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物理 コンデンサーについて
コンデンサーの極板間で、電子の移動がなされるのではなくあくまでも導線を通して、おこなわれるんですよね?(>_<) そうでないと、極板でプラスとマイナスがひきつけ合ってコンデンサーに電気がたまるなんてことにはならず、移動してくっついちゃえばいいはずだから。 それなのに、静電エネルギーの考え方では極板からもう一つの極板に電場に逆らってプラス1クーロンを持ち上げたために生じるエネルギーと説明されているのはなぜですか?? よろしくおねがいします(´・ω・`)
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>>コンデンサーの極板間で、電子の移動がなされるのではなくあくまでも導線を通して、おこなわれるんですよね?(>_<) 現在の電磁気学では、「電流」の定義は、 1.通常の導線を流れる電子の流れ、オームの法則に従う。 2.ブラウン管や真空管にみられる電子の流れ、これはオームの法則に従わない。(真空管で電子工作をされていた方は詳しいはず) 3.変位電流(コンデンサーに流れる電流)として、これはマックスウエルが提唱しました。 この3つの定義がされています。なので、コンデンサについては、電子の移動がないけど、(矛盾を無くすため)「電流が流れた」ということにしようと決めたようです。 もちろん、これに納得しない専門家の方もいらっしゃるようです。 ちなみに銅線(0.5mm2)に5Aを流すと、電子の移動速度は、ミリメートル/毎秒単位という、とても遅いものです。 >>それなのに、静電エネルギーの考え方では極板からもう一つの極板に電場に逆らってプラス1クーロンを持ち上げたために生じるエネルギーと説明されているのはなぜですか?? この部分は、質問者さんが何に対して疑問をもたれたのか、私はよく分かりません。「導線が切れているのに、電流が流れるのはなぜ?」という疑問がおきるなら、それは分かりますが・・・。 最近入手した「コロンブスの電磁気学」という書籍では、このコンデンサの電流について、最新のオシロスコープやシグナルジェネレータを使って、詳細な実験を行ったところ、現在定説とされているコンデンサーの理論では、説明できない結果が出ています。(コイルも同様に従来の理論では説明できない結果が出ています) 物理学では、まず実験があり、その実験結果を満たすような論理を組み立てます。そのときに、「○○の方程式」とか「△△の定理」なんてのが生まれるわけです。その方程式は単純なものから、微分・積分の見慣れない記号をつかったものまで、いろいろあります。 電磁気学が生まれた当時、電気や磁気の実験は、現在と比べればとても貧弱な装置しかなかったと思います。その貧弱な実験装置でのデータに元づいて、モデル化し理論を組み立てて、現在の電磁気学があるわけです。 でも、現在は、ギガレベルの周波数も楽に扱えるようになってきましたし、レーザ光を使ったオシロのプローブなんてのもあって、その当時とは比較にならない高精度な実験が可能となっています。 それらの装置での実験結果に基づいて電磁気学(コイル、コンデンサや電流が流れることの定義等)を見直すと、質問者さんが習われているような電磁気学の理論(ファラデーの法則、アンペールの法則など)は、大きな見直しが必要になると記載されています。 いかに複雑な理論と方程式であっても、現実の実験結果を説明できないものは、実験結果をきちんと説明する理論に交代すべきでしょうね。 なお、私は、今から30数年前の学生時代、電磁気学を学んだとき、すっきりせず、それ以降も疑問に思い続けていたことが、この書籍を読むことで、(まだ理解は十分ではないけど)かなり納得できるようになりました。 P.S. 私たちは、入門用の相対性理論の書籍で、「マイケルソン・モーレーの実験」から特殊相対性理論が生まれたような記載を目にしますが、実際には、電子が動くか、磁界が動くか、どっちを座標系にしても、同じ結果になるはずだが、当時の電磁気学は、座標系をどうとるかによって、結果に差が生まれるのが当然と思われていたようです。それを解消するために、相対性理論は生まれたみたいです。 その「相対論的電磁気学」を見ると、なんだか天動説を正当化するための、周天円理論を組み立てているように思えてきたりします。
お礼
すごい長文でびっくりしました(>_<) わざわざありがとうございました(^-^) ちょっとわたしの勘違いだったみたいです(;_;) 回答、感謝します