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論文について教えてください。
一流学会誌に掲載された新しい知見が必ずしも標準的、一般的にならないのは何故でしょうか? 論文をひたすら読んで知識を得ても その知識が一般的に認知されるものでなくてはあまり意味 がない気がします。 論文の知見が標準、一般的になるのはどういう過程を経るのでしょうか? 正しい論文の読み方、捉え方について教えてください。
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一報の論文だけでいきなり、ということはあまりないと思います。 やっぱりあとから検証されたり、後続の論文が続いたりして、これはどうやらたしかのものらしい、となってようやく一般的になる感じではないでしょうか まあでもCERNとかが発表したり、別々のグループが同時期に同じ内容の論文が出たりすると、まあほぼ信用できると思いますけど。
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- 1nfinity
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生物系の場合は実験者が違うと違う結果になるというのはよくあるので、 なかなか100%否定、ということはないと思います。 というわけで、同じような実験でもいろいろな結果の論文が出るわけですが、 大体その分野の出る論文の全体的な流れで、だんだんわかってくる感じだと思います。 いわゆる一流誌に「絵に描いた餅」のようなキレイな論文がでることもあって(キレイだからこそ一流誌にのる)、 生物はこんなにシンプルじゃないだろう…とみんなが思うようなケースもたぶん多いです。 なので、あまり論文のインパクトファクターとかは関係ないかもです。
お礼
ありがとうございました。
- 1nfinity
- ベストアンサー率26% (7/26)
>その世界で最高のインパクトファクターのジャーナルに掲載された論文があって、 >その知見を否定する内容の論文が同一のジャーナルに掲載されることもあるのですか? ケースによりますが、あり得ると思います。 といっても分野やケースによってさまざまですが、 ただ、基本的にその「否定する内容の論文」も正しいかどうか後で検証になってくるという側面もあるわけですし。 ただ実験や理論において致命的なミスがあった場合なんかは、著者または雑誌により取り下げとなる場合が多いですね。 たとえば http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%B3 生物系なんかだと実験者の技量や生物の系統や飼育方法で結果が変わってくるので、反証が難しく、違った結果となっても取り下げとなることは少ないかもしれません
お礼
ありがとうございます。 何度もすみません。 また、お聞きしたいのですが Aジャーナルに掲載された論文を否定する論文が格下のBジャーナルに掲載されたとします。後者を支持する論文が続いたのですがすべてAジャーナルより格下のジャーナルに掲載されたとしたら研究者はどういう受け止め方をするのですか?Aジャーナルと同等のジャーナルに掲載されないとBジャーナルの内容が正しかったということにはならないのでしょうか? 何度もしつこくすみません。 御回答よろしくお願いいたします。
補足
私は研究者ではなく一人の医師です。研究の世界とはどのようなものだろうと質問させて頂いてます。 誤解を招いていたら申し訳ありません。 例えばLancetに掲載されるようなエビデンスレベルの高い論文を否定しうる論文であれば同等のエビデンスレベルが必要になるはずで同等のエビデンスレベルの雑誌に掲載されるだろうと思うのですが、どうなんでしょうか?
- 1nfinity
- ベストアンサー率26% (7/26)
論文の読み方というのも人それぞれですが、 分野にもよりますし。 ただ仮説を検証するためにひとつひとつの実験なり図は意味のあるものなので、どうしてその実験をしたのかをしっかり理解することが大切ではないでしょうか。
お礼
ありがとうございます。 お聞きしたいのですが、 その世界で最高のインパクトファクターのジャーナルに掲載された論文があって、 その知見を否定する内容の論文が同一のジャーナルに掲載されることもあるのですか? 御回答よろしくお願いいたします。
- guess_manager
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非常に重要な科学論の論点を含んだ質問だと思います。それだけで重厚な論文を構築できそうです。 実際、論文そのものが一般的に認知されるということは殆ど無いでしょう。世間の人に直接役に立つのは、その理論を応用して製品化されたり、政策として実行された時です。 ケインズの『雇用・利子および貨幣の一般理論』なんて読んだことがあるのは経済学部で学んだ人くらいでしょうが、ほとんどすべての資本主義国家の人々が、この理論に基づいた政策によって仕事をしたり税金を払ったりしています。 ノーベル賞を受賞した山中さんの研究も、まだ臨床実験は端緒についたとも言えない状況です。しかも、今後、ネガティブな結果が出てくる可能性は少なくありません。理論が実験室を出てから、効果が費用を上回り、倫理的・社会的慣習を乗り越えて検証された後、初めて社会的に認知され実用化されたといえると思います。 つまり、現在の社会では、知見が一般化する最も大きな要素は費用でしょう。どんなに画期的な理論でも、費用が効果を下回ったら、実用化されることは無いと思います。「ゴールドの合成方法」という論文を書くことはできますが、ゴールド合成業が発達することはまだまだ先の話、ということです。
お礼
長文ありがとうございました。 とても参考になりました。
お礼
ありがとうございます。その論文の正しさを支持する論文が続いてようやく その知見がその世界で一般的な知識になるということでよろしいでしょうか? できたら、回答者様の論文の読み方について教えて頂けませんか? よろしくお願いいたします。