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人間が死んだら星になるという思想
人間が死んだら星になるという話は和洋限らず、物語や映画でよくありますが、この起源はなにでしょうか? 宗教書や文献にかかれているのでしょうか? それとも自然発生的な発想にすぎないのでしょうか? 日本で文献に書かれた最初のものはなにでしょうか? よろしくおねがいします。
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「人間が死んだら星になる」という思想は (1)星が恒久のものだから→いつも、いつまでもある不変のもの (2)空という未知なるものへの憧れ (3)たくさん存在している (4)見かけが美しい(夜空で輝いている姿は美しいですよね) というような理由から、死んだあとの姿として納得しやすかったので生まれた思想なのではないでしょうか。 身近で大切な存在の消失が信じられなく、星になっていつも((1))上空から((2))見守ってくれているんだ・・・と信じることで心強くなれる・・・そんな願いや希望が生み出した思想だと思います。 そしてご存知のように星は幾百幾千あるので((3))、その中の一つを特定するには漠然としすぎて、適度な匿名性を持ち、今まで亡くなった人々の魂の変化した姿だと考えやすかったのでしょう。 これが太陽や月のように一つだったら匿名性が失われ、「あれが○○の姿だよ。今は星になって見守ってくれているんだよ。」とは言えなくなってしまいます。 そして最後に、星は暗闇の中に光り輝く美しい見かけなので((4))人々の浪漫をかきたてるのでしょう。もし星が美しくなかったら、死後星になると言う思想も生まれなかったかもしれません。 なので私は自然発生的な思想だと思います。 星々については世界各地の神話でも取り上げられていますが、特定の星を神格化する事が多いようです。古代、中東辺りでは金星を女神に例えたり、中国では昴を6人の天女に見立てたりしていたようです。 インドやエジプト・北欧・中南米の文化等もそれぞれ太陽や月を神格化しています。ただ、身近な人が死後星になるということは伝わってはいませんが、太陽神や月の神を死を司る神としても信仰していた地域もあるようです。紀元前2000くらいでしょうか。 こういった形の無い思想のようなものは、はっきり いつからいつまで信仰された、とはいえないので大まかな目安ですが。 また、キリスト教の聖書のように一つの宗教書や文献に書かれていて、そこから伝わったと言う類のものではないと思います。 ギリシャ神話の星座は、羊飼いが夜に羊の番をしながら星空を見上げて、色々思いを馳せて生まれた物語が始まりのようですが、それも一人が言い出したからと言ってすぐに浸透するものではありませんよね。聞く方にも納得する下地がなければ、説得力がありません。 なので、やはり皆が同じように思う要素((1)(2)(3)(4))があっての自然発生的なものだと思います。 遠いギリシャと日本で全く国交がなかった時代、そっくりな内容の神話が生まれています。(それも死後の世界に関わる話ですが・・・) 他にも世界各地に似たような言い伝えが存在している例も多々あるので、自然発生的な思想と言うものはそう珍しくないもののようです。
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- hironyan777
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これは、私の推論ですが、人間が死んだら星になるという考え方は”星座(ギリシャ神話)”に由来しているのではないかと思うのです。 星座は星座占いなどに用いられる12星座を含め、全部で88あります。 そして、その88星座にはそれぞれ”ギリシャ神話”に基づいたストーリーがあります。 例えば、”射手座”のストーリーはこんなものです。 「半人半馬の一族(ケンタウルス族)怪人ケイローンの姿であり、弓に矢をつがえ西隣のサソリの心臓を、狙っている姿です。ケイローンは頭が良く武勇にも秀でていたので,アポロン,アルテミスの両神は,音楽,医学,予言,狩りなどの力を彼に授けました。 その後,ケイローンは先生となり,ヘルクレスやアスクレピオスなど,たくさんの英雄を教え育てたと言われます。 ところがある日ヘルクレスとケンタウルス族の間に間に争いが起り、ヘルクレスの放った毒矢がケイローンの足に突き刺さりました。ケイローンは永遠の生命を持った身体です。苦しんでも死ぬことは出来ません。この様子を見た大神ゼウスが星座にあげたと言われます。」 という感じです。 ちなみに、このような神話が出来上がったのは、紀元前1200年頃らしいですよ。
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ありがとうございます。 ギリシャ神話は紀元前1200年も前の成立ですか。 とても古いですね。 いわれてれば星座で神や人間をあらわしているものがありますね。
お礼
詳細な解説ありがとうございます。 羊飼いのように星をみて想像をたくましくするのと、死者のことを思いやることとが融合したのでしょうね。 先祖信仰などとも関係があるような気がしてきました。 >一つの宗教書や文献に書かれていて、そこから伝わったと言う類のものではないと思います。 これは意外です。きっとどこかの本(神話)にあるのだと思っていました。