条件p,qを満たす集合をそれぞれ、P,Qとします。
この場合、
「p⇒qが成り立つ」ということは、「P⊂Q」を意味します。(「P⊂Q」というのは、QがPを含んでいるということです)
「pまたはq」という条件はP∪Q(PとQの和集合)で、
「pかつq」という条件はP∩Q(PとQの共通部分)です。
p⇒qが成り立つ場合、(P⊂Qの場合)
pは(qが成り立つための)十分条件
qは(pが成り立つための)必要条件
といいます。
特にp⇔qが成り立つ場合は、「必要十分条件」といい、このとき、P=Qとなっています。
このように集合の包含関係で必要条件・十分条件を考えると、考えやすいです。
>「または」という時は片方だけ成り立てば良いということでしょうか?
「片方だけ」ではなく「片方だけでも」です。
どちらか片方のみが成り立っている場合でもいいし、両方が成り立っている場合でもいいです。(「両方とも成り立っていない」という状況でなければいい)
では、質問のもので考えます。
上の部分で条件を小文字でp,qなどと表したので、
A=1という条件をp、
A=1かつB=8という条件をq
(A=1かつB=8)または(A=-1かつB=-8)という条件をr
のように小文字で表すことにします。また、条件p,q,rを満たすA,Bの集合をP,Q,Rとします。
では、集合P,Q,Rを図示してみましょう。
AB平面上で考えますが、もし分からなければxy平面上で考えてください。括弧の中がxy平面上で考えたものです。
集合Pは、直線A=1(直線x=1)
集合Qは、点(1,8)
集合Rは、2点(1,8)、(-1,-8)
を表します。この場では図示できないので、紙に自分で図示してください。
このように考えてみると
Q⊂P、Q⊂Rが成り立つことが分かります。
ですので、q⇒p、q⇒rです。
私にとっては、必要条件、十分条件の判定をするときは、図示して考えた方が分かりやすいです。脳で考えなくても、見ればわかりますので。図示するという方法が分かりやすければ、参考にしてください。
お礼
非常に分かりやすく良く理解できました! ありがとうございます!!