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改作(本)について
中村本「夜の寝覚」や「とりかえばやものがたり」、「無名草子」など、いろいろな改作本があるのですが・・物語にとって改作はどのようなものだと思いますか?肯定されるもの、あるいは否定されるものですか?みなさんの意見を聞かせて欲しいです!
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100Goldさんの意見は中世代の文学を勉強する者にとっては一般的な見識だとおもいます。 当時の知識人などの間で、写本をすることは教養のひとつとして盛んに行われていました。さらに、当時は印刷技術などがないので、一文字一文字書いていったわけですが、その間にもっとこっちの表現がいいんじゃないか??とか、私はこう思う。と変化を加えて膨らんでいったわけです。そして、現代ではどれが元で、どれが、正しいか??ということが文学者の間でもよく問われていますね。そこに、いいとか悪いとかといっても、それが文化だったので、仕方がないというのが私の意見です。ようするに、当時の人は改作することも楽しみのうちの一つだったといえるでしょう。 現代では、やはり著作権の問題などがあり、製作者の権利??などがよくいわれていますが、日本文学においてや、中国文学でも、文学の世界では、元の有名な作品を少し、借りて、俳句でいう本歌取りのようなことが行われることが、よくありますし、そこは江戸時代では粋のようなものだとおもいます。どちらかというと、当時はもっと心が広く、自分の作った作品がいろいろな形で広まること自体に重きを置いていたのではないかと思います。よって、肯定ということになりした。
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- 100Gold
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物語にとって改作は基本だと思います。近代の作劇の根源を追求すると、民話や伝承、神話に行き着くと思いますが、こういった口語伝承はさまざまな改作を経て成立してきたと考えるからです。出版業者の保護のために著作権という考え方が成立した近代ではあまり改作という作業が行われなくなって、口語で伝承されている都市伝説などに残滓が残るのみでしたが、インターネット上で復活しつつあるように思えます。文化は暫進から生まれます。改作によってこそ革新的な物語が生み出しうるのではないでしょうか。
お礼
丁寧にありがとうございます!とても参考になりました!!
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