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お釈迦様の真意を知る本 おすすめ5選
- お釈迦様の真意が伝わっていない部分があるかもしれませんが、お釈迦様の言葉を知るための本をご紹介します。
- お釈迦様の真意や言葉を理解するための本を探しているとのことですが、一般的な本でもおすすめです。
- お釈迦様の真意を深く掘り下げる本をご紹介します。難解すぎず、広く読まれているものもあります。
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質問者が選んだベストアンサー
こんにちは。俗にボーズと呼ばれているものです。しばらくお付き合いください。 >>お釈迦様の言葉に一番近い本を推薦して下さい また、難しい質問ですね。もちろん信仰の問題においては「このお経が釈尊の真意を表している」って言えるんですが、学問的な立場から言えばこれとは決して言えないんですよね。さんたさん自身がどちらどちらの立場をとるかなんですが、私は学問的な立場からお話しさせていただきます。 >>お釈迦様のおっしゃることが好きです。ですので、本を読もうと図書館に行きました。沢山の本があるのですが、以前聞いたこととして、「お釈迦様が亡くなった後は口伝えだったので、お釈迦様の真意が伝わっていない部分が多い」ということをネットで読んだことがあります。 あまり心配しなくても良いのでしょうか? ここんところが難しいんですよね。現在学者方のなかでは、お釈迦様が亡くなってから約300年から400年くらいの間は口伝のみで伝えられていたということで大方まとまっているようです。また中国の法顕てゆうお坊さんが399年~414年にインドを旅行していますが、その旅行記の中には「インドでは経典はいまだに口伝メインで伝えられていた。」と書いてありますから、お釈迦様が亡くなってから800年から900年くらいまで口伝の方がメジャーだったようです。ただ、これは仏教に限ったことではなく、仏教学者平川彰氏によればインドは長い歴史を持ちながらも「歴史のない国」という異名があるほど文献を残すことをしていないようです。このようなことは心配というよりは、配慮して仏教経典は読んでいかねばならないと思います。 >>お釈迦様の真意、またはそれに付随するお釈迦様の言葉が載った本をご紹介頂けませんでしょうか?有名でなくても結構です。 真意と申しますか、現存する経典群の中で最も古く成立をしているのは、東南アジアにに広まった「パーリ聖典」といわれています。このパーリ聖典の成立時期は仏教学者中村元氏の説によれば紀元前2世紀ごろまでさかのぼることができます。それ以前は、お釈迦様が主にしゃべっていたと考えられる「マガダ語」や、仏教と同時期に起こったジャイナ教の聖典にも使われている「半マガダ語」によって経典は伝えられていたと考えられています。ただし、パーリ語こそがお釈迦様のしゃべっていたマガダ語であって一言一句お釈迦様の言葉と違わない主張する学者や仏教の宗派も存在していますが、ちょっと無理がありますね。また、現存するパーリ聖典も5世紀ごろのスリランカのブッダ・ゴーサというお坊さんが制定したものがベースになっていますので、できた当初と全く同じとは言えないでしょう。しかし、パーリ聖典が仏教において現存する経典の中で最も古い起源をもっているということ変わりません。 そのパーリ聖典の中でも最も成立が古いといわれているのは先にもあげている方がいらっしゃいますが、『スッタニパータ』がそれです。しかし、その『スッタニパータ』の中でも特に4章5章が最古層であるというのが、中村元をはじめとする学者方の意見のようです。理由としては、言葉遣いが仏教より古い時代のバラモン教の聖典の語形に近いですとか、部派仏教といわれる時代には4章5章をそれぞれに独立した経典として扱っていた等々の理由があります。 このことを、考慮に入れて『スッタニパータ』を読んでみると、この『スッタニパータ』のなかだけでも、仏教の考え方が変化していることが読み取れます。『スッタニパータ』の日本語訳として最も手に取りやすい中村元氏の『ブッダのことば』から、「戒律」という事について読んでみますと、最古層である第4章には 839師は答えた「マンガディヤよ、『教義によって、学問によって、知識によって、戒律や道徳によって清らかになることができる』とは、わたくしは説かない。『教義がなくても、学問がなくても、知識がなくても、戒律や道徳を守らないでも、清らかになることができる』、とも説かない。(略)」 と説かれ、教義・学問・知識を学べばいいとか、戒律を守っているから自分は大丈夫だというような立場でもなく、そんなものすべてなくてもいいという立場でもなく、それらすべてにこだわることをしないというお釈迦様の立場が記されています。しかしこれが、4章より成立が新しいといわれる3章には、 547(略)サビヤよ、かつて異説の徒であった者がこの教えと戒律とにおいて出家しようと望み、完全な戒律を受けようと望むならば、かれは四か月の間別に住む。四か月たってから、もういいな、と思ったならば、諸々の修行僧は彼を出家させ、完全な戒律を受けさせ、修行僧になるようにさせる。 