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動詞の連用形と名詞からなる複合語
いまから30年ほどまえ、私が小中学生だったころ、国語の時間に、動詞が体言(名詞など)につくときは連体形とならったようにおもいます。 たとえば、「あるくひと」とか「はしるくるま」とかです。 ところが、「たべもの」とか「あそびば」のように、動詞の連用形と名詞でできている複合語もごろごろあります。これは文法的にはどう考えればよいのでしょうか? できることなら「動詞の連用形には名詞と複合語を作る機能がある」といったようなあまくだり的ひとことですませたくはないのですが・・・ (文法的、歴史的な理由でもって自分自身を納得させたいのです)
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動詞は連用形で名詞化できますから、単純に《名詞+名詞》の複合語と考えるのが普通だと思います。 不正確な定義ですが、活用してつながれている言葉は2語ですが(食べる物)、活用しないでつながれる言葉は1語(複合語)なのです(食べ物)。 質問者さんは、「捨て」という名詞はないから、「捨て場」というのは《名詞+名詞》とは言えないとお考えのようですが、この点については2つの点から反論できます。 まず、第1に「捨て」という名詞は存在します。普通の辞書には載っていないかもしれませんが、例えば『日本国語大辞典』のような大辞典には立項されています。 第2に、よしんば独立の名詞としては存在しなかったとしても、「複合語にのみ使用される名詞」という概念で説明することができます。 もっとも、説明の仕方の問題という面もあって、「形容詞は語幹で名詞化し(赤)、動詞は連用形で名詞化し(釣り)、《名詞+名詞》の複合語を作る(赤とんぼ、釣り人)」という言い方もできますが、「形容詞は語幹で名詞と複合語を作り、動詞は連用形で名詞と複合語を作る」という言い方もできます。 また、「組み合わせ」という複合語は、《「組む」の名詞化+「合わす」の名詞化》なのか、《「組む」の連用形+「合わす」》を名詞化したものなのか、まあ、文法なんて「もっとも統一的に説明できる説明方法」に過ぎないとも言えますから。
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- GXL
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#2です。 「置き場」ですが、やはりこれも省略形としてみてよいのではないかと思います。 但し、この場合は少し特殊です。 連用形には文を一時中止するという機能があります。「質問を読み、回答する」のようにです。(この場合、「読み」は「読む」の連用形ですね。) 「置き場」はこのパターンが当てはまると思います。つまり、「(ものを)置き、その状態にとどめておく場所」が省略された形(この場合は「、その状態にとどめておく」が(読点を含めて)省略されている)ということではないでしょうか。 この考え方を突き詰めていくと#6さんが書かれている「動詞は連用形で名詞化できる」ということになるのです。「読み書き」などがわかりやすいですね。 文法的にというよりは文章的に考えているので答えになってないかもしれませんね。
お礼
再度のコメントありがとうございます。 このばをかりて回答者のみなさまに…… みなさまのおかげで、なんとなくもやもやがはれてきました。 (なにがもやもやしていたのか自分でもわからなくなりつつありますが……) わけのわからない質問につきあってくださったみなさまに感謝します。 自分なりに整理がついたら Web 上のどこかでご報告したいとおもいます。 ありがとうございました。
- nozomi500
- ベストアンサー率15% (594/3954)
#1です。 「就職」は「修飾」の間違いでした。まずおわび訂正します。 複合語の場合、結局は「語呂」なんじゃないかと思います。 「たべもの」なんかは、「たべたいもの」「たべるべきもの」という意思みたいなものも含まれるのかな。(英語のto不定詞を思い出したもんで) (#4の「歩く人」「走る車」は、「連体形」で名詞を修飾していますね。「基本形」というのは「終止形」といわなかったかな。)
お礼
再度のコメントありがとうございます。 「語呂」ですか…… うーん…… 私もかたちについての説明だけでなく、できれば ことばを発するときの(無意識の)「意思みたいなもの」もさぐってみたいなとおもっています。(ちょっと意味不明の発言になってしまいました。ききながしてください。)
- dashinshi
- ベストアンサー率49% (113/230)
すみません。。。#4です。 私の活用の説明で、連体形と打っているのは、すべて連用形の 間違いです。おわびして訂正します。
お礼
コメント(#4, #5)ありがとうございます。 現代語は基本形(終止形)と連体形がおなじかたちをしていますが、歴史的にみると、やはり連体形が名詞を修飾しているととらえるべきかとおもいます。
- dashinshi
- ベストアンサー率49% (113/230)
こんにちは、なかなか面白い疑問ですね! 私もご質問と皆さんのご回答を読んであれ?どうなんだろ?と思いました。 少し頭が混乱したのですが。。。 ふと、考えるとみなさん難しく考えすぎてるような気がしましたので 書き込みをさせて頂くことにしました。 まず、動詞が名詞にくっついて連体形として複合語を形成するには 動詞が連体形として活用されるのが基本です。 歩く(基本形)→歩き(五段活用・連体形) 走る(基本形)→走り(五段活用・連体形) 食べる(基本形)→食べ(下一段活用・連体形) 遊ぶ(基本形)→遊び(五段活用・連体形) 捨てる(基本形)→捨て(下一段活用・連体形) 置く(基本形)→置き(五段活用・連体形) それぞれに、名詞をあわせると 歩き人(あるきびと) 走り車(はしりぐるま) 食べ物(たべもの) 遊び場(あそびば) 捨て場(すてば) 置き場(おきば) になります。 では、「歩く人」や「走る車」はどう考えるか? これはどちらも動詞の基本形です。 動詞は、活用をしなくても、基本形のまま名詞を 修飾する意味で名詞の直前に置くことができます。 そうすると 歩く人 走る車 食べる物 遊ぶ場(所) 捨てる場(所) 置く場(所) になります。 なんだか、ご質問の趣旨とはズレた回答のようにも感じるのですが。。。 私はこう理解していますが。。。いかがでしょう?
