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デリダについて

デリダの通時的(Diachronics)と共時的(Synchronics)について分かるかた教えてください。 そして、この通時的、共時的が良くわかる代表的な作品(映画や本や絵)などがあれば、教えてください。 哲学初心者でインターネットで探しても言っていることが難しくわかりません>< 詳しい方宜しくおねがいします。

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  • Nakay702
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回答No.1

>デリダの通時的(Diachronics)と共時的(Synchronics)について分かるかた教えてください。 ⇒デリダについてはよく存じませんので、通時的(研究)と共時的(研究)との異同や関係について書きます。一般論です。  通時的研究は、当該組織・体系内における1つの要素について歴史的に考察するものです。これに対し、共時的研究は、ある一時点における組織・体系の状態を考察します。したがって、通時的研究はいわば「動態」研究で、1つの状態から次の状態への移行や生起消滅に注目します。一方、共時的研究はいわば「靜態」研究で、静止状態にある組織・体系内部の諸要素間の関係に注目します。  具体的な説明のために「将棋」を例にとりましょう。対局中の盤上に並んでいるコマのうち、例えば「飛車」を考えてみましょう。その飛車が盤上のどの位置にあって、どこどこへ移動できるか、どれを食うことができるか、どれに食われる可能性があるか、どの位置に動けばその次はどういうことが予想されるか、などを考える…。これが、いわば通時的研究の部類です。  一方、あるときの盤面全体を見て、目下の主戦場はどこか、どういう問題があるか、どこをどうすれば有利な戦形に組めるか、個々の駒同士の位置関係はバランスがとれているか、例えば飛車が他の駒で道を塞がれていないか、などを考える…。これが、いわば共時的研究の部類です。  上に見たことから推測できるように、「通時態」と「共時態」を峻別することは重要ですが、しかし、それぞれの単独研究だけでは、全貌をよく洞察できません。両者の相互影響・相互補完関係等を見る視点を持つことも重要でしょう。これを最初に言語学分野で提唱したソシュールもそのことを述べています。したがって、この概念は言語学の下位分野、特に音韻論や意味論などでの応用が際立っています。  しかし、原理的には、いろいろな場面に適用できると思います。上述のような将棋や囲碁から、1本の立ち木(例えば篩管と年輪の関係)の観察、さらには、会社や国全体の経済動向、社会の民俗・風習・流行現象などの分析…などなどと、この概念には極めて広範な応用性能が秘められている、と言えるのではないでしょうか。  以上、ご回答まで。