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英語学習の方法と語学に関する疑問
- 英語を日本語に変換せずに読むというアドバイスを受けましたが、なぜ完全に変換されてしまうのでしょうか?
- 固有名詞と一般的な単語の違いについて疑問があります。他人などの抽象的な言葉を聞いた際、どのようなイメージが浮かびますか?
- 語学学習において、言葉の意味を的確に理解するためにはどのような方法が効果的でしょうか?
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knowledge_okさん、回答No.5でご質問いただいたので、お答えしますね。 >英語の文法、語法の問題集を買うよりも長文の英語を読み解いていった方が長文はストーリーになっているので疑似体験もできて文法語法もその中で覚えていった方が印象に残りやすいのでしょうか? 意味のまとまった段落や長文があり、その中の英単語・文法・語法を個々に学び、最後にまたその段落・長文を読み返し全体としての意味を飲み込むという学習法は、印象に残りやすいです。単語・熟語の記憶だけでなく、それを思い出すきっかけも記憶されるからです。話全体の意味、その話に対して同意/不同意・好き/苦手など自分が実感したこと、前後の句や文など全てが、その単語・熟語を思い出すきっかけとなり得ます。また、意味が同じような言葉が複数ある場合にも「この話題ではこちらの語、あの話題ではあちらの語を使うのが自然」ということも学べるので、より正しくより自然な英語を記憶することができます。 文法・語法の問題集には解説がとても分かりやすいものもありますので、もし問題と解説が自分に合っているようなら、理解の助けに使うのもいいでしょう。また、TOEICなど英語力を試すテストを受ける場合には、問題集でテスト慣れしておく方がいいと思います。 同様の理由から、英単語・熟語を暗記するときには、文章で記憶することをおすすめします。暗記カードを作る場合には、単語単体ではなく例文を書いておくと良いです。文章が記憶を助けますし、単語と同時に文法も記憶できるので一石二鳥です。たとえば、「as far as」という熟語を覚えたい場合、暗記カードの表に「As far as I can see, she has done nothing wrong.」と例文を書き、その裏に「私が分かる限りでは、彼女は間違ったことは何もしていない」と意味を書き、それを表から使ったりまた裏から使ったりしながら、英語→日本語、日本語→英語に頭を馴らしていくかんじです。こうして文章で暗記しておくと、英会話でもすらっと言葉が出てきます。単語・熟語単体だけの記憶では、伝えたい言葉を思いついても、どうやって使えばいいのかがすぐに出てこず、言葉に詰まることが多いです。 「疑似体験」学習は、ストーリーの長文もいいですが、一番のおすすめは映画を使うことです。好きな映画を選んで、まずはそれを英語音声・日本語字幕で普通に視聴します。次に、英語音声・英語字幕で視聴します。このとき、聞き取れないまたは読み切れない部分は一時停止して、きちんと英語字幕を読み切ります。そして、少し巻き戻って、再度英語字幕を見ながら聞き取ります。完璧にできなくても、だいたいできればOKで、どんどん先へ進んで映画を観終わります。そして、さらに次は、英語音声・英語字幕か、もしくは英語音声・字幕なしで、ノンストップ視聴します。これで学習終了です。登場人物の感情のこもった英語、状況に合った英語などが、印象深く記憶に残っているはずです。この学習は一日で全部するのは大変なので、何日かに分けてするといいでしょう。また、映画は長いので、ドラマやドキュメンタリー番組などでするのもおすすめです。英語音声そして字幕に日本語と英語があり、興味が持てる内容のものでしたら、何でも良いです。 >日本語に和訳しながら進めてもいいのなら英語の小説を一冊買い、自分で参考書、英英辞典などを読みながら全文和訳するといいと思いますか? これはおすすめできません。 