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乾燥による土壌の塩化の影響は?
世界史で、完成期の気候変動の中で土壌の塩化とも戦わなければならなかった。と書かれてるのですが、これは昔の人にとって、どう不都合だったのでしょうか。
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土壌が塩化すると、植物が育たなくなります。 植物の中には農作物が含まれますから大変なのはもちろんですが、農作物以外の植物でも、育たなくなるとそれを食べる家畜や野生動物が育たなくなりますので、動物性タンパク質もとれなくなります。 またバッタやイナゴなどが、残り少なくなった農作物を食い荒らしますので、ますます困りました。 ナイル流域は氾濫と収束を繰り返し、その都度、栄養豊かな土壌が上にのり、同時に氾濫したナイルの水が塩分を溶かして地中深くへ押しやったので、文明が育つほどたくさんの収穫が得られましたが、アスワンハイダムなどの建設により、氾濫がなくなりました。 で、新たな土壌が積もることもなく、たまった塩分が地中に戻ることもなく、とても困っているとアスワンハイダム建設後の、当時の"現代史"には書いてあったものですが、21世紀の今、どうなっていますかねぇ。 また、砂漠というと、ふつう水がないことが作物が育たない理由のように勘違いされているのですが、砂漠といわれるものでも、特に石まじりの砂漠(石砂漠)は塩分が(塩分も、かな)問題なのだそうです。 私の予感ですが、中国がたくさんのダムを造って地下水を取り過ぎると、22世紀くらいになると、めぐりめぐってバングラデシュあたりも塩害で苦しむのではないでしょうか。
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