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臨床心理学の研究計画書における主観的な記述
- 臨床心理学の研究計画書における主観的な記述について悩んでいます。
- 幼児の遊戯療法に関する修士論文の計画書を作成していますが、主観的な表現について迷っています。
- 遊戯療法で子どもの認知的発達を促進するためには、子どもとの感情的な関わりが重要であるという仮説を立てていますが、客観的な記述方法がわかりません。
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質問者が選んだベストアンサー
なるほど、きちんと文献をあたった上で、そこから仮説を導いているのですね。私としてはとにかく、その仮説を証明する方法を考え出しているのでしたら、特に問題はないように思えます。主観的ということを気にしているようですが、仮説が抽象的な書き方でも、方法では定義や手続きなどを具体的に書くことと思います。もし何かつっこまれたら、その方法の部分を答えれば相手も納得するのではないでしょうか。
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- kuontp
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すいません、下のは「遊戯療法」というのを読み落として書いてしまいました。 ところで遊戯療法というとアクスラインの8つの基本原則が有名ですが、それからすると「温かい感情のこもったコミュニケーション」というのは、遊戯療法をする上で至極当然のことに思えます。そう考えればこの仮説は、「温かい感情のこもったコミュニケーション」の効果ではなく、遊戯療法の効果としたほうが妥当ではないですか? 「温かい感情のこもったコミュニケーション」がない遊戯療法なんて普通はないと思いますし。 研究法には下でも触れましたが、遊戯療法と限定すると、被験者数や取れる指標もより制限があると思います。また事例でやる場合も、それを単なる事例発表ではなく、普遍性をもって「認知的発達の促進」を証明できるように書くのは、けっこう困難な作業に思えます。 でも、逆に考えれば困難だからこそ、やりがいのある研究だともいえますね。情報が少ないもので蛇足気味にいろいろ書いてしまいましたが、お節介な老婆心と思ってください(笑)。結果的に良い修論ができたらいいですね。
お礼
ありがとうございます。アクスラインについては、計画書の中で簡単に触れる予定です。
- kuontp
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仮説としてだったらその表現で良いと思いますよ。まずそのように提示してもらうと、論文の主題が読み手に分かりやすいように思います。ただ論文にするためには、その仮説を証明するための、具体的な方法が必要ですよね。認知的発達にしてもコミュニケーションにしても、それを測定する指標がいりますし、「温かい感情のこもったコミュニケーション」がどんなものかという、具体的な定義もいります。また実際に「温かい感情のこもったコミュニケーション」をもって幼児と関わったとしても、そこでの認知的発達が単なる成長上の変化ではないことを証明するには、統制群も必要です。あるいは多数の保護者の方の協力が得られるのなら、コミュニケーション能力で高群と低群に分けて幼児の認知的発達を比較するとかですね。 ただ、上記のようなこと以前に、質問者さんが立てている仮説は本当に仮説なのでしょうか? ぱっと見た感じ、当たり前のことのように思えるので、もうこのことを述べている論文があるような気もします(詳しくは知りませんが)。質問者さんは、きちんと近接領域の先行研究を調べた上で、このような仮説を立てましたか? 研究とは過去からの積み重ねですから、先行研究では足りなかったり見落とされている部分をすることが好ましいです。またそうでなく追試として行なうのなら、きちんとそのように明記しないと、勉強不足と言われたり、最悪で盗作なんてことになりかねません。 ちょっと気がかりだったので書いてみましたが、質問者さんがこれらのことを把握した上で研究をされているのなら、余計なお世話で申し訳ないです。
補足
大変具体的なご回答をいただきまして、ありがとうございました。それで、ご回答いただいた文章の第2パラグラフ以降の内容について、続けて質問させていただいて、よろしいでしょうか? おっしゃるとおり、温かみのない心理療法などないと思います。ただ、私が取り上げたい認知発達においては、感情体験が特に重要らしいこと(らしい、という程度)が文献に述べてあったのです。つまり、「その認知を獲得するためには、温かい感情のこもったコミュニケーションを「特に」必要とするのでは、というのが仮説というわけなのです。 このことがはっきりわかるように計画書に記述したら、どうでしょうか? それと、kuontp様の過去のご回答を読ませていただきました。適切な回答に敬服しております。
お礼
ありがとうございました。ほぼ独学状態で勉強しているので、kuontpさんからいただいたアドバイスはとても貴重です。