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カーボニル金属
いつもお世話になっています。 またまた倉庫から分からないものが出てきたのでお尋ねします。 カーボニルFe、カーボニルNiどちらも粉末径3~7μmというものが出てきました。 Fe、Niを炭素系のもの(COかな?)で還元したものだと思うのですが… カーボニルFe、カーボニルNiの製造法および特徴(組成など)ご存知の方がいらっしゃいましたら教えてください。 よろしくお願いします。
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すみません。私はガラス器具内での実験系の人間なので、冶金関係に 「カルボニルニッケル粉」と呼ばれる金属材料があるとは知りませんでした。 どうやらニッケルカルボニルを蒸留することで得られる 純度99%前後の金属粉末のことのようです。 「カルボニル鉄粉」もFe2(CO)9由来で合成されるそうです。 というわけで、A-1とA-2で恐ろしげなことを書いてしまいましたが、 恐ろしいのは前段階の原料です(^^;
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- myeyesonly
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こんにちは。 直接処理法などをかけないのですが、もうそれが間違えなく不要であるならば、この際、消防か警察に届けて協力をお願いするという手もあります。 テロ対策で法律までいる今日ですから、そういうお願いを無視するほど間抜けな警察ではないでしょう。
- Julius
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ちょっと製造法について補足します。 これらの化合物は一酸化炭素中で金属粉末を加熱して合成します。 詳しい実験方法は、丸善の実験化学講座第4版の18巻に載っています。 Fe(CO)5: 沸点103℃の揮発性の黄色の液体。 Ni(CO)4: 沸点42℃の揮発性の無色の液体。 鉄のカルボニルとしては、Fe2(CO)9, Fe3(CO)12などもありますが、 これらは常温でも固体ですので、扱い易くなります。 処分方法ですが、ラボガイドという本によると、Fe(CO)5はメタノールなどで 希釈後、焼却処理と書かれています。 私の場合は、フラスコ内に滓として残った金属カルボニル化合物は、 ドラフト内窒素下でイソプロピルアルコールなどに解かし、 希塩酸を混ぜて塩化物として処理します。 もっとも私自身ニッケルカルボニルを使ったことが無いので、 ニッケルカルボニルの処理方法については迂闊に責任を持って言えません。
- Julius
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なんと物騒なものを... 組成はそれぞれFe(CO)5とNi(CO)4。 ともに0価の金属錯体ですから、原料合成とか触媒とか様々な使い道がありますが、 窒素下で用いないと火がつきます。またカルボニル化合物ですから当然毒性がありますが、 特にニッケルカルボニルは、臭いを嗅いた人は生きていない(?)というほどの猛毒です。 見なかったことにして元の場所に戻すか(何の問題の解決にもなりませんが)、 近所の錯体・有機金属屋さんに頼んで処理して貰いましょう。
お礼
現物をAr中で取り出してX線回折を行ったところ、どちらも純Fe、純Niであることを確認しました。 微粉なので発火性があることは間違いないのですが… どうもありがとうございました^^