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華僑の名字で出身地がわかるというのは本当?
こんにちは、以前に私の友達の華僑の子(シンガポーリアン)が、「華僑の名字(ファーストネーム)を見れば、その人の中国の出身県がわかる」と教えてくれました。具体的にどのような名字の人はどの地域の出身の人なのでしょうか? 今まで会った華僑でOoiやLooやLINという人が多かったです。この人たちは海南系?
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>華僑の名字で出身地がわかるというのは本当?・・・ ・この疑問には、'本当では有りません'と、とりあえずお知らせします。 理由は'中国老百姓'と言うくらいに、一般的に人民が使用している姓は百くらいしか有りません。その百個を13億いや15億くらいの人が共有しているのが現状です。従って特定の苗字が偏在するのは極く少数の文字だけです。 発音から見ると概ねは見当はつきます。しかしいわゆる華人・華僑が自分の苗字をABC文字に起こすときに、ある人は自分の好きなように気に入ったABC表記にする人も大勢いるので更に出身地の特定は困難になります。 >華僑の名字(ファーストネーム)を見れば、中国の出身県がわかる・・・ ・文字に書いた苗字(原文どおり漢字のままという意味です)だけでは出身地・出身県を特定するのは困難です。 音に出して、それをABC文字に書き表すと、出身地などがある程度は特定するのに役立つことがあります。なぜなら、同じ文字でも中国の各地方によって大きく差が有るからです。こちらの音で推測するほうがより簡単です。海外の華僑もこの方法で出身地を推測しています。 >具体的にどのような名字の人はどの地域の出身・・・ ・これも簡単には区分けができません。ある限られた苗字ならおおよその見当はつきます。しかしそれも当てにすると誤解が発生するので要注意。 >OoiやLooやLINという人が多かった。この人たちは海南系?・・・ 以上三つの発音は、特に海南島に偏在しているわけでは有りません。(シンガポールは何故か海南島出身者がわりに多い地域です)。 ・Ooi:一般的には黄の文字です。そして福建省出身者で、福州出身者に多い発音。 ・Loo:一般的には陸の文字です。福建省に多い発音。 ・Lin:一般的には林の文字です。福建省の福州と潮州出身者に多い発音。 *以下、一般的な区分けです; 黄をOoiと書いていれば、福建省福州出身。 陸をLooまたはLoocと書いていれば、客家出身。Looなら福建省。 林をLinと書いていれば、福建省潮州出身。Limなら福建省福州。Lamなら広東省または香港。 *際立って多いと思われる特徴的な苗字; 饒は9割がた客家出身者です。客家語発音はNgaoガオ。 張・曽は客家出身者に多いです。客家語発音は張がZhangヂァン、曽がZhengヂェン。 符は5割がた海南島出身者です。海南語発音はFooフー。 黄・陳・孫は広東省出身者に多いです。広東語発音は黄がWongウォン、陳がChanチャン、孫Hsinシン。 林は福建省・潮州出身者に多いです。福建語発音はLimリム。潮州語発音はLinリン。 呉は潮州出身者に多いです。潮州語発音はGohゴー。潮州出身のシンガポールの現首相=呉作棟氏はGoh ChokTongです。 *蛇足で; 黄:福建語Ngグー。広東語Wongウォン。潮州語Wunウン。客家語Wongウォン。北京語Huangホワン。 陸:福建語Lokeロク。広東語Lukラク。潮州語Locロク。客家語LooまたはLoocロク。北京語Luルー。 林:福建語Limリム。広東語Lamラム。潮州語Linリン。客家語Leimリム。北京語Linリン。 陳:福建語Tanタン。広東語Chanチャン。潮州語Dangダン。客家語Chenチェン。北京語Chenチェン。 *こういうわけで、苗字または苗字の発音で出身地を特定するのは概略の範囲にとどめられたほうが良いでしょう。 香港生まれのアグネスチャン本名は陳美齡(北京語発音Chen Meilin、広東語発音Chan MuiLing)、日本名 (金子 陳美齢 Kaneko Sumire)ですね。 *以上冗長になりゴメンナサイ。詳細に書かないと悲喜劇が発生する恐れがあるため(^。^)。
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一応参考までに茶々を入れておきますが、 No.1、2でコメントされているのは、「名」(ファーストネーム)ではなく、「姓」(ファミリーネーム)の方です。(汗 出身県がわかるというのは、私は信じられません。 姓と違って、名字は好きに付けられますから。 (無論、音の響きは考慮するでしょうが) tennouさん > 一般的に人民が使用している姓は百くらいしか有りません。 中国人の87%が100の姓に集中しているそうです。 その中でも、人口の1%を超える姓は、李、王、張、劉、陳、楊、趙、黄、周、呉、徐、孫、胡、朱、高、林、何、郭、馬 の19姓だそうです。 この中で最も多いのが、李、王、張の3姓で、それぞれ、総人口の7.9%、7.4%、7.1% (合計2億7,000万人) だそうです。 ちなみに、中国北部では、王姓が最も多く、9.9%を占め、以下、李、張と続きます。 南部では、陳姓が最も多く、10.6%、以下、李、黄の順だそうです。 以上、参考まで。 [余談] 実在する珍しい名前。(私の知っている範囲で) ・許可氏 ・平常氏
- parupuntenobu
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こんばんは。 確かにごく稀にしか見ない姓の人はすぐ出身地がわかりますね。でも、例えば「李」さんと言う人は中国だけでも日本の人口くらいいるといわれています。もちろんこれは台湾や香港、その他海外在住の数は含まれてません。「張」や「王」とかも同じです。 でも、信じる信じないは別として、姓には発祥の地があって、例えば、「陳」さんという苗字の人がいれば、彼らの先祖伝来の地というものがあり、広東省広州市、河南省商丘市永城市、福建省アモイ(廈門)市など、いろいろ父祖の地というものがあります。中国じゃ、「ご先祖様の発祥の地を訪ねよう!」というガイドブックも38元(600円くらい)で売ってます。日本的感覚だとそれは「ウソつけ!」ってレベルの話ですが、彼らは本気で信じてるんで、あまり茶化すのはやめましょう。 あと、OoiやLooやLINは、Ooiはわかりませんが、Looは「陸」、Linは「林」さんです、漢字に直したら。
お礼
為になりました。回答ありがとうございます。ガイドブックまで売られているのですね。よく友達が本土の親戚に会いに行く(その逆もあり)のですが、先祖発祥の地行脚も兼ねてるのかも知れませんね。非常に面白そうです。さすが中国。奥が深い。
お礼
非常に参考になりました。 友達の内のLinとOoiは、「親戚がペナンやアロースターに居る」とか言って、休みの度にしょっちゅう親戚会いに行くのです。あそこは多分福建語喋るから、質問で挙げてた3人が福建出身という事実に関して、説得力がありますね。やはり中国・華僑は奥が深いですねえ。