なぜ、と聞かれたら、作曲されたご本人に尋ねるしかないのでしょうが、想像はできます。
短調のメロディーがもの悲しい、というふうに感じられるのは、昭和でも、かなり後期になってからの人の感覚なのではないかと、わたしは個人的には感じております。
短調の響きそのものには、どことなく哀愁が感じられます。しかし、曲全体を通してとなると、どうでしょうか。
戦後の日本を勇気付けた「リンゴの唄」も短調でした。「青い山脈」も短調です。どちらもご年配からは、「あの音楽の軽快さと明るさに、力づけられた」という感想を聞きます。現在においても、短調の曲が悲しいという印象を受けるとは限りません。
また、「ひな祭り」には、わたしは、「みやび」を感じます。雅楽の雰囲気です。ひな祭りは古(いにしえ)からの祭り。ですから、日ごろは跳ね回っている女の子たちにも、この日は少し、みやびにかしこまってもらって、ちょっと大人の気持ちでお祭りを…。
そんな願いから、あのメロディーになったのではないかと思われます。この曲は、短調というよりは、日本音階の、陰旋法(みやこぶし)といったほうが適当のように思われます。
ピアノの伴奏より、琴や、鼓などをバックにしたほうが似合うと思いませんか?
お礼
回答をありがとうございます。 なるほど、1番は導入部分で、核心は2番以降にあるわけですね。