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このようなことは認知心理学の分野でしょうか?
スポーツの練習や学習などを新たに始めた際、始めのうちは成長が速く、 実感できるのに、ある時期から成長を実感できなくなることがあります。 (特に、継続して集中してやっている時期に起こりやすいのですが) そして、暫くその事から離れて時間を空けてみると、その間、 何もやっていなかったに関わらず 自身でも目を見張るほど、飛躍的に上達していると言うことがよくあります。 そこで質問です。 (1)このような効果について、心理学的に過去に研究されたことはあるのでしょうか? (2)このような、経験は錯覚でしょうか実際に上達しているのでしょうか? (3)実際に上達しているとすれば、どれ位期間を空けると飛躍的上達が起こりやすいのか? 以上、 推測や経験からの回答、学術的な裏づけがありそうな回答ともに、回答頂けると幸いです。 また、関連する周辺の情報でもかまいません。
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質問者様の体験された現象は、心理学の立場からも説明は可能です。 スポーツの練習、何かの学習ともに、心理学の立場からは、「学習」に含まれます。 ここでいう、専門用語としての「学習」は、「経験により起こる比較的永続的な行動変化」と定義されます。 「経験」には、練習、訓練、トレーニングなどを含みますし、「比較的永続的な」というのは、一時的な行動の変化は除くためです。 このように見ますと、スポーツの練習や、泳ぐこと、自転車に乗ること、習い事なども学習に含まれますし、国語や算数などの教科の学習も「学習」とみなすことができます。 学習の過程については、認知心理学や、学習心理学などの分野で多くの研究が行われてきています。 ご質問にあるように、「始めのうちは成長が速く、実感できるのに、ある時期から成長を実感できなくなる」のは、「プラトー現象」と呼ばれています。 プラトー(plato)は、“高原”という意味です。 たとえば、横軸に学習を始めてからの時間や、学習の試行回数をとり、縦軸に学習の成果をとって、学習のプロセスをグラフ化してみますと(これを学習曲線と呼びます)、そのグラフが、途中で平坦になり、学習成果が上がらないように見える時期が出現します。 この時期を、「プラトー期」と呼び、こういう現象を「プラトー現象」といっています。 きちんと定義を書けば、「学習課題を練習している際にみられる一時的な進歩の停滞期間」となります。 この「プラトー期」を経た後、さらに学習の成果が上がることがあることも知られています(「上がることもある」と書いたのは、学習の内容、種類、学習の仕方などに影響されますし、そこで、学習自体を止めてしまうこともあるからです)。 この時期には、行動には直接に現れない「潜在的な」学習過程が存在すると考え、その間に「潜在学習」が進んでいると解釈することが可能です。 神経生理学的に見れば、この潜在学習の期間に、No.1の方が書いていらっしゃるような「小脳にマイクロプログラムのようなものが形成され、保存される」という変化が、その基礎的なプロセスとして進行しているとみることができるのではないでしょうか。 詳しくは、認知心理学や、学習心理学と題された本などをお調べになるとよろしいと思います。
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- slowcat9152
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運動のコツを一度つかむと忘れないのは、小脳というところにマイクロプログラムのようなものが形成され、保存されるからだそうです。 小脳でググってみたら、「小脳の内部モデル理論」というそうです。
お礼
>運動のコツを一度つかむと忘れない コツが忘れない仕組みが少し解りました。 しかし、学習が頭打ちになり、暫く時間を空けて再開すると、 上達していたりするのは、休憩中にマイクロプログラムが勝手に発展して行き進化していると言うことでしょうかね。 回答ありがとうございます、少し前に進めたようです。
お礼
詳しく解り易い説明ありがとうございます。 学習の停滞は >プラトー現象 で説明が付きますね。 >プラトー期を経た後さらに学習の成果が上がる プラトー期に差し掛かり、学習自体をやめていても、 ある程度潜在学習が進んでいるのでしょうね。 スッキリしました。