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紫砂焼の焼成温度
上海周辺に「紫砂焼」という陶器があり、お茶の急須として有名です。本校では特色ある教育活動として実際に焼いてみようと陶芸窯を設置しました。これから焼成実験をしてみますが、焼成温度など基本的なことを教えていただければ幸いです。
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>釉薬を使うか、使わないかが陶器と土器の境目なのでしょうか? 陶器は「白く透明」な生地で.鉄を含みません。焼成温度がSK7-10程度。全体がガラスかすると(軟質)磁器.しなければ陶器となります。 土器は.これらよりも温度が低く.全体が均一化することなく.りゅうかいがみられます。 これが.土器-陶器・磁器との境です。 > とかされるものはなんですか? nR2O nRO Al2O3 mSiO2 で生地のゼーゲル式が示されます(アルミ(両性金属)が1になるようにあわせる。釉薬はアルカリ+アルカリ土類の合計を1に合わせる)。鉄が3か(Fe2O3)の場合はアルミに含めて計算します。 一般的性質として.アルカリ金属・アルカリ土類金属が溶剤(昔は火へんの溶を使った)になり.残りの両性金属(Al2O3,Fe2O3等)や酸性金属(SiO2)を溶かします。 Fe2O3が還元されてFeOになると.溶剤としての性質が出てきて簡単に溶かし始めます。 >雰囲気の取り扱いとはなんですか? 雰囲気とは.焼成中の品物の周りの空気の状態です。 酸化雰囲気.還元雰囲気.中性雰囲気 なんて使います。電気炉の場合には「中性雰囲気」になるので還元にはならないでしょう。ガスを入れたりすると還元になります。
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- NIWAKA_0
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こんにちは。 焼き物の専門的なことはサッパリなのですが、 中国茶器にはちょっと興味がありますので、 お役に立てれば。 「紫砂焼」は、例外もあるのかもしれませんが、 大概素焼きです。 ですが、元の土の質なのでしょう、地肌は大変滑らかです。 素焼きであることと、滑らかさとがあいまって 使い込むほどに茶渋などが染み込み、 独特の艶・色合い・さらには香りまで生まれるのです。 んだから、茶渋がついたからといって洗剤なんかで洗っちゃダメです。 茶渋は「景色」のひとつですが、洗剤の臭いはちょっとね。 (「養壺」で検索してみてください) また、煎れるお茶にもよるのでしょうが、 「高い温度で」「薄く」焼いたものが上等とされるようです。 「上質」とされる茶壷(=急須)は、 蓋で把手を軽く叩くと「コンコン」でも「カンカン」でもなく、 「チンチン」と澄んだ「声」を聴かせてくれます。 ただ、「高い温度」ってのが具体的に何度か、って言われるとわかんないんですが…。 (いくつか調べたところでは、「1180℃」としているところがありました。)
お礼
大変詳しいサイトをご紹介くださりありがとうございました。紫砂焼といってもいろいろあるのですね。本校では、茶道具をつくるわけではありませんが、これを読むと急須でも作りたくなります。人形や皿などを考えていますが、本物の紫砂泥だとするともったいないでしょうか。土の値段は1kg300円(上海価格)くらいです。本物かなー?
>なお、釉薬は使いません よって.「陶器」ではありません。万古焼きとか瓦に代表される「土器」です。 >鉄分を非常に より.ローム系粘土で.焼成温度が低く1000-1200度(SK3-7数値疑問)程度で燒結します。 この場合.条件によって還元になると.Fe2O3が還元されFeOとなり強力な溶剤となりますから.雰囲気の取り扱いに注意が必要です。 お話から.1000度までのニクロム線.1200度までの(名所う忘却).1500度までのカンタル線を使用した電気炉がありますが.1200度までの低価格品でしょう。1200度は限界に近く.ヒーター線が蒸発しやすいので「低温が長持ちする」ことになっています。この電気炉に対応した耐火物が各種あります。 中国関係では名古屋工業試験所瀬戸分室が昔結構交流がありました。めいこうしを捜すと何か見つかるかもしれません。 以上が覚えている範囲です。
補足
ご指導ありがとうございました。 ところで、釉薬を使うか、使わないかが陶器と土器の境目なのでしょうか?また、FeOが強力な溶剤とありますが、とかされるものはなんですか?雰囲気の取り扱いとはなんですか?教えていただければ幸いです。 なお、ヒータはクロム、モリブデン、アルミの含まれた合金だそうです。
中国投機は景徳鎮しか情報を持っていません。 使用している土の産地等。できれば化学成分。通常ロームが1000度程度.「陶器」用土ならばSK7-10で本焼き。 素焼きは見て「ちょっとあかくなったかな」くらい。通常.土により「陶器」の焼成温度が変化することはないはずです。土の焼成温度が変化する場合には.土器とか磁器とか分類が変わりますから。 使用している釉薬の分類(鉛湯・石灰湯・亜鉛湯....) 焼成温度・雰囲気か変化するのはこちらの影響が大きいです。ゼーゲル式がわかればお知らせください。大体の温度がわかります。 しらき洋一.陶芸のための科学.あたりを読めばある程度検討付くかと思います。
補足
早速ありがとうございます。 分かっていることは、上海近くの宜興で産出する土であり「紫砂」は岩石層の下にある特殊な土で、鉄分を非常に多く含んでいるとのことです。なお、釉薬は使いません。 SK-7とかゼーゲル式とは何かも知らない素人です。 窯は1200度まで対応しますが、もう少し低い温度で使うほうが、寿命が長くなると聞いております。
補足
ご回答ありがとうございます。 中国のサイトから土の組成が少し分かりました。 俗称紫砂泥。Al2O3(酸化アルミ?)含有量約20%、 Fe2O3(酸化鉄)含有量8~10%だそうです。他に、 伊利石、高令石、石英、白雲母、針鉄鋼が入っているそうです。ゼーゲル式については、今学習中です。