ものすごく乱暴にいうと「お金持ち向けの娼婦」です。椿姫の当時はもちろん、それ以前からあり、今もあります。もっというと、世界中どこにでもね。
お金持ちっつうのは、貴族であれスポーツのスーパースターであれ、有名俳優であれ大企業の社長であれ社会的立場っつうものがあります。お金があるんだから遊びたくなるのは男の性ですが、あまり安っぽい女に手を出して「あの人、早漏なのよ」なんてバラされたらたまりませんし、うっかり他の客にペラペラ喋られても困ります。
そこで昔からそういうお金持ち向けに才色兼備だけど不幸な身の上の女の子に「お前、高級娼婦をやらないか」と声をかけて教育を施すわけです。お金持ち相手だから秘密をペラペラ喋るのは困るし、お金持ちには教養人が多いからバカでも困ります。
つまるところどういう人なんですかと聞かれて即答すれば「舞子さんですよ」ということです。舞子さんは三味線や踊りができてお作法もバッチリで着ている着物もいいものですよね。でも考えてみてください。三味線や踊りもタダで教わるわけではないですし、ああいう世界は何かと入用です。お作法だって誰かから習うわけです。着物なんて、ちょっといいものならすぐ数百万円します。さてそのお金はどこから出てくるのでしょうかってわけです。そうですね、パトロンから出るわけです。そしてそのパトロンは何百万円もする着物を用意してあげられるだけのお金を持っている人だということですし、その人たちは日本の伝統を守ることの一翼を担っているという自負もありますから、相応の教養も持っていて、そのお相手の女性がバカでは困ります。
その代わりとして彼女たちは我々のようなしもじもの相手はしないというわけです。私たちは舞子さんを見て写真を撮らせてもらうのが関の山。競馬で当てた金を持って「舞子さんと遊ばせてくれ。金ならある」といっても「一見さんは、ご遠慮いただいておりやす」とかなんとかいわれて追い返されてしまいます。ま、観光客向けのやつもあるみたいですけど、彼女たちからすれば観光ショーみたいなものです。
彼女たちは「プロ」としての立場と庶民の女性からするとお姫様のような生活ができることと引き換えに、日陰者としての扱いは受けるわけです。歌舞伎界や相撲界のように、そういうプロの女性を相手に遊ぶ割には「遊びも肥やし」と大目に見られる世界もあります。何かトラブルがあってもお金で解決できますからね。「奥さんと別れるっていったじゃない!」って暴れる心配はないわけです。
ヨーロッパの政治家が娼婦呼んで乱痴気騒ぎをしたなんてのはだいたいこの高級娼婦が相手ですね。数々のサッカーのスーパースターと浮名を流したザヒア・Dさんという女性もこの高級娼婦だそうです。美人で最高のスタイルをしていますよ・笑。
もっといえばデヴィ夫人も元々は海外VIP向けのそういうお立場だったとか。外国要人が「日本の女と遊びたいなあ」といったときに呼ばれるのです。英語も堪能らしいですしね。それでスカルノさんが来日したときだかなんだかに気に入られたといいますね。あの叶姉妹もそのデヴィ夫人と同じ系列だなんて話も聞きますね。
デヴィ夫人にしても、叶姉妹にしても、華麗なる男性遍歴があるはずですがまったくそういうのを漏らしませんよね。まさにプロの鑑だと思います。だから社会的立場がある男性たちは安心して遊べるのです。
お礼
ご回答、ありがとうございます。 娼婦という言葉から想像するイメージとかなり違うのですね。 舞妓さんのこともよく知りませんでした。 高級娼婦の人も舞妓さんも、才色兼備でお金持ちだけを相手にするのですね。 娼婦といっても、すごく勉強して、マナーや教養を身につける努力しているのですね。 海外VIP向けの高級娼婦の人っていまでもいるのですね。 今も昔も高級娼婦を育成す組織があるのでしょうか? 舞妓さんは京都の花街のどこかで育成しているのだと思いますが・・ いろいろお教えいただき助かりました。 心から感謝いたします。