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サルトルは人気ないの?
サルトルの「存在と無」を読んでみたいのですが,岩波文庫に入ってないんですね。単行本としても置いてない。 人気がないんでしょうか。だとすればなぜ? 人気の有無は哲学と関係ないですが,あまりにも不思議なので質問します。
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サルトルは確かに人気ないですね。サルトルの批判者のレヴィ=ストロース(構造主義人類学)とか、メルロ=ポンティ(現象学)の方が人気が出たから、という理由もあるんでしょうね。ちなみに岩波文庫には、レヴィ=ストロースもメルロ=ポンティも入ってません。サルトルの師匠筋のフッサール(現象学の始祖)、ハイデガー(フッサールの弟子、現象学)は入ってます。サルトルらフランス人にはじめて現象学を紹介したレヴィナス(ハイデガーの弟子で批判者、現象学)は入ってません。 まぁ、他の書店から定番の訳が出てる場合、文庫にするにはいろいろ権利関係や本屋同士の大人の事情があるんじゃないですか。でも岩波文庫に現代思想はあまり期待しないほうが良いんじゃないですか?講談社の「現代思想の冒険者たち」シリーズに入ってる哲学者・思想家のうち何人が岩波文庫に入ってるでしょうか?フロイトもロールズもクワインもドゥルーズも入ってない。ウィトゲンシュタインは、最近、入ったばかりです。 ちなみに、サルトルの哲学は僕は直接は知りませんが、レヴィ=ストロースの構造主義が流行ったことで、見捨てられた哲学というイメージがあります。サルトルは古い、というイメージです。人気の有無は哲学と関係ない、と簡単に言い切れるでしょうか?ソクラテスやプラトンが流行る、ということはあまり聞きませんが、ニーチェやフロイトやマルクスやフーコーやドゥルーズは、やっぱり一時期「流行った」思想家ですよね。サルトルも然り、だと思います。
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- yotugi
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人気とかの問題ではなく、たまたま「サルトル」について書ける人が岩波にいなかったのではないでしょうか。いろんな出版社から新書は出てますが、哲学系の新書には偏りがありますよね。ある意味書き手の専門分野に左右される部分があるらしいです。その点、学術新書なら大抵の哲学者は載っていたいた気がします。どうしても読みたいのでしたら岩波文庫以外の新書を探してみてはいかがでしょうか。もしくは下記の本を図書館でかりるとか。国会図書館なら100%あるはずです。(その本が貸し出し可能かはわかりませんが) その分厚い本を絶対買いたいというのであれば、神田の古本屋を回るとかしないと手にはいらなかもしれないですねえ。 また、別な視点から言うと、サルトルに限らず、一般の本に比べて哲学書自体が人気はないとは思います。不景気で苦しい出版業者は、どんなによい内容の本でも、売れない本は出さないです。だから、それでも出す場合、下記のような値段になるらしいです。 以上出版業者の友人をもつ大学生からの回答でした。
お礼
国立国会図書館! 回答ありがとうございました。
- apple-man
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ハードカバーなら人文書院から出てます。 存在と無はぶ厚すぎるんでしょうね。 18年くらい前に買ったときは上、中、下 3冊だったんで、上を読み終わってから 中を買おうとしていたら、絶版になって いました。 現在のは上下2冊ですが、各7600円 ですもの。高すぎます。 本の値段は需要と反比例ですから 7600円というのは相当需要が ないんでしょう。
お礼
高いんですよね。 楽天で古本売ってましたが,本当に古そうでした。 回答ありがとうございました。
お礼
回答ありがとうございます。 比較的最近(?)の哲学書を読もうと思ったら,図書館に行くか,それなりの出費が必要ということみたいですね。