とあるように、戒律を重視する傾向が見れます。これを、お釈迦様は「対機説法(相手に合わせてた説法)」であるから、これは聞いている相手が違うから内容な違うんだと言ってしまえばそれまでですが、現在の文献学的な立場からいえば、4章成立のころに比べ、3章ができたころは仏教教団が大規模化していて戒律を重視することで教団を維持しなければいけなくなったと考えられます。 『スッタニパータ』は確かに大変古い成立起源を持つ経典ではあるのですが、その中でも古層・最古層と分けることができます。ただし、最古層といわれる4章5章においても、その後に付け加えられた部分というものもあるので注意深く読まなければなりません。しかし、難しいことを抜きにすれば、『スッタニパータ』がお釈迦様の言葉に最も近かろう経典であることは変わりません。お釈迦様の教えを知る上では避けて通れない経典です。 >>1つだけお願いです。あまりにも難解すぎないものをお願い致します。 >>一般的な本でも結構です。 ちょっと難しくなりすぎましたかね。すみません。こういった文献学の立場からお釈迦様の生涯を通してお釈迦様の教えを解説した本の入門書としては、 『ブッダとは誰か』 吹田隆道 春秋社 なんて本があります。もともとは論文書きの先生ですので、学問的なところはしっかりしています。途中に脳科学と仏教の接点について述べているところは、私が認知心理学がサブの研究分野なので疑問が残るところですが、全体的には読みやすく書いてくださっています。 また、思想史的なことでいえば仏教の中心的な思想である「縁起」について、現在の文献学の成果を短くまとめてくださっているのは 『構築された仏教思想 ゴータマ・ブッダ 縁起という「苦の生滅システム」の源泉』 並川孝儀 佼成出版社 なんかが読みやすいですかね。 しかし、最少は全体的な仏教の概説的なものから入る方が分かりやすいかもしれません。そのあとに、仏教の学び方に疑問を持ったとき上記の書物を手に取ってみてください。 読み返すと回答になっていませんね。読みにくくてすみません。急ごしらえのため誤字脱字乱文どうぞご容赦ください。 合掌 南無阿弥陀佛
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とりあえず阿含経か法句経の和訳か、パーリ聖典の和訳を読んでみるといいかもです。一部分だけならネットでも見る事が出来ますよ。 あと、口伝だったから真意云々という所は、ちょっと違います。 人の気持ちは、文字や言葉だけでは伝えきれないものです。世尊は言語で表現する前の自分の心の在り方を、直接、人の心に伝えようとしていたのですから、残された文字や言葉をいくら集めて学んだところで、真意など解る筈もありません。 つまり、どの本を読めば云々という様な心配をしても、何も始まらないって事です。まずは勉強あるのみで、煮詰まったらまたここで質問してみればいいんじゃないでしょうか。
お礼
siryuan 様 ありがとうございます。 なるほどです。どの本が良いというテクニック的なものでなく、心のあるままにやっていくということですね。 どうやら考えすぎたのかもしれません。 先んじて、簡単な本から読んでいこうかと思います。 ありがとうございました。失礼致します。
- ks5518
- ベストアンサー率27% (469/1678)
『妙法蓮華経』(俗にいう法華経)・・・釈迦一代聖教のなかでも、第一とされています。読破してください。
お礼
ks5518 様 ありがとうございます。 法華経、、、名前は聞いたことがあります。なんだか難しそうですね。 頑張って読んでみたいと思います。 ご紹介、ありがとうございました。 失礼致します。
- alterd1953
- ベストアンサー率20% (239/1173)
お釈迦様の言葉に1番近いかどうか知りませんが 「ブッダのことば」中村 元 (岩波文庫)が非常に分かり易く共感しました。 例えば(正確な文章ではないかもしれませんが) 「共に学ぶ人がいなければ、林の中の象のように一人歩め」等です。
お礼
alterd1953 様 ありがとうございます。 図書館にありました。早速読んでみたいと思います。 ご紹介、ありがとうございました。 失礼致します。
お礼
baka-hage 様 ご親切に、ありがとうございました。 なんだか、さわりだけ拾おうと自分の浅はかさを感じました。 長い歴史の中で、歴史までもがなかなか特定出来ないものなのですね。 古い古い時代に「ブッダ」と呼ばれる方がいらっしゃったというのは事実、事実と信じたいです。 おそらくその時代には、紙も鉛筆もないでしょうから、文字を残すことさえも難しかったでしょうし。 じぶんがひとつひとつ、やっていくしかなさそうです。簡単な本から読み、多くの本を読んでいれば、心に刺さる言葉も増えていくのでしょうね。 ご紹介下さいました 『構築された仏教思想 ゴータマ・ブッダ 縁起という「苦の生滅システム」の源泉』 『ブッダとは誰か』 吹田隆道 春秋社 の2冊、読んでみたいと思います。 長い時間をかけて文章を書いてくださいまして、ありがとうございました。 励みたいと思います。 失礼致します。