小説を和訳する、というのは、実はとても高度な英語力そしてかなりの予備知識を必要とします。がんばってやってみて、もしも英語文化の常識や生活知、登場人物が持つ専門知識などの情報を持たないまま間違った意味で覚えてしまったら、せっかくの努力が勿体無いです。 小説を英語と和訳で勉強したいときは、まずは読みたい小説の英語本・日本語翻訳本を手に入れることです。そして、最初に日本語本を一通り読み切ります。それから、辞書を片手に英語本を読み始めます。知っているストーリーなので単語・熟語さえ分かればスイスイ読めると思います。そして内容を既に知っている分余裕があるので「英語ではこういう言い方するのかあ」と英語表現を楽しめることでしょう。引っ掛ったところでは、日本語本の方を開いて、その日本語訳をお手本として参考にすると良いです。直訳されているところ、意訳されているところ、それぞれ勉強になるはずです。 小説は一種の芸術なので多かれ少なかれ複雑です。登場人物のつく嘘や皮肉が複雑だったり、突然フランス語やラテン語、古語などの文が出てきたり、何気ない言葉に聖書の引用句の意味が重ねられていたり、その小説でしか使われないようなおしゃれな言葉が使われたり、とにかく一筋縄にはいきません。映画やドラマは目や耳が理解を助けてくれますが、小説は情報が文字だけなので大変です。英語学習初心者にとっては、英語以外の情報が多過ぎるといえます。その小説に思い入れがないと、挫折することが多いです。 そこで、英語力が中級以下の場合、英語本を一冊読んでみるなら、実用書や案内書、サイエンス系など何かの解説本・紹介本がおすすめです。例えば「地球は太陽の周りを回っています」「コアラの好物はユーカリの葉です」「このアプリケーションを起動したら、まずは左下の赤いボタンをクリックしてください」「ブロードウェイはマンハッタンにあります」などの解説文は、含意がなく別の意味に誤解しようがないし、予備知識はいりませんよね。自分の今持っている知識だけで十分理解できます。ですから、英語が読めると同時に話の内容も理解できて、最後までめげずに読み進めやすいのです。 このときもちろん、和訳しながら読むのもOKです。ただ、注意点としては、書き上げた和訳を頼りにしてはいけないことです。なるべく頭の中で和訳する癖をつけると良いです。英文を読むときには毎回、頭の中で和訳して、どうしても分からないときだけ辞書やメモを見る、というようにする方が、実力が育つと思います。全文和訳というより、毎文和訳・毎語和訳です。毎文和訳・毎語和訳を重ねるうちに、和訳しないでも意味が飲み込める部分があることに気付くはずです。単語や熟語が、自分にとってお馴染みの「常用語」になった証拠です。読みながら常用語が増えれば、いつのまにか全文和訳は必要なくなることでしょう。
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- japaneseenglish
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こんにちは わたしはイギリス人と結婚しています。 日本に住んでいますが、家庭内では英語しか使っていません。その経験から意見を書きます。 まず、いつからわたしが英語が話せるようになったのかは正直にいうとわかりません。 ただ、毎日、英語放送を聞いて、英語を独り言で言っていたように思います。 ほんとうに英語で会話ができるようになったのは、やはり妻と出会ってからですね。 夫婦喧嘩のときは、わたしの英語ミスが話題になるものです。 じゃ、そんなに英語がひどいなら、日本語に変えようと提案すると、彼女は自由に意見が言えなくなるので拒否してきます。 互いの言葉が外国語(わたしからみたら英語、彼女からみたら日本語)というのは、言いたいことをいうにも、自由にならずなかなか困るものです。特に喧嘩のときなどは熱くなっているぶん、英語で喧嘩をするのは、言葉に不自由になるので、妻が日本人ならと思うこともあります。日本語で怒るにしても通じるように怒らないといけないので、NHKの日本語のような言い方は喧嘩では無理です。 