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日本語文法「そうだ」のことで。
様態の「~そうだ」について質問があります。 「~」に入るのが動詞のときなんですが、日本語学習者用の教科書には動詞の"ます形"、国語文法では、"連用形"が入る、という説明をよく見かけます。(例:雨が"降り"そうだ。) 実際には、それ以外にも動詞の"使役形"や"受け身形"、"可能形"も入りますよね。(例:仕事に"行かされ"そうだ。もうすぐで"泳げ"そうだ。) どうして、文法の説明では、"ます形""連用形"としか書いてないのです? 使役形や受け身形、可能形も"ます形"の一種なんですか?(行かされ‐ます、泳げ‐ます、だから?) 細かいことかもしれませんが、教えてください。お願いします。
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- tatata-0000
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>使役形や受け身形、可能形も"ます形"の一種なんですか? 「使役形や受け身形、可能形」という言葉は、同じ「形」という言葉が入っていますが、「ます形」「連用形」と同列のものではありません。 私たちは、日本語の用言(動詞・形容詞・形容動詞)や助動詞は、つぎの6つに活用すると分類しています。 「未然形・連用形・終止形・連体形・仮定形・命令形」 「泳ぐ」という動詞でいうと、順に、「泳が・泳ぎ・泳ぐ・泳ぐ・泳げ・泳げ」 「(様態の)そうだ」は、このうちの連用形につきます。 あなたがた日本語学習者は、連用形のことを「ます形」と教えられているようですので、「(様態の)そうだはます形につく」と説明されます。 一方、「もうすぐで"泳げ"そうだ」の「泳げ」はなんなんだというのが疑問だと思いますが、 この言葉(あなたの言葉でいう「可能形」です)は、日本語文法では「可能動詞」といっていて、 元の動詞から発展して形を変えた別の動詞と考えます。 つまり、「泳ぐ」という元の動詞から、「泳げる」という可能動詞が別に作られていると考えます。 そして、この「泳げる」も動詞ですから、やはり6活用があります。 「未然形・連用形・終止形・連体形・仮定形・命令形」 「泳げる」は、順に、「泳げ・泳げ・泳げる・泳げる・泳げれ・ー」と活用します。 (可能動詞には命令形はない。) つまり、「もうすぐで"泳げ"そうだ」は、 「泳げる」という可能動詞の連用形が、「様態のそうだ」につながっているのです。 すなわち「ます形」です。 「使役形」や「受け身形」も同じで、私たちは、「行かされる」は、元の動詞「行く」が活用した「行か」に、使役の助動詞「される」がひっついていて、その「される」の連用形である「され」が「様態のそうだ」がひっついていると見ます。 (実は、「される」については助動詞と認めるかどうか議論があります。本則は「せられる」なんですが、いまの日本人は「行かせられる」という言い方はほとんどしないので、事実上「される」という助動詞があるかのように運用されています。)、 ちなみに、これは質問とは全く関係ない言葉遣いの問題ですが、「もうすぐで"泳げ"そうだ」は間違い、「もうすぐ"泳げ"そうだ」か「もう少しで"泳げ"そうだ」のどっちかです。
- M_Sato
- ベストアンサー率54% (550/1003)
辞書には以下のような説明があります。ご参考までに。 そうだ 【語法】動詞・助動詞「(ら)れる」「(さ)せる」の連用形、形容詞・形容動詞の語幹、助動詞「たい」「ない」の活用しない部分に付く。形容詞「ない」「よい」の場合は「異論はなさそうだ」「気分はよさそうだ」のように、語幹と「そうだ」との間に「さ」が入る。助動詞「たい」「ない」の場合は、「た」「な」に付いて「何か言いたそうだ」「何も知らなそうだ」のようになる。俗に「言いたさそうだ」「知らなさそうだ」などともいう。 (『明鏡国語辞典』より)
お礼
辞書で調べていただきありがとうございます。参考にさせていただきます。
- fxq11011
- ベストアンサー率11% (379/3170)
「される」動詞の使役形、ではなく使役形の動詞です。 未然・連用・終止・連体・仮定・命令 され(ない)・され(ます)・され(る)・され(る)・され(ろ)。 泳げ(ない)・泳げ(ます)・泳げ(る)・泳げ(る)・泳げ(ろ)。 いずれも、連体形です。 >使役形や受け身形、可能形 動詞の、使役形や受け身形、可能形、ではなく。 使役形や受け身形、可能形、の動詞です、それぞれ、未然・連用・終止・連帯・仮定・命令の活用形があります。
お礼
ありがとうございました。 別個の動詞ということで、それぞれ活用するのですね。「そうだ」には連用形がつくということに間違いはないということで納得しました。 ありがとうございました!
- Piedpiping
- ベストアンサー率74% (513/687)
同じ「○○形」といっても、意味が違います。 "ます形" "連用形" というのは、活用の一つです。 学校文法では、 未然形 連用形 終止形 連体形 仮定形 命令形 に分けます。 使役や受け身は活用ではありません。 助動詞の用法・意味です。 「(さ)せる」は使役、 「(ら)れる」には 「自発」「尊敬」「受け身」「可能」 の意味があります。 使役を表す助動詞も、受け身を表す自動詞も、活用を持ちます。 「させる」なら、次のように活用します。 未然形:させ 連用形:させ 終止形:させる 連体形:させる 仮定形:させれば 命令形:させろ/させよ 受け身の「られる」は次のように活用します。 未然形:られ 連用形:られ 終止形:られる 連体形:られる 仮定形:られれ 命令形:られと/られよ 最後に「可能動詞形」は(難しく言うと) 動詞の語幹に可能を表す形態素を付加したもの、 (少しだけ)簡単に言うと、 動詞の変わらない部分に、可能を表す接尾辞をつけたもの。 動詞「書く」の語幹は kak- これに可能を表す接尾辞 eru をつけると、 kak-eru つまり「書ける」になります。 つまりこれもやっぱり、活用ではない。 一つの動詞です。 可能動詞ももちろん活用し、連用形があります。 未然形:書け(ない) 連用形:書け(ます) 終止形:書ける 連体形:書ける(とき) 仮定形:書けれ(ば) 命令形:書けろ/書けよ >どうして、文法の説明では、"ます形""連用形"としか書いてないのですか? 「そうだ」の前に来る動詞は「連用形」という活用形であるというだけです。 使役や受け意味が来るときも、「連用形」になります。 使役形:行かせそうだ 受け身形:殴られそうだ 可能動詞:書けそうだ >使役形や受け身形、可能形も"ます形"の一種なんですか? 違います。 使役形や受け身形、可能形にも"ます形"があるということです。
お礼
ありがとうございました! 泳ぐ、と、泳げる、は、別の動詞なんですね。 やっとわかりました。 ひとつひとつ解説していただき、大変感謝いたします。
お礼
ありがとうございました。 可能動詞という別の動詞がある、というのを知って納得いたしました。 ます形、可能形、使役形とかいうのは、日本語学習者のために作られた言葉なんですね。一つの動詞から活用されてるわけではない、と初めて知りました。 詳しく書いていただき、ありがとうございました。 また、"もうすぐで"が間違いと指摘していただき、ありがとうございました。