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小国寡民 縄とは、、、
老子の八十章に小国寡民章ありますよね。 その中で「人民に、縄をむすんで約束のしるしとさせる」や「売買の取引には縄に結び目をつけて数える」などという解釈ができると思いますが、ここでは縄はどういった役割をはたしているのでしょうか。結ぶことによってどういう意味があるのでしょうか。
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- ojiq
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http://slashdot.jp/articles/03/07/02/075233.shtml?topic=62には次のように書いてあります。 「インカ文明は無文字だったと言われているが,縄の結び目を使った情報伝達・蓄積の手段はあった。その結縄文字「キープ」が言語を表現したものかどうかは定説になっていないようだが,Discovery Channel の記事によると,解読状況がSigns of the Inka Khipuという書籍で発表される。Harvard University Gazette 5月22日号の String theorist という記事でも紹介されているが,著者はハーバード大学の人類学者 Gary Urton 教授。結び目の作り方には7つのポイントがあり2進法で表現でき,さらに24色使えることから理論上1,536個の情報の単位(≒文字?)を作れることに着目,同大学の数学者と協同でリレーショナル・データベースを駆使して研究を進めている。」 「結縄〔けつじょう〕文字」で検索すると、いろいろ出て来ました。「結縄文字」について私は詳しくないので、引用させて頂きました。
- ojiq
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縄を結ぶというのは、南アメリカの原住民などが記憶のために用いた方法のようです。中国でも、文字が作られる以前に用いられたという伝説があったようです。文字代わりですから、いろいろな結び方があったのでしょうが、文字ほど多様ではなかったでしょう。 老子は、「知」というものが「他」を抑圧・強制する「我」を招きやすいことから、文明の原点=天然自然に戻り、最小単位の理想郷を求めたのだと思います。老子の世俗道徳の偽善性への批判・平和主義は、現在のイラクを巡るアメリカや日本の姿勢をみるにつけ、よくかみしめる思想だと考えます。
補足
二度目の回答をいただき本当にありがとうございます。老子の思想は自然主義で無知無欲がいいとしているんですよね。戻れるものならば核爆弾や人を脅かす武器がない時代にもどりたいものです。武力からはいいことは生まれませんよね。 それはともかく、『伊那谷の老子』加島祥造・著(←たぶん)のなかで著者は老子の言葉を詩に訳しているのですが、その中で「売り買いの取引は簡単で 縄に結び目をつけて数える程度だ」という部分があります。著者の考えで原文に忠実な和訳とはかなり違うところもあると思いますが、この、「取引」が本当に売買してるのではなく、ただこれを「買うよ、売るよ」という約束をしているだけという解釈がよいのでしょうか。初めは縄で結び目をつくることが今で言うお金で買うということなのかと思っていました。ぜひojiqさんの解釈も聞いてみたいものだと思い補足をしました。 意味がよくわからないようならまた細かく説明をしますので聞いて下さい。お返事いただけるとうれしいです。
- ojiq
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文字のなかった時代、縄のいろいろな結び方によって、約束や心覚えとしたようです。縄を結ぶことによって単純素朴な時代の復活を老子が理想と考えていたことを示しています。
お礼
あとから自分で読んでみたらわかりにくい質問をしてしまったなと思いましたが、お返事をいただきありがとうございます。 いろいろな結び方=いろいろな約束があったと理解してよいのでしょうか。
お礼
再三の質問に答えていただいてありがとうございました!!ojiqさんの情報を参考にさせていただきつつ自分でも勉強していこうと思います。