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背理法って?

√6が無理数であることを用いて、 √2+√3が無理数であることを証明せよ。 普通は(?) √2+√3=a(aは有理数)とおいて、両辺2乗し √6=(a^2-5)/2 となり、右辺は有理数となるので矛盾! としますが・・・・、 (1) √2+√3を2乗して、5+2√6!  これが無理数なので、無理数!  って証明になります? (2) 有理数と仮定して、2乗しても有理数だ!  ところが無理数になるので矛盾!  これは? 私は、(1)は、5+2√6が無理数になる証明が必要    (2)は、有理数のみが2乗して有理数になるわけではない(逆が成り立たない)のでだめ? と思うのですが、数人で話し合った結果、 背理法では逆は成り立たなくても良い!という結論になりました? でも、いまいち納得できないので、専門家の意見をお聞かせ願えればと思います。

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  • liar_adan
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回答No.2

どこまで証明するかは、勉強しているレベルや、 解いている問題のレベルによっても違ってきます。 たとえば、(1)の問題は、 大学ならそのままで証明できたことにしてもかまいません。 しかし、背理法の使い方を勉強している段階では 証明を書かないと点をもらえないと思います。 (2)の問題について、 逆は成り立たなくてかまいません。 この問題は 「aが有理数なら絶対にa^2が有理数になる」…(※) 事を利用しています。 一方、「aが無理数ならa^2は無理数」は成り立ちません。 有理数になることがあります(たとえば√2)。 これは論理の用語では「逆」ではなく「裏」と言いますが、 いまは関係ありません。 背理法というのはつまりこういうことです。 最初にひとつだけ、正しいかどうかわからないことを仮定して、 それから正しい論理を積み重ねていく。 最終的に、おかしな結果になったら、論理のどこかにまちがいがあるわけだ。 だけど、論理の組み立て自体はまちがってはいない。 まちがいがあるとすれば、最初に仮定した、正しいかどうかわからないことだけだ。 だから、おかしな結果になったからには、 最初に仮定したことがまちがいであるに違いない…。 こんな感じです。 今回の場合、 「有理数を2乗しても有理数」 「有理数同士を四則演算しても有理数」 というのは正しい論理です。(これ自体、証明する必要はありますが) だから、正しくないところがあるとすれば、 最初のaが有理数ということだけだ。だからまちがいだ、 となります。

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  • stomachman
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回答No.5

No.5は「実数」という言葉を使わないように書いてみたのですが、やっぱ誤魔化しちゃいけないなー、と思いまして、訂正です。 命題(a)について、 「xが無理数であるとは、しかもx=n/mとなる整数n,mが存在しない」というのは正確ではありません。 「xが無理数であるとは、xが実数であって、しかもx=n/mとなる整数n,mが存在しない」 と言うべきでした。同様に、 「xが有理数であるとは、xが実数であって、しかもx=n/mとなる整数n,mが存在する」 と言うべきなのですが、こちらについては 「x=n/mとなる整数n,mが存在するならば、xは実数である」ということが言えるもんですから、「xが有理数であるとは、x=n/mとなる整数n,mが存在する」だけでもイイという仕組みです。 以上から、 (a)「どんなxであれ、xが実数ならば、(もしxが有理数ならばxは無理数ではない)し、(もしxが無理数ならばxは有理数ではない)」 というのが正確なところです。 すると(「実数」という言葉を出した以上は)「xは有理数であるか無理数である」と言う代わりに「xは実数である」と言っても同じ事である((a)から明らかです。)ので、 (b)は「√2+√3は実数である。」 (d15)も「5+2√6は実数である。」 と言うべきでした。

