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廃仏毀釈と歴史教育
- 高校日本史ベースの教科書全てに廃仏毀釈が記述されているが、主観的表現は少ない
- 教師レベルで廃仏毀釈の歴史事実を主観的に展開する場合、廃仏毀釈は好意的に評論することは不健全であり、排他的な政策として表現されることもある
- 廃仏毀釈の歴史事実を教科書レベルで記述するには、歴史事実を粛然として記述するのが適切だが、教師レベルでは文化破壊の側面や必要悪といった複眼的表現も考えられる
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これを歴史の授業の中で行うと2時限や3時限ぐらい取られますよね? 時間をある程度もらえるというのなら背景を含んだ授業もいいですけど。 紹介するのなら数百年続いた伝統でさえ、わずか数年で灰燼に蛮行がかつて日本で行われていたこと、 そのエネルギーが蓄積されていたという事実です。 何故かはよく分かりませんが、ともかく短期間に次々と破壊された狂気があったことは事実です。 扇動されたとはいえ、民衆を動かした源泉は何だったのでしょう? そこまで考察してしまうと心理学とか、そういう方面の知識も必要でしょうから、 歴史という限られた時間の中ではオーバーワークぎみだと思われます。 そういう政策を取らねば維新政府が国体を保てなかったということ、 時間が許せばそれに乗じた勢力が存在することぐらいでしょうか。 でも、天皇さんて必要なのって思っている高校生に理解させようというのも大変ではないでしょうか。 別の視点からいえば宗教の麻薬性みたいなものを講義してみたいと思います。 理由としては現代日本人が宗教のもつ威力の理解に希薄であり、 反対に中国共産党はそれに最も警戒心を持っているという現代的な要請があるからです。 キリストの時代から世界各地で為政者に都合の悪い宗教は迫害を受けてきました。 廃仏は中国や韓国でも行われています。それは宗教が民衆の結束力を高めるからです。 それに対して迫害を受けた仏教や道教はどう変化していったのでしょうか。 キリスト教に至っては迫害されていたのにいつの間にか国教になり、現在も大繁栄しております。 選民思想だらけのユダヤ教も三千年の長きに渡ってしぶとく生き抜いています。 あれだけマイノリティなのに何故淘汰されなかったのでしょうか。 とても歴史の授業の中では教えられませんね。脱線失礼しました。
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- Yelm
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廃仏毀釈について生臭い話をしますと、当時のお寺は金貸しを大きな収入源にしているところが多く、その為に民衆がこの機会にと借金を踏み倒す為に襲撃した事が多かったようです。 もちろん「借金踏み倒し」が廃仏毀釈の主因とまでは言いませんが、当初は小さな事だったのが民衆の熱狂によりとんでもない事態を招くのは現在の「預言者冒涜映像に対するデモ」などを見ても分かるでしょう。 もし歴史教育の場で教えるならば、文革時の紅衛兵や上述の反米デモのように「民衆の暴走」の一環として教えるべきではないかと思います。
お礼
回答ありがとうございます
補足
>歴史教育の場で教えるならば、文革時の紅衛兵や上述の反米デモのように「民衆の暴走」の一環として教えるべきではないかと思います なぜでしょうか? 山伏や修験道の類が庶民に金を借りたり、借りたりしたのでしょうか? 廃仏毀釈において仏教のみならず、世俗と乖離した修験道・鬼道・陰陽道の類が襲撃される由縁が不明なのです。一部の宗教は憤怒を買った部分はあるとは思いますがね
- amenhotep2000