我々は日本にいるので、日本語と英語はごちゃまぜの状態です。 テレビがかかっていても、日本語の場合も当然あります。 周囲にある本も、わたしが読むものは日本語だし、妻が読むものは英語です。 同じ日本のテレビを見ながら、その感想を妻に話すときは英語だし、日本語の本を読んでいて、妻が話しかけてくるのは英語だし、答える時も英語です。 でも、読んでいる本は日本語の小説です。 その小説の面白いと思う箇所は、なぜか、自動的に英語に訳して妻に説明しています。 ※妻は、日本語は少しはわかります。 日本にいる以上、わたし以外の日本人とは日本語しか通じませんが、どうも、出会いの頃から意思疎通に使っていた言葉に夫婦の言葉は決まってしまうようです。 日本人を交えて話すときには、全員に通じないので、日本語にします。 それと、外国語というのはいつまでたっても国語(日本語)と同じレベルにはなりません。 たえず聞いて話して、読んで書くしかないと思います。 英語脳とか書いた本も山ほどありますが、英語で考えるわけではないです。 わたしの場合ですが、心に思うのは日本語です。 ただし、その思った日本語は、完全な文型とはなっていません。 たぶん、日本語で会話するというのは、その思った日本語を、日本語の文法に当てはめて話しているだけだと思います。 英語で話す場合は、それとおなじように、英文法に当てはめてしゃべります。 妻が話すのは英語のみですが、わたしの頭に記憶しているのは、すべて日本語に変わっています。もちろん、細かくどのように言ったか記憶しているのではなく、日本語のイメージとして記憶しているだけです。ですから、会話して、過去を思い出して「あのころ、君は、このように言ったね」と、思い出していうと、わたしの英語力の英語で、彼女が言った英語そのままではないですから、「そういう表現はしていない」と言われます。 最後に、英語ですが、スラングがあります。 日本語でも同じで方言がありますよね? イギリスにはイギリスのスラングがあり、また、それは、地域により異なりますが、ひとまとめにして「イギリス人がよく使う話し言葉としてのイギリス英語」があります。 これは、わたしにはわかりません。 妻もわたしに話すときにはBBCイングリッシュに自動で変わります。 家族に電話等で話すときには、イギリスの一般的なスラング英語に変わります。 ですから、彼女の家族が電話にでても(特に父親)は、簡単なことをいっても聞き取れないです。 妻の説明では、イギリス人が一般に使うスラングを使うので、わからないのだろうということで、その説明を書いた書籍を、妻が求めてきましたが・・・、これが、覚えるのが難儀なほど、標準英語とは違います。 言葉とはそういうものです。 学問ではなく、意思疎通の言葉でしかありません。
- wy1
- ベストアンサー率23% (331/1391)
"wy1さんはどんな英語のプロでも母語じゃなければ必ず自分の母語を介してから答えてると言う事でしょうか." ある程度の年齢に達してからだと、先に習得した言葉が後発の言葉より優先するのではないかと思っています。勿論、その人の環境に影響されると思います。 あなたが書かれておられる 「概念上はappleもりんごもあの赤い果物を表すもののはずなのに僕の頭ではappleと聞いても僕の脳内に赤い果物が出てきませんが、りんごと聞けば赤い果物がでてきます。これはなぜでしょう?」 は、極普通の事ではないでしょうか。日本語があなたの日常語で、英語は普段使わない言葉だからでしょう。
お礼
まずお礼を申し上げるのが大変遅くなりましたことを謝らせていただきます。 申し訳ありません。 回答ありがとうございます。
- shingo5k
- ベストアンサー率33% (123/366)
