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文章の意味を教えて下さい。
斎藤緑雨の次の文章の意味を教えて下さい。 「敢て貞節のみとは言はず、身に守る者いよ〱多く、心に守る者いよ〱少し。心身の二字妥当を欠かば、宜しく表裏と改むべし。道徳は必ずしも実践におよばず、口先のものなり、寧ろ刷毛先のものなり。霞の光のありとのみにて、雲の影のなきも可なり。治まる御代の景物なり。御愛敬なり。」
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noname#194996
回答No.1
貞節に限らないが、形だけをなぞって心から理解している人間の少ないことだ。心と身体という言葉をそれに当てるのは適当ではないので、いっそ表裏(おもてうら)ということにするべきだろう。道徳というものも実践する人間は少なく口先だけになっている、いや刷毛先で書くだけになっている。霞がぼんやりと光っているようなもので、影のない雲のようないいかげんな、頼りないものだ。政治がそれなりにうまくいっているのでいいようなものだが、まあ当面はそれでもよかろう。