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過去の日本の米の生産量から読み取れること
- 日本の過去50年間の米の生産量を折れ線グラフで示した資料から、特に注目すべきは1993年の生産量の低さです。
- 1993年は冷害により米の生産量が少なくなった年であり、これにはオホーツク海高気圧からの冷涼で湿ったやませと呼ばれる北東風の影響も関与しています。
- このような状況から、1993年の生産量の低下は自然災害と気象条件の変動によるものであると考えられます。
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元塾講師です。 推薦入試の読み取り問題の関しては、他の科目以上に意識する必要がある要素があります。 それは、 「出題者はどういう意図で出題しているか=受験生のどんな能力を知りたいか」 「読み取り資料をその範囲(その方式)で出題している意図は何か」 です。 出題者は何も適当に資料を出して「答えなさい」としているのではありません。そのグラフを見ているので100%ではありませんが、恐らく 1、「長期的に見て減少傾向にある。これは日本人のコメ離れの証拠である」 2、「数年から20年に1度程度かなり落ち込みがある。これは天候等の不作が原因で、特に1993年の落ち込みは激しく、その時は本来輸入制限が実質かかっているタイ米やカリフォルニア米を輸入するらい国産米が不作だった」 3、「70年頃以降は減反政策の影響で作付面積そのものが減っており、生産量もその影響を受けて減少している」 等の知識を書くことを求めています。 そのグラフを見て93年だけが突出して数値が低いことは、それこそ小学生でも気付きます。まさかそれを書くことを採点官が求めていると考えているなら、採点官をバカにしすぎですし、それが書けるかで合否が決まる大学にいく価値はそもそもありません。また93年の事柄だけを細かく書くことに注意をそれほど払う必要はなく、むしろ「なぜ50年間なのか」を考える必要があります。 もし仮に93年の出来事を書かせる問題であれば、80年から2013年(現在)までのグラフで十分です。70年、若しくは60年代からグラフが存在していることはそれなりに理由があるはずです。そう考えれば、「減反政策」や「米飯給食」の話題に気付くはずです。 グラフの問題は、グラフそのものを見て答えることは少なく、むしろ「自分の知っている情報と結び付けて答える」ことを求めています。そのために知識が重要で、その質・量を得点化しています。恐らく、先に挙げたような情報を複数挙げた方が点数が高く、一つのことを細かく書いても結局は「一つ」として採点されておしまいです。 あなたが質問として書かれた内容をストレートに答えると「ひとつの内容に対して満点が5点とすると一番単純なものは2点、真ん中が3点、下が4点」と言えるかもしれませんが、私が挙げた3つはどれもが3点で合計9点。結果4点の差が付きます。こうして採点されるので一つの細かい情報を誇らしげに書くのではなく、複数の知識を書けるように勉強しまくってください。まだまだ勉強が足りません。こうした問題で答えを複数挙げないのは勉強不足というより解答方法の手順の勉強不足です。こうした問題の参考書がないんで仕方ないですが、東大の地理の入試問題と予備校が出している解答をご覧になると私の話していることを理解できると思います。こうしたグラフ問題を作る大学の先生に東大出身の人も多いので参考になりますよ。 ご参考までに。
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- Him-hymn
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この1993年の米の生産量に関して言えば、満点の答案は、1991年のフィリピンのピナツボ火山の噴火により、大量の火山灰が地球の大気中にばらまかれ、それにより記録的な冷夏となったことが、日本の米作りにも影響し、生産量が大きく低下したということだと思います。 以上、ご参考になればと思います。
お礼
回答ありがとうございます。 参考になりました。 これからも知識を深めていきます。
お礼
詳しい回答ありがとうございます。 解答方法が完全に未熟であると思い知りました。地理は得意科目なのですが、無駄にしてしまうところでした。 大変参考になりました。 これからの季節、寒くなってまいりますが、お体に気をつけてお過ごし下さい。