#3です。 お礼の中の質問にお答えします 1) >>英語を英語で理解することをshingo5kさんは必要に迫られたことが >>ないし、そうすることを初学者がやってメリットがあるものでもないと >>いうことですかね? 必要に迫られたことはありません。 脳は勝手に動き、その動きを制御できません。 忘れたたくても忘れられない、どうしても好きになれないなどです。 「英語で理解する」事は脳は勝手にしてしまう事であって、意識で 制御できません。従って「やろうと思えばやれる」事を前提にした 「やってメリットがあるか」の質問自体に無理があると思います。 2) >>後ろからひっくり返しながら訳して読むというのは一般的ですか? 1回目はまず頭からその一文の最後まで読んでしまい、その後で後 ろから訳すという人は少ないと思います。 頭から順に読んで、それで終わりだと思います。 その際、日本語がどの程度介在しているかは、人によると思います。
お礼
まずお礼を申し上げるのが大変遅くなりましたことを謝らせていただきます。 申し訳ありません。 回答ありがとうございました。
#8です。 >まずは完璧に和訳してでも文を理解できるところから速度をあげていくのがいいのですかね。 いえ、7割がた理解できたら先に進んでください。 「多読」の仕方はこちらのサイトを見てみてください。 ↓ http://homepage3.nifty.com/mutuno/05_training/05_training05.html それに対して「精読」というのもあります。 http://homepage3.nifty.com/mutuno/05_training/05_training04.html どちらも大切、という話。 http://sasolution.net/tatujin/toeic%20item11.htm あんまり完璧を求め過ぎるとうまく行きにくいです。外国語は少しずつ理解できる部分が増えていく感じなので。 http://sasolution.net/tatujin/toeic%20item4.htm
お礼
まずお礼を申し上げるのが大変遅くなりましたことを謝らせていただきます。 申し訳ありません。 最初の質問の内容からだいぶ外れてしまいましたのでここらで終わりにさせていただきます。 回答ありがとうございました。
- shingo5k
- ベストアンサー率33% (123/366)
#3です お礼の中に質問がありましたのでお答えします 1) まず、元のご質問は、「英語で理解するとはどんな状態か」でした。 私が言いたかったのは、「それがどんな状態かは、(それを意識して 勉強をしなくても) 英語の勉強を重ねれば、自分で解かって来る」 と言う事です。 2) 「英語に慣れるまでそんなことを考えなくてもいいのか」と言うご質問 に対しては、私は少なくとも慣れるまでは考えなくても良いと思います。 では、慣れてきたら英語で理解するように努力すべきかと言うと、私は そんな必要は無いと思いますが、その時はご自身で判断できると思い ます。 3) 簡単な英文なら、イメージが湧き考える工程は不要ですが、複雑な文章 や抽象的な単語を多く含む文章はそうは行きません。 以下の英文は、つい最近OkWaveに和訳希望で掲載された物です。 No matter how qualified a person is, a voice twisted by regional or ethnic influences can be a stumbling block socially and professionally. If others can’t understand you or your words are too richly flavored with down-home spice, you could find all your skill and intelligence thwarted by a telltale tongue. この英文の場合は、構造を理解した後、整合性のある答を得るために あれこれと思考する工程が必要です。 この思考工程は(私の場合は)日本語で行います。
お礼
>1) 精進します。 >2) 英語を英語で理解することをshingo5kさんは必要に迫られたことがないし、そうすることを初学者がやってメリットがあるものでもないということですかね? >3) ふむー。 ちなみに後ろからひっくり返しながら訳して読むというのは一般的ですか?
