよね。スペイン語などなら「アオキ」と読んでくれると思います。 (2)canはkiyanでもなけば「きゃん」でもなく、あくまでも[kǽn]なので、「i」の音だけ別にして捉えるのは無理があると思います。 ※イギリス英語だと can'tは「カーント」に近い音になるようです。 (3)ギャルは galという別の綴りがあります。 http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/ej3/34655/m0u/gal/ 2 ((英古風))girlの上流階級の発音. という説明もありますが・・・。 girlはgirl[gə'ːrl]です。 意外と難しくて私はうまく発音できません・・・・。 http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/ej3/35906/m0u/girl/ すみません、中略。 (6) http://www.etymonline.com/index.php?term=apple&allowed_in_frame=0 これは印欧語の「りんご」がどうかではなくて、「英語のappleという単語の語源」の話でしょう。 appleという単語はどこから来ているかと。 スペイン語も印欧語ですが、リンゴのことはmanzana(マンサナ)と言います。語源までは存じませんが。
お礼
こんにちは。ご回答をありがとうございます。 ★ (1)は英語の場合ですよね。スペイン語などなら「アオキ」と読んでくれると思います。 ☆ スペイン語では この場合 イの折れは起こらない。ざまあ見ろということでしょうか? ヨ( yo )を ジョと発音するのは どうしてでしょう? イの折れそのものではないでしょうが どこかしら 《イ》という母音に引っ張られるのか あるいは イなる母音を無理にでも添えて音韻を言わば 押し込もうとするようなのか。 イタリア語にも gli といった独特の音韻が現われていますね。これも 無理矢理にでも イなる母音を差し込もうとしてそのように成るかとも うたがわれますが いかがでしょう? ★ (2) can はkiyanでもなけば「きゃん」でもなく、あくまでも[kǽn]なので、「i」の音だけ別にして捉えるのは無理があると思います。 ★ ※イギリス英語だと can'tは「カーント」に近い音になるようです。 ☆ ぢゃあ 《カーント》が どうして《[kǽn]》になるのでしょう? イなる母音は この場合 からんでいませんか? ★ (3)ギャルは gal という別の綴りがあります。・・・ ☆ ですから girl[gə'ːrl]から / gǽl / という音へ移るのは イ母音は関係ないということかどうか なのですが。 ★ スペイン語も印欧語ですが、リンゴのことは manzana(マンサナ)と言います。語源までは存じませんが。 ☆ 分かりました。 pomo とも別の語があるということですね。 ただし ★ これは印欧語の「りんご」がどうかではなくて、「英語の apple という単語の語源」の話でしょう。 / apple という単語はどこから来ているかと。 ☆ は 違います。ロシア語などの少数ですが イの折れではないかとうたがわれる事例が見られるという問題です。遠回しですが そういう問題です。 どうでしょう。
- trytobe
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そもそも、母音の種類が異なる英語の発音を(1)~(4)のように日本語母音イで論じることに無理が生じるのは当たり前です。 (6)(7)にあるような、語族の概念をご存じであれば、日本語の系統と英語の系統がどこまでさかのぼらないと合致しないか、言語の系統樹をご存じのはずです。 語族 系統図 - Google 検索 http://www.google.co.jp/search?q=%E8%AA%9E%E6%97%8F+%E7%B3%BB%E7%B5%B1%E5%9B%B3 その上で、(5)のような日本語における熟語になった際の発音変化を、(7)の 『 ひとつに自分たちの言葉を知らないのではないか? それも原因ではないか? 外国の言葉に通じている方たちのあいだにも 日本語のことはあまり・・・ということがありそうです。』 というご指摘にあてはめて、今一度、ご自身も過去の知見を顧みることが重要なのではありませんか。 日本語 熟語 発音変化 - Google 検索 http://www.google.co.jp/search?q=%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E+%E7%86%9F%E8%AA%9E+%E7%99%BA%E9%9F%B3%E5%A4%89%E5%8C%96
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これは 異――イ――なことをおっしゃる。という出だしになりましたが トライトゥービーさん こんにちは。まづは ご回答をありがとうございます。 ふうむ。そうですね。 ★ 日本語の系統と英語の系統がどこまでさかのぼらないと合致しないか、言語の系統樹をご存じのはずです。 ☆ 回答者さんは いわゆる《語族》で おおむね その言語についての成り立ちや仕組みが違って来ているであろうから たとえば音韻のことがらにかんしても かんたんに対照させてはならぬ。というお考えなのでしょうか? ★ そもそも、母音の種類が異なる英語の発音を(1)~(4)のように日本語母音イで論じることに無理が生じるのは当たり前です。 ☆ たとえばアーレフ・バイト(ベート)・ギーメル・ダレット・・・というかたちで発音するアルファベットを(と言っても さらにその昔には 発音は違っていたのでしょうが) とどのつまりに エー・ビー・シー・ディー・・・というふうに決めて発音するようになったのは そもそもいま扱っている《イの折れ》という音韻変化の傾向によるのではありませんか? ア > ア‐イ > エー ベ > ベ‐イ > ビー ・・・ なのではないですか? このようなおおまかなかたちの《イの折れ》を問題としています。語族の違いには こだわらないでください。それとも どうしてもこだわらなければならない理由や根拠はありますか? ★ (5)のような日本語における熟語になった際の発音変化 ☆☆ (趣旨説明欄) ~~~~~~~~~~~~~~~~ (5) 日本語では特に《イの折れ》と言わずとも この《 -i 》を付け加える例は 多いようです。 ○ ma 目(ma-he 目‐辺=前)→ ma-i = mä > me 目 ○ ta 手( ta-mötö 手‐元=袂)→ ta-i = tä > te 手 ○ ina (稲)→ ina-i =inä > ine 稲 ○ k 木(く・こ):〔kö-da-mönö = kudamono 果物( -da- は ノの意)・ kö-nö-ha 木(こ)の葉・ kö-suwe( zuwe )木(こ)末=梢〕 ・ kö-i → köi / クィ / → ki 木 つまり イの折れを経たかたちが ふつうに使われる語となっています。元の語は 裸のまま――たとえば さか(酒)‐な(菜)=魚 のサカ(酒)のまま――では あまり使われません。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ☆ 《〈イの折れ〉と言わずとも イの添加》が見られる語例は 語そのものの生成であって 《熟語》ではないですよ。 熟語の例示は たとえば 木が こ とも く とも発音されたであろうことを示すためのものです。 目=ま・め は ひとつの語の互いに異種形です。 あとは 何をおっしゃっているのかが分かりません。残念ながら。
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えすぴーえす700さん あらためまして こんにちは。ご回答をありがとうございます。 ★ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ☆ では このアオキの場合の変化は どうしてイが入り込むのか? という問いに切り替えたいと思います。 ローマ字では最初が a になりますので、「長い a」が、大母音推移で辿る道で/ey/に変わった訳です。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~ ☆ なるほど。この推移( the Great Vowel Shift )の現象についておそわりました。 ▲ (ヰキぺ:大母音推移) ~~~~~~~ http://www.weblio.jp/wkpja/content/%E5%A4%A7%E6%AF%8D%E9%9F%B3%E6%8E%A8%E7%A7%BB_%E5%A4%A7%E6%AF%8D%E9%9F%B3%E6%8E%A8%E7%A7%BB%E3%81%AE%E6%A6%82%E8%A6%81 § 1 概要 英語は、中英語期に、 (あ) 強勢のある長母音の調音位置が一段ずつ高くなり、 (い) これ以上高くなることのできない [iː] [uː] はいわゆる「音の割れ」を起こして二重母音化した。 (う) このため、該当する英単語の発音と綴り(スペリング)とが一致しない現象の大きな原因となった。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ☆ 《音の割れ》とも言っていますね。 ▲ (い)の例 ~~~~~~~~~~~~~~ (い‐1) 長母音 [iː] は、二重母音 [aɪ] への変化。 (timeなど。「ティーメ」→「タィム」) (い‐2) 長母音 [uː] は、二重母音 [aʊ] への変化。 (nowなど。「ヌー」→「ナウ」) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ☆ ウーからアウは 分かりにくいですね。 イーからアイは これもとんでもない感じですが 感覚として イイになるよりは エイやアイになるほうが 分かりやすいようにも思います。差異化するという意味においてです。 これらふたつの母音の《音の割れ》によってほかの音韻の変化が促された。ということなのでしょうか? ▲ (う)の例 ~~~~~~~~~~~ (う‐1) 長母音 [aː] は、二重母音→[eɪ] への変化。 (nameなど。「ナーメ」→「ネィム」) (う‐2) 長母音 [εː] や [eː] は、長母音 [iː] への変化。 (feelなど。「フェール」→「フィール」) (う‐3) 長母音 [ɔː] は、二重母音 [oʊ] への変化。 (homeなど。「ホーメ」→「ホゥム」) (う‐4) 長母音 [oː] は、長母音 [uː] への変化。 (foolなど。「フォール」→「フール」) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ☆ 或る程度 なるほどと感じるところもありそうです。 (う‐3 / 4)のオーからオウや オーからウーへの変化は おそらく (い‐2)のウー>アウの変化につられたように感じられます。空いたかたちの元のウーの音へと 引きつられて行くような。 そうして わたしが知りたかったのは (う‐1 / 2)です。 アー>エイや エー>イーの変化は (い‐2)のイー>アイなる変化にどのようにつられるかたちであったか? ウー>アウの場合と同じように たしかに空いてしまった元のイーの音の場へと アーもエーも引っ張られた感じではあります。 