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回答を含めてから質問者様の投稿内容を考えているので、趣旨が脱線したらすみません。 私は、物持ちが良く、30年前の小学校5年の「道徳」の本をまだ持ってます。興味深いことに、明治時代、日本の財産である日本美術を岡倉天心と共に守った、フェノロサの記述があるのです。 授業で習った記憶がないので、私もそんな小さい時はわからず、忘れてしまったか、先生が教えなかったものと思います。 廃仏毀釈を文化大革命とする説は、興味深く、私は、このことによって、日本人は仏教という宗教心が弱まり、更に戦後、天皇を頂点とする武士道を捨てたため、多くの国民が、大いなるものを信仰するという価値観がなくなり、物欲のみの高度経済成長に謳歌した果ての今、バブル崩壊で今後も何年失われた時間と呼ばれるかわかりませんが、閉塞した状況でどうあるべきかと考えている状況と思います。 私は、20世紀が戦争の時代と言われますが、戦争は二度と繰り返したらいけないと考えます。 人間は過ちを犯すのが常ですが、現在、この政治カテゴリでも領土問題をめぐり過激な発言も相次いでますが、不安定なアジア情勢中、戦争になったら、私は人間はサルより劣る動物と考えます。 温故知新とも言われますが、人類は過去の歴史から学び、どうすれば戦争をせずに平和な世界を創造するのか、叡智を結集しなければなりません。 戦前も日本型の民主主義はありましたが、私も現在勉強中ですが、天皇が悪いというよりも、統帥権の独立という制度の乱用で軍部が暴走し戦争に至ったというのが問題と思います。軍部により暗殺されることを覚悟の上で戦争に反対し、政策を行なった、真の政治家もたくさんいると思います。 本論に戻りますが、以上のことを考察するに、廃仏毀釈問題を深く問い詰めると、天皇崇拝による、日本の軍事化を危惧する、アメリカのGHQの政策により、教育削除と私は推察します。 回答者様の意見のように、確かに歴史は暗記という詰め込みになりすぎます。私は歴史という授業だけで教えるのでなく、小学生から「道徳」という授業も活用し、過去の偉大な日本人の伝記をやさしく伝える教育をしてから、高校で廃仏毀釈を思考できるくらいのレベルに持っていけないかと考えますが、更なるご意見をお願いいたします。
お礼
回答ありがとうございました
補足
私の 廃仏毀釈=文化大革命説 は、ニアンスとしては、当時の民衆の寺社仏閣に対する憤怒と宗教権威の失墜という視点で、欧州『魔女狩り』のような集団ヒステリックの視座で検証しています 本件に関して、天皇神道に対する特別扱いは教科書レベルでは複雑であることは何も触れるべきはないように思いますが、どうしても気になるのが、古代の日本の土着宗教の排除という不思議です 密教と鬼道の混成化などの日本独特の宗教・習俗がなぜ否定されるに至ったのか? 廃仏毀釈は、”庶民の宗教権威離れ”と看做せるか?というのもテーマです これは、庶民の合理主義・近代化のために必要とも言える通過儀礼の側面もあるのですが、本来は、宗教権威からの乖離は漸次的なものであることを踏まえて、疑問を感じているわけです 現在の日本の無宗教?宗教的柔和さ?などを検証する上でも避けるべきではないテーマだと思うのですが、どうも史料が・・・
- xx x(@hateha2_goo)
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あの世、この世に、天使と悪魔がいるならば、廃仏毀釈は、悪魔に魂をうったのである。?
- hekiyu
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当時は、列強の侵略にアジア、日本が怯えていた 時代でした。 だから、日本は、防衛の為に一枚岩になる必要があり 、欧米からの文化侵略にも耐えるように、日本独自の 宗教である神道を重視したのである、という ことを教えればよいのではないですか。 現代の日本人は、平和ぼけしているためか、 軍事的観点から物事を見ることをしないように している節があります。 日清日露戦争なども、半島が地政学的、軍事的な 要だということは全く教えていません。 これでは歴史を正しく理解できません。
お礼
回答ありがとうございました
補足
補足 私個人には、廃仏毀釈の歴史背景には、政府の恣意性よりも、庶民のエネルギーがなぜ大規模な破壊運動に至ったか?という集団ヒステリック論の視座で検証しています いわゆる『魔女狩り』に近いニアンスを含めて しかし、研究上において史料が乏しく、難しい壁を感じています 私が、廃仏毀釈を文化大革命を論説するのは、単なる政治政策ではないことを重要視したもので、天皇神道を批判するような主旨ではないのですが、概して誤解される傾向にあるのが残念です