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海水淡水化の方法【蒸発法or逆浸透法】
私、就職活動をしている大学生です。 水をキーワードに就職活動をしてたところ、海水淡水化に興味を持ちましたが、 その方法には、主に「蒸発法」と「逆浸透法」の2種類がある事が分かりました。 そこで、企業を選択する際にこの方法のどちらを取っている企業の方が将来性があるのか疑問に思っています。 「逆浸透法」が主流になって来ているとの話も聞いた事があり、そうなると「蒸発法」は将来性がないという事になるのでしょうか。 「蒸発法」と「逆浸透法」のメリット・デメリット、そして将来性とそれぞれ得意とする企業を教えて頂けたらと思います。宜しくお願いします。
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水処理業界は結構複雑で、企業に関しては概ね以下の様な分類が出来ます。 1)水処理事業を行う会社 民間水道事業を行う会社ですが、 ヴェオリアウォーターなどが有名です。 2)海水淡水化プラントを作る会社 大手のプラントメーカー(三菱重工、IHI、日立造船 etc)、ほとんどのエンジニアリング会社が行っています。 3)水処理専業(海水淡水化専業では無い) 日立プラントテクノロジー、栗田工業、水ウィング、オルガノなど 4)海水淡水化の装置や部品を作る会社 逆浸透膜 東レ、日東電工、東洋紡 海水淡水化装置(逆浸透膜) 水処理エース 海水淡水化装置(蒸発) ササクラ 大きな事業規模の中の海水淡水化事業はほんの一部で有り、海水淡水化の行方が企業の業績を左右する程の事は無いでしょう。 1)~3)項の会社は現場サイトの条件で蒸発法も逆浸透法も扱いますから、この面でも余り深刻な事では有りません。 次に蒸留法と逆浸透膜法の違いですが、蒸発法では熱源(蒸気)が必要になりますから石油精製プラントに併設する場合など余剰蒸気が有るケースでは逆浸透法よりもオペレーションコストが安く採用されます。 逆浸透法は高圧で海水を逆浸透膜に押し込まなくてはいけませんので電気量が課題です。 他にも高い塩濃度は蒸発法が得意、処理水も1段処理の逆浸透膜法より蒸発法の方が良い、回収率は蒸発法が高いなど、蒸発法の方が優位な点もあります。 まとめると海水淡水化は水処理事業の中の一つのアプリケーションで有って、淡水化専業で事業を行っている企業は少なく、その為、海水淡水化の受注可否が業績を左右する物では無いと言う事です。 装置としての将来性も大きくは変わらず、現場の状況でどちらかの方式や最近では組み合わせた方式で導入されます。 又、海水淡水化に関わっている企業に就職出来たとしても、上手く配属されるかも心配です。 目の付け所は悪くないと思いますが、もう少し広範囲な検討条件(技術力があるか、将来の成長マーケットかなど)で比較されると良いのでは無いでしょうか。 何れにしましても未だ未だ厳しい就職戦線と聞きます。頑張って下さい。早く決まる事をお祈りします。
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- Tann3
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別に「海水淡水化」に詳しいわけではありませんが、ご自分が就職したい、あるいはビジネス的に何が有望か、現在および将来的にそれを得意としている企業はどこか、などという核心的な情報を、こんな場所で聞き出そうとしていること自体、既に終わっている、完全に後れをとっているのではありませんか? 興味があって下記のウィキペディア、その他の企業サイトで調べてみましたが、既に実用規模のプラントも多数稼働しているようですし、「逆浸透膜を最も多く製造している国は日本であると推定されているが、生産国が日米欧以外の国々に拡大している」という状況のようなので、現在の技術はすでに成熟して「価格競争」の領域に入っているようですね。 (質問者さんは、当然この程度はご覧になった上での質問だとは思いますが) ↓ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%B7%E6%B0%B4%E6%B7%A1%E6%B0%B4%E5%8C%96 ↓ 東レ(逆浸透膜法) http://www.toray-watertreat.com/seawater/ ↓ 日立造船(蒸発法) https://www.hitachizosen.co.jp/products/products011.html ということは、現在の技術をブレークスルーする新しい技術とか、コスト的に有利なビジネス戦略を作りだす必要がありそうです。しれは上記のような既存の企業で行われるのかどうか、全く新しい企業が参入するのか、予測がつきません。そんな情報は、こんなサイトでは得られるはずはないと思います。 私が聞いたことがあるのは、中東の国々が、売り物の石油を自国のエネルギーに使うのはもったいない、ということで原子力を導入し、発電しながらその熱で海水淡水化(蒸発法でしょう)を行うという計画です。これは新しい技術というよりは、確立した技術で安く水を得るという方法だと思います。 そういう広い視野でのビジネス環境と、今後何がビジネスの主流となるか、という「目利き」が必要なのだと思います。 そして、就職の対象とするのであれば、そういった企業を見つけるだけでなく、質問者さん自身がその企業でどんな役割を果たせるのか、何の役に立つのか、ということも考える必要があるのではないかと思います。
お礼
回答ありがとうございます。 原子力発電と併用して海水淡水化事業をしている事は知りませんでした。 インターネットや会社説明会等を利用して、一定の情報は集めたつもりでしたが、まだまだ不足していました。 仰る通り企業の役割を考えられるようにさらに情報を深めたいと思います。
- hg3
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少々考え方が短絡的ですね。 現在「逆浸透法」が主流になってきているのかもしれませんが、将来もずっとそうだとは限りません。 企業は常に新しい技術を研究し、競争に勝とうとしています。 今「蒸発法」を採用していたとしても、さらに新しい技術を開発し、その技術が将来の主流になるかもしれません。 ですから、今どちらの方法を採用しているかだけで、その企業の将来性を判断することが正しいとは思えません。 それに、そのような疑問があるなら、実際にどんな企業が「海水淡水化」の事業を行っているのかをもっと調べるべきです。 そうすれば、その企業が、他にどんな事業を行っているのか、どんな技術を持っているのかも分かります。 そうした様々な情報を総合的にみないと、その企業の将来性は判断できません。
お礼
回答ありがとうございます。 企業研究が至らなかったです。hg3さんの仰る通り、海水淡水化事業をおこなう企業を限定して探してみると、各会社の位置付けなんかが分かってきました。 さらに、他に行っている事業も踏まえ総合的に企業を判断出来る様に情報を深めていきたいと思います。
お礼
回答ありがとうございます。 蒸発法と逆浸透法を併用しているケースもあるんですね。蒸発法だけがいいと言う訳ではなく、それぞれメリット・デメリットがある事に気付く事ができました。 また、iton624さんの仰る通り海水淡水化だけに捕らわれずもう少し広い視野で考えたいと思います。