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油絵科orデザイン科
僕は今高校3年生で、美術大学への進学を希望しています。 しかし、その中でどの学部に行くのがベストかわかりません。 美大に行ってやりたいことは ・画力をつけたい ・アニメーションを作りたい ・将来はアニメ、ゲーム等のメディア系の仕事につきたい が主です。 将来は会社に就職したいのですが油絵科はそこら辺が厳しいと聞きました。 しかし画力をつけたいのでデザイン系はその点が充実できないかと思います。 アニメやゲームなら映像科も考えたのですが、やはり画力がつかないかと思い やめました。 詳しい方、相談に乗ってください
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こんばんは。武蔵野美大映像科出身の者で、現在は美術予備校に携わっております。 さて、様々な科の出身者から聞く上では将来希望している職種に就くのに、絶対この科でなければならないという状況ではないのが実情です。 むしろ、大学に行ってから与えられた課題だけでなく、さまざまなコンペに出品するなど活動した量に比例して実力が認められていく感があります。 但し、おっしゃる通りぱぱっと描いてコミュニケーションできる力はとても有効です。従って画力をつけたいという願いは当然ですね。 アニメーションには登場人物・主人公がいますね。それがなんらかの人間性を持っていれば、人物を様々な角度、表情、しぐさなどから捉え、描いて表現する力が必要です。美術予備校で一番モデルを描く機会が多いのは油画科です。就職にきびしいという噂は昔からですが、大学の出す数字は就職を希望している人のうち何%ではなく、あくまで卒業者のうち何%かで出ています。大学院進学希望や作家希望等が比較的多いファイン系では、どうしても率が悪くなってしまいます。 私の知っている人では、子供系アニメ・メカ系アニメの制作に携わっている人もいますし、FFなどゲーム業界も少なくありません。ちゃんと就職活動すれば同業界において油画科は不利ということはないでしょう。日本画科も同様です。(ちなみに描写力が一番付くのは予備校では日本画科です。) 次に映像系ですが、比較的大学入試の段階で画力がなくても合格しやすいのが魅力です。他の科が見えるモノを描写する鍛錬を重ねるのに対して、映像系の入試はイメージで描くことが多く、うまい下手よりも独特の世界観を表現できるかといった評価基準です。画材も鉛筆や色鉛筆で済むことが多いですね。大学では時間軸を持った表現を行うのが他の科と違う所で、動きや展開といった独自の感覚を身につけていく必要があり、また多くの人と協力して創っていく分野なのでコミュニケーション力も必要です。同期で有名アニメの監督をやっている人がいます。 最後にデザイン系ですが、大学の受験選択肢が広がるので併願もしやすくなります。人物を描くことは受験対策としては少ないですが、石膏や手を描いているうちに画力は付きます。時間内に条件に従って、きれいに仕上げる力が付くので将来仕事をするにあたっての基本的な姿勢が身に着くと言えます。任天堂にキャラクターデザインで就職した人もいますよ! どの科も特徴があり、正直迷うのが美術大学専攻選択の難しいところですが、高3で予備校経験がないようでしたら、映像科が近道かもしれません。まずは、お近くの美術予備校の体験講習などに参加して、情報を仕入れ、大学のオープンキャンパスなどにも積極的に行って見て下さい。遅くとも夏期講習には参加しておいた方が無難といえます。 もちろん美術予備校に行かなくてもAO入試や推薦で行けるところもありますが、できれば同じ志を持つ友人・ライバルに早い段階で会えると良いかと思います。 直接会えればもっといろんなお話をさせて頂きたいというのが本心ですが、そういった場ではないので控えることにします。 「あきらめないでよかった」というフレーズが美大合格者体験記に一番多く出てくる言葉です。夢を大切に、がんばって下さいね!
お礼
詳しいお話ありがとうございます! 僕が知りたかったことが学科ごとに解説されていてとても参考になります。 どの学科もやりようによっては僕がやりたいことが出来るようなのでどこが自分にとって一番いい環境なのか考えてみます。 もう新学年も始まり、早く行動したいのでオープンキャンパスは時期的に厳しいかもしれませんが予備校などに顔をだしてみてから最終的に決めることにしました。 本当にありがとうございました。