#8です。 あ、でも#5さんがおっしゃっているような目的なら、和訳も良いと思います。日本語が出てこないと、というのは。そうそう、それはあります。 ただ、「読書として洋書を読む」のと、「日本語に訳す」のは、必ずしもイコールではないですよ、と言いたかっただけです。 全般的には、#5のご回答内容全般に同感なのです。
お礼
なるほど。 回答ありがとうございます。
#2です。 コメントありがとうございました。 >a p p l eというつづりでしかないものと機械的に考えてしまってるので「apple」と言われたら本当は果物を想像しなきゃいけないところをこれまた機械的に「りんご」と機械的に置き換えてしまっています。 いや、私はイメージと書いてしまいましたが、 #5のご回答者がおっしゃっているように、必ずしもイメージでなくても、「りんご」という意味というか、理解にすぐ結びつくんだったらそれで良いと思います。 日本語でも「りんご」という語から、実の姿を毎回想起されないですよね? でもまあ、とにかく、すぐに話が通じるわけです。3秒考えなくても。 洋書を読むときは訳しながら読まないほうがいいと思います。 適当に頭の中で日本語に直すのは構わないのですが、後ろからひっくり返して訳しながら読むと、なかなか読み進まずに大変だと思います。 洋書を読むのって、「和訳」じゃないんですよ。 ノートに書きながら読むわけではないので。 でも今の英語力がどのくらいかにもよります。 最初は、知らない単語が多ければ辞書を引きまくることになりますし(それで挫折することもあるので、難しすぎる本は大変。簡単な本から始めたほうがいいです・・・) 英語で読む、英語で理解する、というのは他のご回答にもあるように、初心者向きではありません。 いきなりすぐできるようになるものでもないと思います。 英英辞典は読めるんでしょうか? 一般に、英英辞典を使うと良いと言われていますし、中級レベルぐらいになったら役立ちます。でも、書いてある説明をある程度読めるようになって、使えるようになってからでないと使えません。 でも、なんとなく、難しく考えすぎなのではないでしょうか・・・・。 英語にしろ日本語にしろ、文字で書かれている情報の内容を理解できればいいのだし、聞いて理解するのも、言われている意味を理解できれば良いのです。 そのためには理解する速度が速くなるほうがいい、というだけです。 理解する速度は目的でなく、手段です。
お礼
洋書を読むのは和訳じゃないということはこれも英語を英語のまま理解するということになってしまうのでしょうか? 難しく考えすぎですか。 まずは完璧に和訳してでも文を理解できるところから速度をあげていくのがいいのですかね。
No.6です。追加で。 英語の音は母音が多いし、音素が違います ね。 音声学はまだ研究してませんが、ピッチとかモーラとか違うから聞きにくいとかあるかもしれません。 日本語の音に直すから尚更日本語になおすのかもしれません。
お礼
発音などはネイティブの発音を覚えたほうがいいのでしょうか ? 回答ありがとうございます。
まず一つは第一言語はたいがい一人一つです。 第一言語の習得と第2言語の習得は違うという議論をみます。 もう一つは、習得が中間の場合、干渉しあうそうです。ですので、まだ習得が途中ということでしょう。 英語は難しい言語です。 基本はリーディングかリスニングがよければインプットも楽だろうにと思うのですが、 リーディングは英語は大母音推移で文字と発音が一致しなくなった。 リスニングは聞きにくい。 などで文法はほかのヨーロッパ言語より簡単でも入ってきにくいですよね。 ということは、かなりそのままではうけとりりにくいのだと思います。
お礼
お礼を遅れまして、申し訳ありません。 リーディング、リスニングはとにかく慣れるまで読み込み聞き込むしかないということでしょうか? 回答ありがとうございます。
- soyokazespring
- ベストアンサー率60% (23/38)
語学は「経験」と「馴れ」がポイントです。「経験」とは、同じ単語と何度も何度もいろいろな文脈で出会うこと。「馴れ」とは、その言葉と意味のセットが当たり前、一目瞭然になることです。 「英語を日本語に訳さずそのまま理解」するには、「経験」と「馴れ」が必要ですが、最初から「英語をそのまま理解する」ことは、とても効率が悪いです。赤ちゃんと同じ出発点だから何年もかかります。大人は大人の出発点から始めた方が効率が良いです。 大人の出発点とは、すでに習得している言語、つまり「日本語」の意味を活用することです。概念的な言葉は、日本語訳で覚えてしまえばいいんです。すでに育っている日本語脳の思考回路を駆使しましょう。英語を聞いて瞬時に日本語訳を思いつければ、英語をそのまま理解するスピードとあまり変わらないでしょう。