けれども それ〔だけ〕なら アー>アーイとか エー>エーイとかのように成ってもよかった。 仮りに言うとすれば さらにそこに 《実質としてイの挿入としての イの折れ》が 作用した。かも知れない。アーイ⇒アーイ‐イ>エイ。エーイ⇒エーイ‐イ>イー。のごとく。 ▲ § 3 原因 ~~~~~~~~~~~~~ (え) わずか200~300年(1400年代初頭から1600年代前半まで)という短期間にこれほどの変化が起きた原因は特定されておらず、現在も謎のままであるが、 (お) 黒死病により少数の知識階級の人々が死んだため、大多数を占める下層階級の人々の間で使われていた発音が表に出てきたという説もある。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ☆ まづ (え)原因は なぞである。 もし (お)の仮説に従うならば (い)のイーおよびウーなる二つの母音における《音の割れ》があったこと これが 主役を演じるかに思われます。また 《(あ) 強勢のある長母音の調音位置が一段ずつ高くなり》 このデキゴトも大事なのでしょうね。 しかも (い‐2)のウーなる母音の推移では 《広義の イの折れ》は関係していないと思われます。 つまり (い‐1)のイー>アイなる母音変化が 大きく影響していると見られると同時に それだけで(う‐1 / 2)なるアー>エイや エー>イーの変化は 説明しがたいのではないでしょうか? 強引に自説に水を引こうとしていますが 単純に イを添加するという発音の傾向 これがかかわっているのではないか? なぜなら いまのこのような大母音推移とは別にも・まったく別個にも 母音に対して イの忍び込みは 広くどの言語にも見られるからです。 そうしてそれが――つまり広義の イの折れが―― どうして起こるのか? これが問いです。 ★ 4。 テキスト [tékst]にも、イがないので除外します。 ★ ロシア語にもイはありません。 ☆ ですから 問いは単純です。 ・ アップルが イの添加を得てのように イ‐アップル>ヤップルとなるかのごとく ロシア語では ヤーブラカと発音している。これは 広義のイの折れではないか? そしてそれは どうして起こるのか? ・ テクスト>テク‐イ‐スト> テキスト ・ クリスト>ク‐イ‐リスト> キリスト ・ ストライク>ストライク‐イ> ストライキ ・ 文(ぶん)>ぶん‐イ> ふみ(文) ・ 簡(かん)>かん‐イ> かみ(紙) のごとく イへの折れ曲がりが起きているのではないか? なぜ 音韻として イ なのか? ★ 僕は「折れ」、Brechung (ラムステッドが使っています)、breaking などの常識を述べただけです。 ☆ ですから その場合の《折れ》とはまた別の発音傾向としての イへの折れが 広く音韻現象として見られるのではないか? それは なぜ イなのか? と不思議に思っていますとお伝えしているだけです。 * ☆ 韓国語では 名前を呼ぶときに 子音終わりの語の場合 このイの添加が聞かれます。 ・ 独立(トク-イップ>トンニップ)+-イ > トンニビ ・ 民国(ミン-クック)+-イ > ミングギ ・ 五福(オ-ポック)+-イ > オボギ ただし 呼び名としては +ア になるようです。 ・ トンニバ / ミングガ / オボガ ☆ 《大母音推移》について かさねてお礼を述べます。ありがとうございます。 ☆ 服部四郎の援用は 成らなかったかも知れませんが 関係しているようにも思われます。もう深入りしませんが――関係していたなら 補足欄にても 書き込みます―― 次のような研究があるのを見つけました。 ● 一ノ瀬, 恵 :内蒙古語チャハル方言におけるI音について http://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstream/2115/33586/1/40(2)_PL169-188.pdf ● ( p.169 )~~~~~~~~~~~~~~~~~ わが国で初めてチャハル方言の音声 音韻について考察した服部四郎(1951)は, この方言の第1音節の短母音に 男性母音 /a,o,u / [a,ɔ, o], 女性母音 / ä、ö、ü / [[3, θ,u], さらに一語のなかで,このいずれとも共起しえる中性母音 /i/ [ι] の 7つをたてている。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ☆ この母音調和にあって 中性母音とされる場合のイは 案外ヒントとなるかも知れません。 というのも 男性と女性とのいづれの母音とも仲がよい。どちらの場合にも 一緒になって使われる。といった性質があると見られるとすればです。 ● ( p.170 ) ~~~~~~~~~~~~~~~~~ 第 1音節の i の第 2音節の男性母音による,伝統的に「*iの折れ」とよばれる同化, 第 1音節の男性母音の第 2音節の i によるウムラウト化, さらに,語頭の硬口蓋子音による第 1音節の男性母音の口蓋化という, これら3つの同化作用によって生じた音が合流することによって,次第にその機能負担量を大きくしていったとの推論に立ち・・・ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ☆ 真ん中に触れている イによるウムラウト化が ここで関係するように思われます。モンゴル語の事例では すでに第二音節にあるイの場合なので 違いもありますが。 不一にて。
補足
みなさん ご回答をありがとうございました。 よろしかったら あたらしい質問のほうへ移っていただければさいわいです。