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定常円運動の安定性を調査する方法
- 2次元平面で質点がポテンシャルU(r)=-(a/r)-(c/r^3)の中を運動している場合、定常円運動の安定性を調べる方法を解説します。
- ラグランジュの運動方程式を用いると、質点の運動方程式を導くことができます。角運動量が保存されることから、定常円運動が存在することが分かります。
- 定常円運動の安定性を調べるために、微小量εを導入し、運動方程式に代入してεの振る舞いを調べる方法があります。具体的な手順について解説します。
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しばらくこういう問題を扱ってないので、一般論しか言えませんが。 まず定常解とは何でしょう?。それは解軌道が時間的に変化しない事です(だと思いますが)。時間が経っても解軌道は変化しないので、それは安定したものに見えます。しかしこれは、数学の世界においてだけです。実際の物理現象では定常解に対して、外乱や揺れが常に作用します。 では、数学的には時間変化しない定常軌道の安定性、とは何でしょう?。 それは、(何らかの原因で)roからの少々のずれεが生じても、十分時間が経てばε(t)は0に収束する、という事ですよね?。もしくはroのまわりの微小振動にしかならないか。 逆に不安定とは、微小でもずれεが生じようものなら最後、最初は微小でもε(t)はどんどん拡大する、という事ですよね?。 つまり安定性の解析とは具体的には、運動ε(t)の運動方程式を検討せよ、という事になります。運動方程式なんだから、ε'(t)やε"(t)は、当然計算する事になりますよね?。よって、ε(t)の運動方程式を導けば良い訳です。 こういうのを摂動法とは言わないかも知れませんが、基本は同じです。 1)系の基本である最初の運動方程式から、定常解の運動方程式を導く(ここは、たいてい簡単). 2)ずれεが生じた後でも、系の基本である最初の運動方程式は満たすはずなので、 そこにr=ro+εを代入し、roとεに関して項別に整理する(かなり大変). 3)理想的に上手く行けば、1)を2)に持ち込む事によって、roに関する項は全て消去され、 ε(t)の運動方程式が得られる(でも、上手く行くとは限らない). 理想的に上手く行かせる常套手段の一つが、ε(t)は「ず~っと微小だと仮定」して線形化し、ε、ε'、ε"の一次の項まで残して検討する事です。得られたε(t)の運動方程式の解が、「ず~っと微小」でなければ、もちろんこの方法はアウト!ですが、それはやってみるまで、結果はわからない(^^;)。 それでもアウト!だった場合は、「ず~っと微小と仮定しても駄目でした」とは言える。よって不安定。駄目じゃない場合は、予想通りでした、・・・となる(^^)。
お礼
なるほど。おおまかな全体像はなんとかつかめそうです。 あとは自分でどう処理していくかが問題ですね・・・ ありがとうございました。