  • stomachman
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回答No.4

専門家じゃないですが。 ●√2+√3が有理数であると仮定する。 ●(√2+√3)^2=5+2√6である。 ●√6は無理数である。 とても良いアイデアですね。でも、きちんとやらないと証明にはなりません。 足りないのは、 (a) どんなxであれ、もしxが無理数ならばxは有理数ではなく、もしxが有理数ならばxは無理数ではない。 (b) √2+√3は有理数であるか、または無理数である。 (c) どんなxであれ、xが有理数ならば、x^2は有理数である。 (d) 5+2√6は無理数である。 を証明することです。これができたら、あとは以下のようになります。 ================ √2+√3が有理数である…(1) と仮定する。 どんなxであれ、xが有理数ならば、x^2は有理数である。…(c) (1)と(c)から (√2+√3)^2は有理数である。…(2) さて、 (√2+√3)^2=5+2√6である。…(3) 5+2√6は無理数である。…(d) (3)と(d)から (√2+√3)^2は無理数である。…(4) ところが どんなxであれ、もしxが無理数ならばxは有理数ではなく、もしxが有理数ならばxは無理数ではない。…(a) (4)と(a)から (√2+√3)^2は有理数ではない。…(5) (2)と(5)から (√2+√3)^2は有理数であって、しかも有理数でない。…(6) これは矛盾です。従って、最初の仮定(1)は偽である。 ゆえに、仮定(1)の否定 √2+√3は有理数でない…(1') が真です。(このように、矛盾を導くことによって、最初の仮定の否定を証明するのが背理法(別名、帰謬法)です。もちろん、「逆が成り立つかどうか」なんてのはオカドチガイの話です。) そして、 √2+√3は有理数であるか、または無理数である。…(b) (b)と(1')から √2+√3は無理数である。 証明終わり となります。 =============== では(a)~(d)はどうやって証明するか。 (a) どんなxであれ、もしxが無理数ならばxは有理数ではなく、もしxが有理数ならばxは無理数ではない。 これは「無理数」「有理数」という言葉の定義から明らかです。すなわち xが有理数であるとは、「x=n/mとなる整数n,mが存在する」ことである。 xが無理数であるとは、「x=n/mとなる整数n,mが存在しない」ことである。 「」の中が丁度互いに否定になっていますから、xが無理数であるならば有理数ではなく、xが有理数であるならば無理数ではない。 *ただ注意すべきなのは、「どんなxであれ、もしxが無理数でないならばxは有理数であり、もしxが有理数でないならばxは無理数である。」とは言えないことです。どうしてかというと、xはどんなxでも良いのですから、x=馬、というのでも構わなくて、馬は有理数でも無理数でもありません。(「x=女ならxは無理数だ」という説はちょっと別の話です。) (b) √2+√3は有理数であるか、または無理数である。 「√2と√3を足したものが、有理数でも無理数でもないワケノワカラナイものになったりは、しない」という意味です。 証明は簡単そうで実は大変です。 でも、これはま、証明無しで使って良いということにしても構わないでしょう。 なお、「普通は(?)」として紹介なさった証明でも、「√2+√3が有理数でない」ことしか証明してありません。(b)が抜けていますから、ホントは「ゆえに、√2+√3は無理数である」とは言えていないのです。 (c) どんなxであれ、xが有理数ならば、x^2は有理数である。 これは簡単ですね。 xが有理数であるとは、x=n/mとなる整数n,mが存在することです。x^2 = (n^2)/(m^2)であり、n^2もm^2も整数だから、x^2=N/Mとなる整数N,Mが存在する。ゆえにx^2は有理数である。(証明終わり) (d) 5+2√6は無理数である。 証明してみましょう。 xが有理数、yが有理数のとき、x+yも有理数である。…(d1) これはx,yを分数で表しておいて通分すれば証明できます。 xが有理数、yが有理数のとき、xyも有理数である。…(d2) これも簡単ですね。すると、背理法が使えます。 5+2√6は有理数である…(d3) と仮定する。 -5は有理数である。…(d4) (d1)と(d3)と(d4)より (5+2√6)+(-5)は有理数である。…(d5) そして (5+2√6)+(-5)=2√6…(d6) だから、 2√6は有理数である。…(d7) 1/2は有理数である。…(d8) (d2)と(d7)と(d8)より、 (2√6)(1/2)は有理数である。…(d9) そして (2√6)(1/2)=√6…(d10) だから √6は有理数である。…(d11) (d11)と(a)から √6は無理数ではない。…(d12) ところが √6は無理数である。…(d13) ことは分かってるんだから、(d12)と(d13)から √6は無理数であり、しかも、無理数ではない。…(d14) これは矛盾です。従って、最初の仮定である(d3)は偽であると分かり、 5+2√6は有理数ではない。…(d3') と分かります。(ここが背理法。) さて、 5+2√6は有理数であるか、または無理数である。…(d15) は証明を必要とするのですけれど、これはま、使って良いことにすると、 5+2√6は無理数である。…(d16) が証明できます。

  • kito2002
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回答No.3

専門家じゃありません。 文系の人間です。数学得意じゃありません。 パッと読んでの感想です。 >(1)は、5+2√6が無理数になる証明が必要 ならば、 >(2) 有理数と仮定して、2乗しても有理数だ!  ところが無理数になる の“無理数になる”も(1)と全く同じ証明が必要になるのでは? ポイント外してたらごめんないさい。

noname#24477
noname#24477
回答No.1

(ア)有理数の2乗は有理数 (イ)無理数の2乗は有理数または無理数 だから「2乗したものが無理数ならば元の数は無理数」 という推論は正しい。 これは(ア)の対偶になります。 対偶を証明するのは一種の背理法です。 逆が成り立つかどうかは関係ありません。

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