源氏物語の翻訳について
いつもお世話になっています。
A.Waleyの『 TALE OF GENJI』(帚木 The Broom-Tree)から
わからないところと訳の間違っているところを教えていただければと思います。
1)
『 ”In the Painters' Workshop too there are many excellent artists chosen for their proficiency in ink drawing; and indeed they are all so clever it is hard to set one above the other. But all of them are at work on subjects intended to impress and surprise. 』
●画家たちの作業場の中にも、墨絵について彼らの熟達に対して選ばれる、たくさんの優れた芸術家たちがいます。そして実際に彼らはすべてとても才気あるので、上下に置くのは困難です。しかし題目に取り組んでいる彼らのすべては、印象づけ、驚ろかそうと目指します。・・・?
chosen for・・・「for」は(才能・好み・感情の対象)の「・・・に対して」の意味ですか?
ink drawing・・・・墨絵?
all of them are at work on subjects intended to impress and surprise.・・・・・
ここは「all of them (who)are at work on subjects が主語ですか?
But all of them~・・・ここの「But」は「しかし」ですか?
(文頭で大文字から始まるButで「only」の意味で訳すことはあるのでしょうか?)
「only」の意味だと「題目に取り組んでいる彼らのすべては、ただ印象づけ、驚ろかそうと目指すだけです」という訳になるのでしょうか?
at work on subjects ・・・・「at」は(活動)に従事している意味ですか?
2)
『 One paints the Mountain of Horai; another a raging sea-monster riding a storm; another, ferocious animals from the Land beyond the sea, or faces of imaginary demons. Letting their fancy run wildly riot they have no thought of beauty, but only of how best they may astonish the beholder's eye. 』
●一人は蓬莱山を描きます。もう一人は、嵐に乗っている荒れ狂う海の怪獣、もう一人は、中国からの恐ろしい動物たち、もしくは想像上の鬼の外観(を描きます)。彼らの空想を激しく自由奔放に振舞わせながら、彼らは美しさの考えを持たず、ただどうやったら一番彼らは眺める者の目を驚かすことができるかについての考えを持つばかりです。・・・・・?
the Mountain of Horai・・・・蓬莱山というのは仙人が住む仙境のこと、という解釈でいいのでしょうか?
demons・・・辞書に「鬼」という訳がありましたが、逆に「鬼」を表す単語は「demon」が一番近いのでしょうか?
Letting their fancy~・・・・分詞構文の付帯状況ですか?
how best・・・・どうやったら一番?
they may astonish the beholder's eye.・・・・「may」は妥当性・可能性を表す「~できよう」の意味ですか?
3)
『 And though nothing in their pictures is real, all is probable. 』
●そして彼らの絵の中には実在するものは何もないけれども、すべてはありそうなものです。・・・・・?
実在するものはないけれど、ありそうなもの・・・・
2)で言っている海の怪獣や恐ろしい動物たちなどはありそうなもの、と言っているのですか??
美しいものを描くことが好まれていたのかなと思いましたが、そういう訳でもなかったというのが意外でした。
よろしくお願い致します。
お礼
素晴らしいです!!