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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:流通経路(チャネル)戦略について)

流通経路(チャネル)戦略について

このQ&Aのポイント
  • 生産者と消費者の間に卸業者が入る理由は何か
  • 流通経路(チャネル)戦略についての疑問
  • 代理店、問屋、卸屋を通さずにメーカーから直接仕入れる利点について

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • aokisika
  • ベストアンサー率57% (1042/1811)
回答No.2

取引数量最小化の原理と不確実性プールの原理によります。 メーカーが5社あったとします。消費者が500人いたとします。 500人の消費者が5社のメーカーと個別に取引をすると、 500×5=2,500回 の取引が行われることになります。 2,500回の電話での会話やメールのやり取りが行われ、2,500回の商品の発送が行われ、2,500回の代金の送金が行われ、メーカーでは2,500回の入金の確認と2,500回の帳簿への記帳が行われます。 このための手間はかなりのものです。場合によってはメーカーは専属の従業員を雇って給料を支払わなければならなくなるかもしれません。するとメーカーのコストが増えますから、メーカーの販売価格が上昇するかもしれません。 ここに、卸売業が1社いて5社のメーカーと取引をしたとします。卸売りの次には小売店が5社いて、それぞれの小売店が100人ずつの消費者に商品を販売すると、発生する取引の数は 5+5+500=510回 です。発生する取引の数が5分の1になりましたから、社会全体の手間も5分の1になると予想されます。すると、取引の手間によって生じる手間賃によるコストの上昇が5分の1に抑えられるはずです。これによって価格の上昇が少なくなると期待されます。 以上が取引数量最小化の原理と呼ばれるものです。 次に不確実性プールの原理について説明します。 やはり、メーカーが5社で消費者が500人いたとします。 上記では500人が5社から商品を買ったと仮定しました。 でも本当に500人の消費者の全員が5社すべての商品を買うのでしょうか?中には1社の商品しか買わない人や、3社の商品しか買わない人も当然いるはずです。するとそれぞれのメーカの販売個数は500個より少なくなります。ですから、商品を500個製造すると売れ残ってしまいます。製造するためには500個分の原材料を消費してしまいますから、500個分の原材料代を仕入先に支払わなければなりませんし、500個作るだけの時間工場を稼動させていますから、従業員の給料も500個分支払わなければなりません。そして売れ残ってしまうと赤字になってしまうかもしれません。では何個製造したらよいのでしょうか? メーカーが「消費者は500人いるけれども、実際に買ってくれるのは300人ぐらいだろう」と予想をしたとします。では300個の予想なので300個作ったらよいのでしょうか?でも予想はあくまでも予想でしかありません。もしかすると実際に売ってみたら買いたい消費者が330人いるかもしれません。でも300個しか作っていないので300個しか売れません。30個損をしてしまいます。また、もしかすると280個しか売れないかもしれません。売れ残った20個分の原材料費や給料分損をしてしまいます。 考えられる方法はいくつかありますが、たとえば320個製造して、280個しか売れなくても利益が出るような価格にする、という方法があります。要するに、売り切れで悔しい思いをしない程度の数を生産し、売れ残っても利益が出るような価格設定にするわけです。それならば、メーカーは利益を得ることができます。でも消費者は価格上昇分だけ損をすることになります。 これは、実際の販売数量が製造時には不確実であるために、メーカーがその不確実性による損害を回避しようとして生じます。 しかし、卸売りがいて、小売店がいると、メーカーは卸売りからの注文の数だけ作ればよいので販売数の不確実性のリスク分の値上げをする必要がなくなります。 また、メーカーは全国の消費者の消費動向を予測しようとしたため予測精度が低くなりましたが、小売店が販売予測をすると、いつも買いに来てくれるなじみの客の行動を考えればよいので、予測制度がメーカーの予測より高くなります。また、卸売業が在庫を持っているので、少なめに注文をしておいて、後から追加注文をすることができるので、不確実性によるリスクがメーカーより少なくなります。 すると、販売数の予測の不確実性は卸売業に集中することになります。しかし、この場合の不確実性は、メーカーよりも精度の高い販売予測が集中した不確実性です。卸売業は多数の小売業の販売予測を知ることができます。複数の販売予測情報を、個々の集中して分析することで、不確実性の程度は低くなります。 つまり、販売予測の不確実性が卸に集中すると、不確実性が低くなり販売予測の精度が上がるのです。すると、売れ残りリスク分の価格上昇も小さく抑えることができます。その結果小売価格が低くなります。 これが不確実性プールの原理です。 以上の、取引数量最小化の原理と不確実性プールの原理の2つが、卸売業が存在する意義であると考えられています。

je202052
質問者

お礼

詳しく、書かれていて、大変理解しやすかったです。 回答ありがとうございました。 感謝申し上げます。

その他の回答 (1)

  • trytobe
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回答No.1

昔の商店街などの小売店では、メーカーからの発送するような一箱まるごとなんて量は売れないので、どこかで必要量だけ卸してもらって、お店の在庫を補充していました。 外国の品だったら、いったん日本の代理店で受け付けて輸入処理をし、同じ雑貨なら雑貨、衣類なら衣類をまとめて扱う問屋を通じて、そこから注文が入った商品を必要な量だけ卸して、小売店に納入する、というわけです。 ところが、最近はユニクロさんやダイソーさんのように、自分のところで売る商品を、自分で企画して、自分でメーカーに発注して、丸ごと買い取る、ということで、上のような小分けにして仕入れるためにあった途中の商売を全部すっとばすことができるようになったのです。そのために、従来と同じ質でもより安く売れるようになったのですね。

je202052
質問者

お礼

回答ありがとうございました。