>なぜ同じ曲でもシャープ・フラットなしのバージョンより、ついてるバージョンを好むのでしょうか?
上級者は「難易度」よりも「響き」を重視するからです。
ご指摘のとおり全体のメロディーは変わりませんが、「響き」すなわち聴いた印象はずいぶん変わります。
たとえば#四つのホ長調で柔らかい感じに聞こえていた曲をハ長調で弾く(移調して弾く)と硬い印象になったりします。
1オクターブの中には12もの段階(調子)があるので、相対的に上のほうと下のほうの調子ではずいぶん印象が変わるだろうということが想像できると思います。
作曲者や上級者は、この「響き」(聴いた印象)を重視するので、#や♭の数にはこだわりませんが、初心者向けの楽譜は、「響き」よりも「難易度」を重視して、「だれでも簡単に弾けること」をテーマに編曲され出版されています。そのために初心者にとってはわずらわしい#や♭の少ないバージョンとなっています。
なお、
>ピアノなどは純正律、ギター等は平均律で普通は調律されています。
これは大間違いです。ギターはもちろん平均律ですが、ピアノは平均律の楽器のなかでも代表中の代表です。曲の途中でどのような転調があっても、まあまあ許容の範囲で響きます。
純正律の楽器の特徴は、奏者が耳で微妙に音程を変えられることです。バイオリン族の弦楽器が代表で、その他、多くの管楽器なども息の速度などで音程を調整できるので純正律の楽器といえます。
お礼
ご回答どうもありがとうございます。お礼が遅くなり大変申し訳ございません。 響きを重視するというご説明、よくわかりました。私にはどうも違いがわからないのですが、 わかる人にはわかるんですね。