- ranx
- ベストアンサー率24% (357/1463)
「遊び場」の「遊び」、「食べ物」の「食べ」は連用形ではなく、 接頭辞のようなものと考えるべきだと思います。単に語をつないで いるだけですので、活用語尾は本来無いはずです。語幹だけと なると、例えば「食べる」の場合は「た」のはずですが、多分 本来の語の成り立ちはそうではなく、「tab」なのだと思います。 「tab」+「mono」で、日本語の音韻構造上、間に母音をはさんで 「taberu」となったのではないかと。「遊び場」の場合は 「asob」+「ba」=「asobiba」です。 なぜ連用形と同じ母音をはさむのかということになると、 ごめんなさい。分かりません。 (上代の8母音の頃まで遡るとヒントがあるかも。)
お礼
コメントをいただき、ありがとうございます。 おっしゃるとおり、《動詞の語幹 + (母音) + 名詞》説のばあい、「なぜ連用形と同じ母音をはさむのか」をうまく説明できないと、くるしいですね。
- GXL
- ベストアンサー率18% (2/11)
「たべもの」は「食べる(動詞の連体形)」+「もの」が省略された形。 「あそびば」は「遊び(名詞)」+「場(所)」、または、「遊び(名詞)」+「を(副助詞:下の用言や活用連語の意味を限定するはたらきをもつ)」+「する(サ変動詞連体形)」+「場(所)」が省略された形と考えてみたらいかがですか?
お礼
コメントをいただき、ありがとうございます。 たしかに、動詞の連用形は名詞としてもちいられるので(たとえば「うらない」とか「あこがれ」)、《動詞の連用形 + 名詞》の一部は《名詞 + 名詞》型の複合語とみることもできそうです。 ただ、「あそびば」は《名詞 + 名詞》でいいとしても、「すてば(捨て場)」や「おきば(置き場)」は《名詞 + 名詞》ではなさそうです。 「すてば」は(「たべもの」もこのパターンですが)、かたちのうえでは、 「すてば」 = 「すてる」 + 「ば」 - 「る」 なので省略とみることもできるかもしれませんが、「おきば」には適用できません。 むしろ、《動詞の連用形 + 助詞 + 名詞》の助詞が省略されたものというほうがありそうにおもうのですが(省略された助詞の候補はなにもおもいうかびませんが)、いかがでしょうか。
- nozomi500
- ベストアンサー率15% (594/3954)
「あるく人」は「あるく」+「人」と2つの単語ですが、 「たべもの」は複合して「1つの語」になった単語ですね。 もちろん、「たべるもの」という「2つの単語」(「たべる」が「もの」を就職している)ものもあります。
お礼
コメントをいただきありがとうございます。 「たべるもの」のときは連体形で、 「たべもの」のときは連用形になる理由とか、 あるいはつかいわけとか、 そのあたり 文法的にすっきりとした説明がつかないかなあ・・・ というのが、今回の質問の趣旨です。 よろしくおねがいします。
お礼
いろいろと示唆にとむご意見をいただきありがとうございます。 特に『文法なんて「もっとも統一的に説明できる説明方法」に過ぎない』というところに共鳴します。 文法にかぎらず自然科学の理論でも ・できるだけひろい範囲の現象を ・できるだけ単純に説明する ところに意味があるとおもっています。 いただいたご意見を参考に《名詞+名詞》の線でかんがえたり、しらべたりしてみようとおもいます。もしかすると、《動詞の連用形+動詞》(たとえば「かきこむ」) なども統一的に説明できるかもしれません。