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読解
エッセイを個人的に読んでます。 ここでの【通俗性】とはどういうことですか? 芥川龍之介はその作品において、すぐれた庭師のように一木一草のたたずまいに気を配り、築山や泉水の配置をととのえる。庭師は自分の造った庭が、最も美しく調和して見える一点をひそかに用意しておくと同時に、また廻廊のどの部分から眺められても破綻の起きないようにこころえている。のみならず、僕たちが無遠慮にこの眺望(ヴィスタ)の内部に踏みこみ、気ままに逍遥するならば、この庭はいままで気づかなかった美をつぎつぎと現して僕たちを楽しませてくれるにちがいない。造園術は他のあらゆる実用美術と同じように、自己に向って注がれるすべの角度からの視線に備えていなければならない。芥川龍之介の文学の造型性と、そしてさらに言いたければその【通俗性】とがここに生じた。 『ははあ、こいつはこういうつもりでこう書いたんだな I-v-1』 と見抜くのが楽しい方、よろしくお願いします。m[__ ]m ※【 】は著者ではなく僕がつけたものです。
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>庭師は自分の造った庭が、… また廻廊のどの部分から眺められても破綻の起きないようにこころえている。 >造園術は他のあらゆる実用美術と同じように、自己に向って注がれるすべの角度からの視線に備えていなければならない このような部分の叙述にみられるようなのっぺりした完全主義、いはば一般受けのする「サーヴィス精神」 というようなことを言っているのだと思います。
- ha dooo(@hadooo)
- ベストアンサー率34% (17/49)
【通俗性】=【楽しく親しみやすい性質】 という意味で書いてあるのだと思います。 「通俗性」が上の文章のどことつながるのか考えてみると、 「僕たちを楽しませてくれるにちがいない。」という部分ではないでしょうか。 通俗的な作品の、非通俗的な純文学との違いは、 「楽しませること」に主眼があり、また「分かりやすい、親しみやすい」点だと思います。 芥川作品の造型性が「分かりやすさ」を生み、 また、作品を「楽しめる」ものにすることを利していると筆者は言いたいのではないでしょうか。
- SPS700
- ベストアンサー率46% (15297/33016)
ここでの【通俗性】とはどういうことですか? 誰にでも分かる、と言う意味ではないでしょうか。