- ベストアンサー
黒毛和牛の会計について教えて下さい
肥育牛の場合、仕掛品に計上しますが、そうすると出荷出来るまでの間、税金計算上費用が少なくなり、資産が増加しますが、それは仕方がない事なのでしょうか?
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
>それは仕方がない事なのでしょうか? ときかれれば仕方ないというしかありません。 会計学には費用収益対応の原則という考え方があります。 これは費用というのはそれに関係する収益(この場合は売り上げ)に関連して計上するという考え方です。 肉牛の肥育は、販売できるまで大きく育てて売ることが目的です。 それまでは商品価値を増加するために費用を投下していると考えられます。 例えば建売建築では、土台から柱屋根と順番に建築していきますが、完成して売れるまでは費用ではなく資産の増加と考えます。この場合もやはり仕掛品です。 税金計算上費用が少なくなりというのは、販売前の事業年度では費用が少なくなりますが、販売時にはそれが一挙に売上原価という費用になります。 従って全部の年度を通算すれば費用の額は同じです。 ただ費用を配分する事業年度が違ってくるため、年度ごとの税金の額が変わってきます。でも税率が同じであれば通算の税額は同じです。 要するに仕掛品で繰り越すということは、その処理で適正な年度に税金を配分する処理だということを意味するのです。決して費用の総額を減らすことではありません。
お礼
早速のご回答ありがとうございます。 そうですね、年度を通算すれば同じですね。 わかりやすく丁寧なご説明ありがとうございました。