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反力の分布、モーメントのつり合い
- 点A周りのモーメントのつり合いを考えると、壁からのモーメントは大きさFRで時計回りの方向を持つ。
- 点B周りのモーメントでは、壁からの反力が均一であるため、外力によるモーメントを打ち消すモーメントは存在しない。
- 不均一な反力により生じるモーメントが「壁が起こすモーメント」の正体であり、点Aと点Bでのモーメントのつり合いは完結している。
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まず,前提条件を明確にしておきましょう。 この構造をAB方向に長い梁と考え,高さをh,画面奥行き方向は一定寸法tとします。 すなわちこの梁の断面は,h×tの長方形とします。 (断面積S=ht,画面内曲げに関する断面二次モーメントI=h^3t/12) するとこの梁は断面が上下対称のため,中立軸はABを結ぶラインとなります。 モーメントもこのラインに関して計算することになります。 ここまでは,あなたの認識との違いはないと思います。 さてあなたの問題提起について考えましょう。 まず(1)については,あなたの認識どおりです。 では(2)は? あなたが間違っているのは 「壁からの反力が均一である場合」 というところです。 Fが中立軸上に及ぼすモーメントMは,どこでも等しく,その値はM=FRとなります。 このモーメントはA点を通じて壁にも作用し,反力分布を発生させます。 モーメントMによって発生する反力分布(言い替えれば応力分布)σMは一様分布にはならず,h方向に線形分布します。 上端におけるその値はσM=-Mh/(2I),下端においてはσM=Mh/(2I),中立軸上で0です。 壁にはモーメントのほか,Fによる圧縮力が直接作用するので,この圧縮応力σCも考えなければなりません。 その値はσC=-F/Sです。 要は,Fが圧縮荷重で,作用する位置が図の通り中立軸よりも上側だとすると,この梁の左端には, 上側で -Mh/(2I)-F/Sの圧縮応力 下側で Mh/(2I)-F/Sの応力 が発生します。(下側が引張と圧縮のどちらになるかは,Rの大きさ次第です。) 結論として,F×Rで発生したモーメントは,梁のどこにおいても消失することはありません。 壁からの反力は,決して均一ではないのです。 なお,「中立面より上に圧縮応力、下は引張応力が生じ、面積を掛ければ力になる」という考え方は,一般論としては間違いではないのですが,この場合には結論を導くための有用な情報にはなりません。
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- AoDoc
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下の図は、mn断面に曲げモーメントMxが作用するとき、この断面に生ずる応力を導くときの図です。断面には図のように、中立面より上に圧縮応力、下は引張応力が生じ、面積を掛けれ力になります。考え方として、圧縮応力による力の合力Fc、引張応力よる力の合力Ftとして、0点周りのモーメントとMxが釣り合うことから応力を導いています。σ=Mx/Z。実際は積分してモーメントの釣り合いを取っています。今の問題も、Mx=PR,固定部の力の分布を、梁の応力分布を面積を掛けて力に置き換えれば、同じ問題になります。
お礼
お礼が遅くなりまして、申し訳ございません。ずいぶん前にお礼申し上げていたつもりでしたが、エラーで送信されていなかったようです。 改めましてお礼申し上げます。ありがとう御座いました。
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