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不協和音の定義
不協和音の定義について、 テンションコードは不協和音だという記述を目にしました。 しかしアドナインスなどのコードは聴いた感じ不協和音に感じられません。 具体的にどのような和音が不協和音なのでしょうか? アボイドノートが含まれなければ違うのでしょうか? また、少し違う話ですが、サスフォーやアドナインスなどのコードは基本三和音や基本四和音とは言わないだけで、それぞれ三和音、四和音とはいいますよね?
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私も端折って説明したため、音階(第◯音)と音程(◯度)との使い分けで混乱させてしまったようです。 ■音階 ある音階の中の音を指定するときに、中心となる音(和音の場合根音)からの隔たりを数えて第三音、第五音という風に表します。スケールによって根音と第◯音の音程は変わってきます。 ■音程 長三度、完全五度というのは音と音の隔たりを表していて、和音の中でも特定の音そのものを表すことは有りません。よって「和音の中に長六度を含む」という表現は「和音の中のいずれか二つの音の隔たりが長六度」ということであり、6の和音を示すという事ではありません。 これらのことを踏まえて、 メジャー・トライアドは、長音階の根音、第三音、第五音を含みます。この和音に含まれる音程(転回除く)は、 根音と第三音間 = 長三度(不完全協和音程) 第三音と第五音間 = 短三度(不完全協和音程) 根音と第五音間 = 完全五度(完全協和音程) 全てが協和音程ですので、協和音と呼べます。 実際のところ、四和音は必ず長短二度音程を含むため協和音にはなりません。またディミニッシュ/オーグメントトライアドも根音と第五音間が、それぞれ減五度・増五度となるため協和音程にはならず、協和音はメジャートライアドとマイナートライアドのみになります。
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- rabbit_cat
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#1の方も言っていますが、少なくとも現代的な意味では、協和音、不協和音というのは、たくさんある和音の分類の仕方のうちの1つというだけであって、心地よいとかハモッて聞こえるかどうか、とかいう話とは全く関係ありません。 #1の方の通り、 完全協和音 和音から任意の2音をとりだしたとき、その音程が、ユニゾン(1度)、4度、5度、8度(オクターブ)のみのもの 不完全協和音 和音から任意の2音をとりだしたとき、その音程が、完全協和音の音程 + 長短3度 + 長短6度 のみのもの というのがその定義です。 これに当てはまる和音を協和音、当てはまらない和音を不協和音、と便宜上、分けることにしたというだけです。 もちろん、歴史的には、心地よく響く・響かないという分類から来ていました。 それが、意味をなさなくなってしまった(不協和音でも心地よいという感覚ができてきた)、最大の転機は、ルネサンス時代に、それまで「悪魔の音程」と呼ばれて不協和音(というか不協和な音程)の中でも最も忌み嫌われていた三全音(全音3つ分の音程)を、積極的に使いだしたことでしょう。 それが、つまり、セブンス(属七)の和音です。メジャーセブンスの3度と7度の音の間は三全音になっています。 で、セブンスの和音(というか、つまり三全音の関係にある、2音)は、単独では不安定なんで、両側から半音ずつ狭まって長三度に解決する or 両側に半音ずつ広がって短6度に解決する、のどちらかになります。 例えば、C7で三全音の関係にある音はミとシ♭ですが、両側から半音狭まるとファとラになってFメジャーに解決しますし、両側に半音広がるとレ♯とシになってBメジャーに解決します(こちらはいわゆる裏コードというやつです) というわけで、ルネサンス時代に、不協和音の中でも最も不協和である属七の和音を一瞬使うと(一瞬、不安定な感じを与えて聞き手を緊張させると)、その直後の協和音の解決感がより強調されて、単純に協和音だけしか使わない曲よりも、全体として、聞き手により強い印象を残せる、ということが分かりました。 その後、バロック時代になると、属七→解決というパターンだけではなくて、いろいろな不協和音を使って、不協和音→協和音→不協和音→協和音→ といった感じで交互に使うという手法が出てきます。(バッハなんかもよくやっています) さらに進んで、古典派の時代になると、もはや、協和音・不協和音は、単なる和音の分類の一種くらいの意味しかなくなってしまいます。(この時代には、既に、現在のいわゆるジャズで使われるテンションコードみたいなものは全て開発され尽くされています)
