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幸田露伴の作品でお勧めのものは?

幸田露伴の作品は、「五重塔」、「少年時代」、「華厳滝」、「観画談」を読んだだけです。この他「蒲生氏郷」を読みかけましたが文章が今一つの感じがして、途中で投げ出してしまいました。次に読みかけたのは「風流仏」ですが、これはまた抹香臭くてギブアップです。今のところ「五重塔」が印象に残っていて一番良かったように思います。 何か他にこれは、というものはないでしょうか? どうぞよろしくお願い申し上げます。

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  • kine-ore
  • ベストアンサー率54% (808/1481)
回答No.2

幸田露伴の作品については、たどたどしく読み解くのに精一杯で、人様にあれこれ申し述べる程の域には到底及びませんが、そこはそれ「同好の士」の誼ということで些かをば。 文庫版「浄瑠璃・寝耳鉄砲」の解説は次のように紹介しています。ご参考になればいかがかと。 「「風流佛」や「奇男児」や「對髑髏」や「一口劍」に見られる、若くて才能のある作家が採りがちな観念の造形化や類型的発想法を脱し、一個の人間に対する興味に正面から筆を着けようとした、すなわち実写的な試みによる最初の作品と考へらえるのであり、初期の代表作となった「いさなとり」「五重塔」に先行している」(鹽屋賛) ところが露伴ならではのこの「観念の造形化」にも心奪われる者としては、初期の「風流佛」「一口劍」もまた、「五重塔」にと続く職人気質ものとして、その精根の限りに懸ける気概の発揮には同列の印象も受けています。 壮年期の史伝物「平将門」「運命」は、鴎外のそれを更に突き抜けた「火の玉だましひ」の不思議の世界を覚えます。 そして露伴の生涯に通底する「幻」「妖」「奇」の世界は「幻談」「雪たゝき」「連環記」などにおいて、もはや広大無辺の露伴宇宙が窺えます。 近ごろは「評釈 猿蓑」に触れながら、日本語として煮詰められ、また研ぎ澄まされた究極の言語世界のあり様を垣間見せられつつあるというところでしょうか。

abaronx
質問者

お礼

『平将門』、『雪たゝき』、『連環記』の三つを青空文庫からダウンロードしてざっとはじめの方を見てみました。ぜひ読ませて頂きます。ご回答ありがとうございました。

その他の回答 (1)

  • 31192525
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回答No.1

abaronxさん、こんにちは。 「五重塔」は傑作ですね。露伴の中では随一かと。「観画談」がお気に召したのならば、 『幻談』はいかがでしょうか。 「幻談・観画談 他三篇」(岩波文庫) あとは、中国モノですが・・・ 『運命・幽情記』(講談社文芸文庫) たしかこれは良かった、と思います。なにぶんずいぶん昔に読んだので。。。

abaronx
質問者

お礼

『幻談』面白かったです(ちょっと気味の悪いところもありましたが)。青空文庫からダウンロードして一気に読んでしまいました。 『運命・幽情記』の方は青空文庫で『運命』(底本の親本は改造社の『幽秘記』)がダウンロードできまして、最初の方を少し読みました。文語調で格調が高く、こちらの方は少し時間がかかりそうですが、是非読ませて頂きます。 早速のご回答ありがとうございました。

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