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理研な論文の世界についての内情
- 理研な論文の世界は慣例的にいい加減なものとされている
- 一部の人は代筆が行われていることを指摘しており、受け取り方は個人によって異なる
- 実際の状況については評価が分かれるため、内情に詳しい人に聞くことが重要
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「理研な論文」ではなく「理系な論文」という内容で回答いたします。 理系の大学などでは、研究室という組織に分かれ その中に教授・准教授・講師・助教という階級があります。 この方々は大学によって基準は違うのですが、 教授であれば、5年間に20本以上の論文、 助教であれば2年間に筆頭論文1本他2本以上の論文 というハードルが設けてあります。 ココからの話はあくまでの大学でのこういった 数をこなさなくてはいけない論文の場合のことです。 STAP論文でも話題になった共著者ですが、 (STAP論文の事は分かりませんが)、 こういった大学での論文の多くの場合は、 筆頭著者がその論文のほとんど大部分を書きます。 共著者は何をするかというと、書きあがった論文に目を通し、 改善点やつけ足しの点をアドバイスし、 筆頭著者が書き直す事を繰り返し、一つの論文が完成します。 なので、共著者は論文の概略は分かっていますが、 仔細な点についての認識ははっきりとは持っていないのが現実です。 「博士論文」では筆頭著者の単独の名前でできます。 あの小保方 晴子の博士論文も単著という形です。 「三胚葉由来組織に共通した万能性体性幹細胞の探索」 それ以外の多くの論文では共著者は一つの論文に複数存在します。 人数はその研究室の規模により様々ですが、 4人程度から10人程度います。 共著者の並び順ですが、多くの場合次のようです。 1.筆頭著者 2.その研究に最も精通した上司 3.その研究室内での力関係 で続き 最後に教授がなることが多いです。 なので、ひどい場合は、最後の方に名前を連ねた方は、 単に筆頭著者や教授から「名前を入れとくから」の一言で、 名前が載っているなんてことも珍しくはありません。 共著者になれば、最初に述べたハードルの論文数にカウントされます。 大学という組織では、この論文数が多いことが 評価の対象になります。 助教から講師への昇格や講師から准教授への昇格の際の、 判断材料にされるため、数を競うことがあります。 テレビの医療系のドラマでもこういった話は時々出てきます。 論文ばかり書いていて出世目的の、ろくに治療の技術の低い准教授と 論文はろくに書かずに治療技術の高い万年講師と呼ばれる人物像として 描かれることが多いです。
お礼
とても詳しくありがとうございました! 本数が必要なので、それをクリアーする事が大事となり、いつの間にか目的としてすりかわってしまいがちなのですね。