- pelorat
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>ということは、現在の定義では1度、4度、5度、8度のみ含まれている和音ということでよろしかったですか? いいえ、不完全協和音程(not不協和音程)である三度と六度も含まれます。 >昔は長短三度でさえ…~とはありますが、現在も長三度や短三度が含まれていれば不協和音ということでしょうか? >sus4より基本のメジャートライアドの方が聴いた感じはきれいに聞こえるのに、sus4は協和音でメジャートライアドは不協和音というのもあまり納得し難いですね。 ですので、メジャートライアドは協和音に含まれます。また、「"和音に含まれるすべての音程間"に不協和音程がないこと」が条件ですので、sus4は第4音と第5音との間が長二度となり、不協和音となります。 >あくまで聴いた感じでは、メジャートライアド、マイナートライアド、メジャーセブンス、マイナーセブンス、アドナインス、くらいまでは協和音な気がしますけどね(笑) 私もです^^; >サスフォーやディミニッシュやオーグメントは何トライアドというのでしょう? 三和音を明示したい場合、それぞれ最後にトライアドをつければOKです。 サスフォートライアド・ディミニッシュトライアド・オーグメントトライアド
お礼
あれ?すいません。再度ご回答を頂いてますますわけがわからなくなってしまったのですが、 まず短三度が含まれているマイナートライアドは不協和音なのでしょうか? その他に協和音なものは何があるでしょう? 6度があっても不協和音ではないとありますが、C6などのコードの場合5度も含まれていて5度と6度の間は2度だからC6は不協和音ですよね? あとやっぱりアドナインスは9度が含まれているから不協和音なのでしょうか?
- pelorat
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ご質問1つ目: 協和音の定義は音楽のジャンルによっても多少異なるかもしれませんが、決して「不快な和音」ではありません。不快な和音(音程)はその人がそれまで聞いてきた音楽の環境によるところが多く、昨今の音楽に聞き慣れた人であれば、11thコードでも快適でしょうし、昔の西洋音楽では長短三度でさえ響きが濁っているとされた時代も有りました。 一般的には協和音とは「協和音程(※)のみを含む和音」とされ、その他は全て不協和音とされるため、属七の和音(ドミナントセブン)でさえ不協和音に分類されます。しかし前述のとおりこれは「不快な和音」ではなく、昔から音楽の構成には積極的に使用されてきました、というよりクラシック・ジャズ・ポップスを含めた現在の西洋音楽体系の根幹として無くてはならない和音です。 というわけで、不協和音が聞いた感じ不快に感じられないということは「そういった音程(今回は長二度)に慣れている」、「その和音が適切に使われている」ということであり、なんの問題もありません。 ※…ここでの協和音程とは、完全協和音程(完全一度・四度・五度・八度)と不完全協和音程(長短三度・六度)です。 ご質問2つ目: 単に三和音・四和音といった場合は「和音中の音の種類が幾つか」を表すものですから、sus4は三和音、add9は4和音で問題ありません。
お礼
ありがとうございます。 ということは、現在の定義では1度、4度、5度、8度のみ含まれている和音ということでよろしかったですか? 昔は長短三度でさえ…~とはありますが、現在も長三度や短三度が含まれていれば不協和音ということでしょうか? sus4より基本のメジャートライアドの方が聴いた感じはきれいに聞こえるのに、sus4は協和音でメジャートライアドは不協和音というのもあまり納得し難いですね。 あくまで聴いた感じでは、メジャートライアド、マイナートライアド、メジャーセブンス、マイナーセブンス、アドナインス、くらいまでは協和音な気がしますけどね(笑) というか、もう一つ疑問なのですが、ただのメジャーコードはメジャートライアド、マイナーコードはマイナートライアドというと思いますが、サスフォーやディミニッシュやオーグメントは何トライアドというのでしょう?
お礼
ありがとうございます。 ではおさらいすると、和音の構成音の音同士の隔たりで、完全1度・短3度・長3度・完全4度・完全5度・短6度・長6度・完全8度以外の隔たりがあった場合に不協和音であり、結果的に基本的にはメジャートライアドとマイナートライアドくらいしか協和音はないということでよろしいでしょうか? (C7・CM7・Cm7なども不協和音ということでしょうか?) また、同じメジャートライアドでも、ピアノなどのかなり高音部分で弾くと不協和音っぽく聞こえますが、それでも協和音なのでしょうか?