そして、「英語+瞬時に日本語訳」を繰り返すうちに「馴れ」て、そのうち日本語を思い出さなくても英語を理解できるようになります。概念語であっても同じです。ただ、それには、「ひたすら経験を積み重ねる」か、もしくは、「特別印象的な経験をする」必要があります。 「ひたすら経験を積み重ねる」場合とは、例えば「integrity」という概念語は辞書を見ると多数意味が書いてありますが「誠実」と訳されることが多いので「integrity=誠実」と覚えたとします。それから integrity に関する英語本を1冊読めば、読む間に integrity という言葉が何十回何百回と文章に登場しますので、読み終わるころには「馴れ」て、integrity=誠実が一目瞭然となっていることでしょう。(ちなみに本でなくてもウェブページや会話など多様な機会の中ででもいいのですが。) 「特別印象的な経験をする」場合とは、例えば、惚れた女性に素敵な婚約者がいると知ったのに諦めきれず、親友に「がんばれば、彼女の気持ちが僕に向くことってあるかな?」なんて相談してみたら「possible but not probable.(可能性はゼロではないけど、まずありそうもない)」などと言われたとします。仕方ないこととはいえ、ショックですよね。その言葉が忘れられない思い出となることでしょう。このように言語が感情的な経験と結びつくと、記憶は強固なものになります。それは、嬉しいなどポジティブな経験でも同じです。概念的な言葉には実体がないけれど、自分の経験には実感があるので、言葉と意味と気持ちと記憶の回路がつながるのです。 この、「実感」ということが、語学学習のもう一つのキーとなります。通常は、実感とは経験することで得られるものですが、これを大人の知性でコントロールして学習に適用すると、効率よく外国語を記憶できます。喜怒哀楽に関連づけたり、その概念語の出てくる物語に感情移入して「印象的な経験」を疑似体験するなどして、「実感」しながら言葉を心・体・頭の全部で記憶するかんじです。 また、別のアプローチとなりますが、「英英辞典の活用」も「英語を日本語に訳さずそのまま理解」できることにつながります。難しい英単語の意味を、お馴染みの易しい英単語群の解説で覚えるのです。英英辞典には、文章で解説されているものと、句で解説されているものがありますが、どちらにもそれぞれの良さがあるので、併用がおすすめです。 英英辞典を活用することは、英単語の意味がより明確に理解できるし、英語に浸れてとても面白いのですが、でもこればっかりしていると、今度は日本語が出てこなくなるので困りものです。いくら英語が話せても、たとえば「この英語って日本語で何ていうの?」と聞かれたとき言葉に詰まるようでは、せっかくの英語力も日本語力も勿体無いですよね。そういう意味では、「英語を英語で理解する」能力とともに、「英語を日本語で理解する」能力も育てる必要があると思います。ですから、日本語訳を元に頭を働かせるのは、いいことでもあります。 という訳で、ご質問の答えですが、 「appleと聞いても脳内に果物が出てこない」理由は、appleという語で実感経験を重ねてないからだと思います。ちなみに、頭にイメージがわかなくてもappleと聞いて「リンゴ」と即意味が分かるなら、英語学習上何の問題もないと私は思います。すでに理解できている言葉を、あえてイメージ付けする必要はないのではないでしょうか。自分にとって常用語・使える語になっていればOKだと思います。 「実体がない言葉を聞いて想像すること」は、その言葉を知ったとき使ったときの経験・実感です。ただ、その言葉に馴れて、その言葉が自分の常用語に加われば、想像は必要なくなります。言葉と意味を、瞬間的かつ自動的に理解できるようになりますので。単語1つ1つに想像力を使わない分、よりのびのびと文脈に想像力を膨らませることができるようになります。どんどん単語に馴れて、自分の常用語を増やしましょう。
お礼
英語の文法、語法の問題集を買うよりも長文の英語を読み解いていった方が長文はストーリーになっているので疑似体験もできて文法語法もその中で覚えていった方が印象に残りやすいのでしょうか? 日本語に和訳しながら進めてもいいのなら英語の小説を一冊買い、自分で参考書、英英辞典などを読みながら全文和訳するといいと思いますか? これでsoyokazespringさんのイメージ、疑似体験による印象がうまく取り入れられた学習法になったかと思われます。 回答ありがとうございます。
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お礼
加えて質問することがないくらい丁寧でわかりやすく僕の質問に答えていただきありがとうございます。 教えていだいた映画の観方とサイエンス系で本を一冊読みこんでみます。