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経典と教典の使い分け、意味の違いを教えてください
経典と教典の使い分け、意味の違いを教えてください。 仕事で使用する必要があり、 どちらが正しいのか分かりません。 よろしくお願いします。
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- blooom
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浅学ですが、仏教学を勉強しております。 その見解から少し回答したいと思います。 仏教では、 「経」という文書がたくさん存在します。 「お経」の意味として、 「釈尊の教えをまとめたもの」と書かれていることが多いですが、 (それだけだと「教典」でもいいように思えてしまいますが、) 実際は、それだけではありません。 「経」という漢字ですが、 地球の「経緯」で「経線」とも使うように 「縦糸」の意味があります。 織物での縦糸は、表面からは見えないけれど、 無くてはならない、筋の通ったもの、です。 (中島みゆきさんの「糸」という歌も、この部分から インスピレーションを得られているかと。) 人間という、この世で最も問題多い生き物は、 織物表面の、横糸の模様しか見ていない。 「縦糸」に気づいた人が、語り継いでいるものが 「経」だということです。 「仏説○○○経」という具合に 頭に"仏説"がついているものは、 釈尊が語った法話を、語った通りにまとめた文書です。 "仏説"ついていないものは、 釈尊死後、受け継がれる中での様々な研究によって、 解説や解釈が加わって説かれてきた文書です。 今後も、 受け継いでいく中で、 必要な解釈や道理(縦糸)だと思われれば 新しいお経を追加してもいいのです! (受け継がれるかは内容次第ですが…(笑)。) 儒教や道教なども、仏教と同様、 語り継がれる内に縦糸が紡がれていくので、 「経典」と言えるかと思います。 一方、「教典」は、 ユダヤ教、キリスト教、イスラム教などを見て分かるように、 「神の"教え"」が 一言一句違わずに文書としてまとめられているもの、 であると言えます。 (歴史上、口伝であった時代の曖昧さが残っていることも事実ですが…。) 「教典」は、信者によって、 "絶対的なもの"として受け継がれていきます。 神にしろ、特定の人物にしろ、 今後の歴史において、変わることのない「教え」が まとめてある文書であれば 「教典」にあたるのではないでしょうか? 何の文書に取り組まれているのかは分かりませんが、 以上のことを参考に 判断されるとよいかと思います。 (質問日から、かなり月日が経っているようですが、 ご参考になれば幸いです。)
きょう‐てん【経典】 《古くは「きょうでん」とも》1 仏の教えを記した文章・書物。経文。 2 ある宗教で、信徒の守るべき教えを記した神聖な書。キリスト教の聖書、イスラム教のコーランなど。 きょう‐てん【教典】 1 宗教上の基本となる書物。2 教育上の基本となる書物。 平たく言うと 経典←お経をまとめたもの 教典←how-to本、マニュアル