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「一番最初」という表現について
「一番最初」という表現についてお尋ねします。 ○質問1 「一番最初」と「一番最高」という二つの表現を比べた時、あなたの感じ方は次のどれですか。 A. どちらも強い違和感がある。 B. 「一番最高」には強い違和感があるが、「一番最初」にはそこまで強い違和感を覚えない。 C. どちらもさほど強い違和感は無い。 ○質問2 上でBと答えられた方に伺います。 二つの表現で違和感が異なる理由は何だと思いますか。 私自身はBのように感じるのですが、それがなぜかと考えるとよく分からないので、皆さんのご意見を伺いたくなりました。
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「一番」に「最」の付く言葉を加えたものの違和感は、「副詞+名詞」によるものもあるのですが、「一番」と「最」の意味の重複によるものもあると思います。 1)重複表現について 同じ意味の言葉を重ねて表現する重複表現と、同じ意味の漢字を重ねた熟語とは区別をして考える必要があると思います。「表現」「重複」といった同じ意味の漢字を重ねた熟語は文法上の問題はありません。「元旦の朝」「被害を被る」といった修飾部と被修飾部に同じ意味が重なっているものは重複表現の一種で、文法上は誤りとされています。 重複表現には幾つかの種類があります。 一つは「まず初めに」や「二度と再び」のように繰り返す必要のない同じ意味の言葉を2つ重ねたものです。こういった表現は口頭で使われることが多いように思います。聴く人の注意を引くための手段として、同じ意味の言葉を繰り返しているのだと思います。「一番最初」はこれに属するものです。 他には上に挙げた「元旦の朝」や「被害を被る」のように修飾部と被修飾部に同じ意味が重なっているものがあります。それ自体で既に「元日の朝」を意味する「元旦」を「朝」の修飾語に使う表現や、それ自体で既に「害を被ること」を意味している「被害」を「被る」の修飾語として使う表現です。「一番最高」や「一番最大」といった「一番最初」を除く「一番」に「最」の付く言葉を加えたものは、これに属するものです。副詞として使われる「一番」には「最も」という意味があるため、「一番最高」は「最も最高」、「一番最大」は「最も最大」を意味することになります。「一番最高」や「一番最大」はこの重複表現に「副詞+名詞」の修飾関係が加わって違和感が増しているのだと思います。 2)「一番最後」について 「一番最高」や「一番最大」は「一番」が「最高」や「最大」を修飾する構造から成り立つという解釈を前提としています。でも「一番最後」の場合は言葉の構造に関する解釈を経ずに、「一番最初」の「最初」を対義語に変更するという簡易な手続きによりって作り出すことができます。それが他の「最」が付く言葉にはない親和性の原因ではないかと思います。 3)「一番初め」について 「一番」に続く言葉が名詞であっても順序や位置を示す言葉なら、「一番前」「一番後ろ」「一番後(あと)」「一番上」「一番左」などのように、普通に「一番」が修飾語として使われているものがあり、それらに違和感はありません。これらの順序や位置を示す言葉は、そのあとに「の」や「に」が付いて連体修飾語や連用修飾語となることが多いため、形容詞や副詞と同じ扱いをされて「一番」が付いても違和感がないのかもしれません。「一番初め」もこれらと同種の言葉だと思います。
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「スカラー値」と言った表現が勘違いされたならすみません。 物理の話ではなくて言語の話をしておりましたので、文学的比喩とご理解を頂ける物と思って書きました。 「俺が一番最高!」 「いや俺が一番最高!」 「いやいや俺こそが一番最高!」 と言ったやり取りをする時、「最高」の基準が無いので、どれが本当の最高かは分かりません。この時「一番最高」と言う言葉は聞いた人の心に真に最高たる物を想起させません。 時間はおっしゃるとおり物理学に於いて任意の座標を持たない物として扱う事が出来ますが、言語は人が使う物であり、一般的に人に於いて時間は過去から未来への一方通行で、「私が最初」と言う人がどんなに多数居ても私達は時計に表される「時間」によって本当に最初の人を想起する事が出来ます。 「一番」が存在しない(もしくは一般的に認識出来ない)位置を象徴する「最高」の持つイメージを「スカラー値」と言う言葉で表現してみました。 誤解させたなら言葉足らずでした。申し訳ない。
お礼
再回答ありがとうございます。 「月ごとの平均気温を比べると八月が最高である」という場合、客観的な基準で最高の月を判定できますが、その場合でも「月ごとの平均気温を比べると八月が一番最高である」とは言わないのではないでしょうか。 また、「一番最高」以外に「一番最大」「一番最速」なども、同様に違和感があると思うのですが、それらについて説明できますか。
