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ヒトラーユーゲントの女の子はなぜおさげ?

最近読んだヒトラーユーゲントの本に、「たいていのヒトラーユーゲントの女子はおさげ」と書いてありました。たしかに、検索すると女の子はおさげの子が多いのですが、何か理由は有るのでしょうか?

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  • bossnass
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回答No.2

おさげ(三つ編み)は、中世ヨーロッパの時代まで、「悪霊から体を護るお守り」という風習がありました。 当時は老若男女、身分に関係なく長髪で髪の一部を三つ編みにしていたようです。 近代になり、三つ編みは長髪女性だけの習慣になり、しだいに少女期までの子どもがするものになりましたが、ドイツ以東の東欧では大人の女性でも民族的文化として残りました。 ナチズム(特にヒムラーらナチの思想家たち)は、「古代ゲルマン文化への回帰」を主題に挙げていたので、古いゲルマン文化の象徴としての三つ編みをヒトラーユーゲント(HJ)少女団のスタンダードスタイルに取り入れたと推察できます。 HJは、男子に対しては「すぐに戦列に加わることができるように」という組織目的がありましたが、女性には「多くの健康的な子どもを産む事」が求められており、女性らしさを持たせるため長髪が普通でした。 健康的な母体にするためには体育(体操、水泳、遠足)に多くの時間が割かれたので、長髪では動きにくいですから当然髪を束ねる事になりますが、その束ね方が三つ編みになるのは上記の理由からだと思われます。 HJ少女団は、10才からの加入が義務でしたが、やはり戦前とはいえ15、6才の女子にしてみれば「おさげ」というのは「ダサい・子どもっぽい」ですからそれ以上の年齢の女子ではあまり「おさげ」スタイルはなかったようです。 また、ドイツ西部や大都市出身の進歩的(ナチ風に言えば退廃的)女子たちにも「おさげ」は不評だったようです。 保守的でナチ信仰者の多い東部や農村出身の女性は、HJ少女団での活動で遠くに社会活動をする事があり、それは一時的にせよ「古い因習、農作業からの解放」という事もあって「おさげ」スタイルにはそんなに抵抗が無かったかもしれませんが。 「白バラ」で有名なゾフィー・ショル。 政治思想では兄たちや周囲の影響で、わりかし進歩的思想の持ち主だったため戦時中に「反戦・反ナチ」運動を行い処刑されました。 彼女もHJ少女団に10才で入りましたが「女は多くの健康的な子どもを産め」的な「信じられない思想」や集団内部のいじめ、ナチズム思想の裏側に歴然とある「ヨーロッパ的身分制度(貴族・金持ちと労働者・農民)」に反発し、それがエスカレートして反戦ビラ撒きに 走ったのではないかと思われます。 彼女の17~19才のころの写真を見ると、おさげではなくショートヘアーにしているのが多いため、やはり「三つ編み・おさげ」は女性を理不尽に押さえ込もうとするナチズムの象徴だったのでしょうね。

noname#174487
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 おお、そんな深い理由があったんですね! 白バラの活動については本で読みました。斬首刑の時ゾフィーのお兄さんが「自由万歳!」と叫んだということが書いてあり、とても印象深かった?です。 ありがとうございます。

その他の回答 (1)

  • NURU_osan
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回答No.1

 ヒトラーユーゲントは健全な青少年の育成を目標に活動しており、スポーツや野外活動といったレジャーを非常に重視していました。  そうした野外での活動と女性らしさを両立するために最も都合の良い髪形がおさげであった・・・というだけのことだと思います。

noname#174487
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 特に理由はないようですね。 ありがとうございます。