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直流機の界磁鉄心について
直流機の界磁鉄心は厚さ0.8~1.6mmの軟鋼板を積層して継鉄に取り付けられていますが、 (1)厚さの0.8~1.6mmはどういうふうに決められた値ですか。この値より大きくあるいは小さくすれば、どんな欠陥が生じますか。 (2)界磁鉄心は軟鋼板を継鉄に取り付けるのではなく、継鉄と一体になるのはなぜだめですか。その方が漏れ磁束も抑えられるような気がします。 (3)軟鋼板を使う理由は何ですか。普通の鋼板はなぜだめですか。 以上、ややこしい質問で本当に申し訳ないですが、とても気になるのでぜひご教授よろしくお願いいたします。
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直流機の界磁鉄心は,基本的には直流磁束が流れています。 簡単に考えると,鉄の塊にして,継鉄と一体構造でもいいように思います。 しかし,ミクロに見ると,電機子鉄心の歯と対向する部分には磁束が集中し, 電機子スロットと対向する部分には磁束が流れません。 このため,界磁磁極の表面には,スロット高調波の交流磁束が流れます。 この渦電流損を小さくするため,積層した鋼板を使います。 厚みの選定は難しい問題です。 薄いほど渦電流は小さいが,体積あたりの正味の磁路断面積が減る。 製作時に鉄心を積む作業に手間がかかる。 逆に厚くすると渦電流が大きくなる。 といったあたりを考えて,その程度にしてあるのではないでしょうか。 材料は,軟鋼板と表現してある本はありますが, 正しくは電磁鋼板,あるいは珪素鋼板でしょう。 鉄に珪素(またはアルミ)などを混ぜ,電気抵抗を大きくして渦電流を抑えるとともに, 表面に絶縁膜をコートした鋼板です。
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- アウストラロ ピテクス(@ngkdddjkk)
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まとめた回答です。(強電なんか10年ぶりだとかほざいている20代の若造です) 材質は、磁束密度が大きく、且つ保持力が小さいもの(交流なんでヒステリシス損の小さいもの。電磁気知ってりゃこの辺わかりますよね?) 薄い板状にするのは、磁束自身による渦電流損を減らすためです。大きな磁気導体にしてしまうと、隣の板まで電流が流れて大きな渦になっちゃいます。
お礼
ご回答ありがとうございました。助かりました。
お礼
ご回答ありがとうございました。細かい所を追求し過ぎた質問で、申し訳ございませんが、とても助かりました。