- Turbo415
- ベストアンサー率26% (2631/9774)
1.Bですね。 2.No3の方と同じように、良く聞く表現だからなれてしまったのではと思います。 正確な日本語としてはどちらもおかしいのでしょうけど、聞き慣れているかどうかでしょうね。 たとえば、「ら」抜き言葉である「食べれる」というのも10年前は違和感を感じましたが今はそれほど感じなくなっています。それと同じでは無いでしょうか。 まあ、私自身は「ら」ぬき言葉は使いませんし、一番最初とも言いませんけど、違和感は無くなっています。 一番最高というのはほとんど使いませんし、聞きませんから違和感があります。
お礼
回答ありがとうございます。 おっしゃることには同意します。 ただ、「一番最初」はよく聞くのに対し、「一番最高」をほとんど聞かないのには何か理由がないのでしょうか。たまたま世間で「一番最初」だけがよく使われているということなのでしょうか。 「ら」抜き言葉に触れられていますが、私は例えば、「食べれる」という言葉はほとんど違和感が無いのに対し、「暴れることができる」を「暴れれる」というのにはかなり違和感があります。 その理由として、たまたま世間で「食べれる」がよく使われ、「暴れれる」があまり使われないためだとするのも一つの考え方ですが、私はそれより「れれ」という音の連なりが発音しにくいため「暴れれる」という言い方が広まらなかったと考える方が納得できます。 「一番最初」がよく使われて、「一番最高」があまり使われないことについても、何か理由が考えられないでしょうか。
- dohedohe
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質問1:B 質問2:「一番最高」はめったに使わない表現だが、「一番最初」は比較的よく使う、あるいは使われる表現だから と思います。 「最」という字が「一番」という意味を持っていますので、本来どちらもおかしい表現なのでしょうね。「過半数を超える」みたいな。
お礼
回答ありがとうございます。 おっしゃることには同意します。 ただ、「一番最高」がめったに使われないのに対し、「一番最初」がよく使われるのは何か理由がないのでしょうか。たまたまそうなっただけでしょうか。
- netenjin
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31・男です。 私もBです。 >二つの表現で違和感が異なる理由は何だと思いますか。 「最初」という言葉は、全体の中のある一定の範囲内でも 使用するからです。たとえば、本には「第一章・第二章・・・」 と区切りがあります。さらに言うと、章の中には段落という もっと細かい区切りがあります。 「第二章の最初の段落」とか「二段落目の最初の文」とか 言いますよね。もし「本の一番最初の文」と言われたら、 「第一章の最初の一文」を考えるのが普通でしょう。 つまり、「最初」は「最初」でも全体の中には「最初」が沢山 ある訳です。「最初」という言葉は、こう言う使い方を一般的に するので、違和感を感じないんだと思います。 それに対して、「最高」という言葉の使い方を考えても 上記の様な「例」が思いつきません。という事は、一般的には 使わない言い回しなので、違和感を感じるんだと思います。
お礼
回答ありがとうございます。 > もし「本の一番最初の文」と言われたら、「第一章の最初の一文」を考えるのが普通でしょう。 > つまり、「最初」は「最初」でも全体の中には「最初」が沢山ある訳です。 ということは、「一番」を抜かして「本の最初の文」とだけ言われたら 「第一章の最初の一文」 「第二章の最初の一文」 「第三章の最初の一文」… のようにいくつもあてはまるものがあって何を指すかが曖昧になるということでしょうか。 私は、「本の最初の文」とは「第一章の最初の一文」のことでしかないと思うのですが。 (もちろん前書きのある本なら、前書きの最初の文か、本文の最初の文かといった曖昧さが残りますが、それは「本の一番最初の文」と言った場合も同じことですよね) また、「最高」にしても、年間の最高気温を考えた場合、1月の最高気温、2月の最高気温などがそれぞれあるので、全体の中に「最高」が沢山あるという事情は、「最初」の場合と変わらないように思います。
「最高」は位置を表し、「最初」は時間を表しているからです。 位置はスカラー値ですから、位置に「一番」は有りません。
お礼
回答ありがとうございます。 「スカラー値」とは、どういう意味でしょうか。 物理数学でいうスカラー値は大小比較が可能なので、一番があっても良いと思います。また、物理量としての時間もスカラー値で表されますよね?
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お礼
ありがとうございます。 「一番最後」については、まだ自分でしっくりくる説明が思いつかないのですが、回答がつかないままいつまで開けておくのもどうかと思うので、ひとまずこの質問は締め切ることにします。