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"非制限用法"
バートランド・ラッセルの「The Conquest of Happiness」からの英文です。 All that alcohol does for them is to liberate the sense of sin, which reason suppresses in saner moments . この英文を非制限用法に注意して訳すとどうなるのでしょうか?
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「アルコールが人々にもたらすことというのは、ただ罪の意識を開放することのみである。その罪の意識というものは本来、よりシラフである時に理性によって抑えられるものなのだけれど。」 非制限用法だと、後半はそのまま"the sense of sin"の説明になっています。説明にさえなっていれば、日本語訳のし方はどうでもいいです。 ちなみにこれが制限用法(","をそのまま省く)だと、 「アルコールが人々にもたらすことというのは、よりシラフである時に理性によって抑えられる類の罪の意識を、ただ開放することのみである。」 様々な種類の「罪の意識」の中でも「シラフである時に理性によって抑制される罪の意識」のみ当てはまる話になります。
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- princelilac
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アルコールの為すことは罪の意識から解放することだけである。正常な時には理性がそれを隠しているのである。 which は sense of sin の代名詞になります。 非制限用法は、前から順番に、「そして…は」と繋げればいいのです。 文法書では制限用法と区別して説明されることが多いのですが、違いはコンマがあるかないかです。話す時には口からコンマが飛び出してくる訳ではありません。時間の無駄なので、文法書の説明は程々で済ませて、どちらも非制限用法と同じ要領で和訳することを勧めます。
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回答ありがとうございました。 「そして…は」の訳し方、参考になりました。
- marbleshit
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アルコールの効用とは押並べて、罪の意識の解放である。所謂健全を保っている際には抑圧されていると見做されるものである。
お礼
回答ありがとうございました。 所謂という言葉、参考になりました。
- wind-sky-wind
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いわゆる,前の文・節を受ける非制限用法の , which ですが,ここでは関係形容詞的に, 前の内容をただ,which とせず,which reason としています, と思ったのですが,suppresses が他動詞であり,意味的にも which が目的語のはずなので, 普通の , which で reason: S, suppresses: V で O にあたるのが which です。 となると,which は前の内容というより,the sense of sin です。 アルコールが彼らに対してする(もたらす)すべてのことは罪の意識から解放することである。 その罪の意識というのは正常な場合は理性が抑圧するものである。 確かに非制限用法ですが,この場合, アルコールが彼らに対して行うすべてのことは,正常な場合は理性によって抑えられる 罪の意識から解放することである。 制限用法だと,いろいろある罪の意識のうち,これこれの罪の意識,という感じですが, ここではそうではなく,一般に罪の意識というのがあって, それは正常な場合は理性が抑える,という全体の説明にすぎません。 日本語ではこういう場合も後ろから「~抑える罪の意識」とした方が伝わります。 大学の時,「揮発性の酸」という英語が出てきて, 「先生,揮発性じゃない酸ってあるんですか?」ときいた学生がいましたが, 酸のうち,揮発性のある酸でなく,酸の性質を言っているにすぎません。 アルコール(飲酒)によって得られるのは,正常な場合には 理性によって抑えられる罪の意識というものから解放することだけだ。 日本語では「~というもの」とするとこの非制限用法の意味が出ると思います。
お礼
回答ありがとうございました。 「~というもの」という訳し方、参考になりました。
お礼
回答ありがとうございました。 よく理解できました。